311を忘れない。堀潤監督『変身-Metamorphosis』を見てきた@9月14日恵比寿amu
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価格: ¥ 1,512
ショップ: 楽天ブックス
コメント:AMAZONがレビュー表示できないので楽天でリンクします。借り手でもぜひご一読ください。

 矢部宏治『知ってはいけない 隠された日本支配の構造』を読書中。

 矢部さんの主要な著書は目を通しているので驚きはないが、なんでこんな酷い日本をめぐる現実がここまで一般日本人に知られていないのか。アメリカ追従の戦後従属レジームの完成形である安倍晋三がいまだ首相の座に座って、あの自称「仕事人内閣」に仕事を与える間もなく、野党の醜聞や敵失の間隙を狙っての選挙だという。(といっても、私はたぶん現内閣があらゆる警察権限と盗聴や個人情報の窃盗で政敵になりうる人間の醜聞をストックしてその時々のタイミングでリークしているもんのだとほぼ確信している。そうじゃないと17年前のピンクトラップとかわけのわからない記事が今更文春砲とかで出てこないわな。アメリカ仕込みの監視内閣)仕事人じゃなくて、「ショーウィンドウ内閣」或いは「羊頭狗肉内閣」と名付けるべき。

 森友、加計学園、安保、共謀罪、年金消失、自衛隊の駆けつけ警護、日報隠匿などなど、いまだ何一つ丁寧に説明された試しのない安倍内閣の悪行についてそこまで忘れっぽいほど、日本国民は愚かなのか、と言いたいけど愚かなのだろう。

 

 311震災について忘却をテーマにした映画を見てきた。愛する堀潤氏がNHKをやめるきっかけになったドキュメンタリー映画『変身-Metamorphosis』である。書籍化された『変身 メルトダウン後の世界』は読んでいた。でも、映画を見る機会はなかなかなかったことと、今回堀さんのトークショー付きということで仕事終わりの平日バタバタと恵比寿に出かけた。映画は感動するような代物ではない。むしろ絶望するような映画。でも、語り口は淡々としていた。

 堀さんの口からこの映画の制作背景を聞かせてもらうのは感慨深かった。

 まず、堀潤マニアしか知らないと思うので、この映画が撮られ、堀氏がNHKを退職する経緯について簡単に説明したい。

 2010年当時ニュースウォッチ9の記者だった堀潤氏がTWITTERで発信し始めたことが社内的に問題になった。でも怒られた席で上司を説得し、実験的に堀潤のNHKアカウントで発信することを認めてもらう。そうこうするうちに311震災。堀氏はクビ覚悟で震災時TWで発信を続ける。

 書籍版に震災当時の報道について以下の記述

 当時原発事故関連の解説をしていたのは原子力が専門の水野倫之解説委員と科学文化部の山崎淑行だった。二人とも非常に良心的な記者だ。事故翌日の12日時点で山崎記者は「まだ国は明らかにしていないが、深刻な原子力災害の恐れがあります。やむを得ず外に出る人は念のために長袖の服や長ズボンをはいて肌の露出を抑えてください。内部被曝のおそれがあるから外に生えている野菜などを食べないようにしてください。部屋にいる時は換気扇を止めてください」と放送の中で伝えた。
…「僕はもうNHKを首になるかもしれないと思ったけれど、これは今言わなくてはいけないと考えたから覚悟を決めて言った」
信頼する山崎記者らしいとおもった。しかし、これを美談に終わらせてはいけない。
そもそも経験のある記者が絶対に言うべきだと判断したことをテレビで口にするときに、クビを覚悟しなくてはならないと言う組織のあり方には改善の余地がある。…現場からの発信者は即ち、組織の見解を背負う発信者であるという縛りがこうした有事の際に取材者たちの手足を縛るのだ。(30ページ)

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山尾志桜里の不倫に拍手喝采すべき!-私も麟太郎をパックンしたかったわ-

 書きかけの割とどうでもいい記事の枕で書こうかなと思ったけれど、この件だけさらっと思うことを書きます。

山尾志桜里議員叩きの異様性 女性議員だから? 「良妻賢母」を求めているのかもね。 

 山尾志桜里議員が民進党を離党しました。とても残念なことです。私はこれからも議員としての活躍を期待しているところです。  さて、有権者の中には裏切られたという声もあるようです。待機児童をなくそうということの先頭に立っていたのが山尾氏でした。 待機児童を抱えるお母さんたちから裏切られたという声があるようなのですが、この裏切られたというのはどういう意味で言っているのでしょう。

   スキャンダルにさらされ、これまで山尾氏が失脚し、待機児童問題の解決が遠のいたことを言っているのでしょうか。 期待が大きければ、この意味で裏切られたというのであれば、心情はわかります。しかし、それなら、むしろ山尾氏を支援すべきだと思うのですが。(BLOGOS)

 ほんと、不倫自体、私は超どうでもいいと思ってるのよ。

 周りに不倫経験のある人!っていうアンケート取ってみなさい。過半数行くから。私も妻子のあるホモとセックスしたことあります。幼い娘の話なんかされると逆に萌えまくるというw。

 で、山尾議員と倉持弁護士の組み合わせを見ると、なんか、しょーがねーなあ、出会っちゃったから…。と思うわけ。

 倉持弁護士、マジでモーニングクロスのコメンテーターで私がチンポ咥えたいベスト3に入ってましたから(ほかは安部敏樹、西田亮介w)ほんと志桜里ったらひどいったらありゃしない!きーーーーー!って思います。

 でも、男の不倫と、女の不倫って違うんだなあってこの件で思った。男の不倫ははっきり言って性愛です。重婚疑惑の中川俊直、妻が妊娠中に浮気した宮崎謙介、どちらもただの性欲で同情の余地なし。今井絵理子はちょっと違うんだよね。あれは彼女のあほさとさみしさに付け込んだ神戸市議会議員の愛欲の巻き込まれ不倫。

 いずれの場合も女性が若く、男の性欲に起因してることは間違いない。

 一方で、志桜里はちょっと違う。片や検事上がりの野心満々の国会議員、片や人権弁護士で憲法にも詳しく爽やかでイケメンときたもんだ。もちろんお互いの容貌がいいことも含めて、法律に格段に詳しい二人のこと、話が合いまくったことが容易に想像できるのね。

 世の中の妻どもに言うよ。お前ら夫の仕事や人生や価値観の話についていけてるか?

 一方で亭主ども!お前の妻はほんとは性欲の排せつ用の子供を作るためのオナニー便器だったんだろ?違うか?????

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「外資」の導入は結局地方を貧しくする。水野和夫『閉じてゆく帝国と逆説の21世紀経済』
評価:
水野 和夫
集英社
¥ 842
コメント:読むと世界の道行きが分かる。

 テレ東の『未来世紀ジパング』でシェアサイクルのモバイクの札幌進出、神保町に中国蘭州ラーメン店の進出など、爆買いの次の中国企業の日本への爆進出・爆投資を取り上げている。番組内でシンガポール国境のジョホールバルに中国からの巨額な投資が入って港などのインフラが急激に整いタワマンが立ち並び、それは地元の物価を急激に押し上げ、更に投資目的で購入されたマンション群は住む人もおらず夜は静まり返っていて、元から住む人にとっては不気味なことであろうと報じていた。「中国から」というので、ことさら眉をひそめる向きも多そうだが、なんてことない、日本企業と言われている企業も、大企業には多くの外資が入っている。

 先日、パソコンを買いに行って思ったが、今、世界で戦える日本のパソコンメーカーなんてものはほぼないのね。シャープも富士通もNECもVAIOもみんな中国傘下、親会社がこけた東芝に先があるとは思えないし、メイドインジャパンって妄想??と痛感。結局私が買ったパソコンの利益の相応部分は外資に流れ、その会社の株主に流れている。

 

 夏に田舎に帰ったら、子どものころ中心地だった繁華街が「シャッター商店街」に変貌している。たまたまちょっと馬鹿な政治家候補のたわごとを聞く機会があって、その馬鹿が「シャッター商店街」に観光バスの経由ターミナルを作ったら商店街が一気に盛り上がりますよとか、吹かしている。果たして海外からやってきた中国だか韓国だかの客が田舎の商店街で何を買ってくれるというのだろうか。こういうふざけたおっさんが妄言を垂れ流して政治家という安定職にしがみつく。地方はそうやってますますなけなしの体力を奪われてきたのかとため息が出た。

 中央の政権に「地方分権化」を進める気がないことくらいわかりきっている。だから、中央は疲弊した地方の鼻先に痩せた人参をぶらさげるようにして原発だの基地だの公害だのを押し付けてきた。疲弊した地方の活性化策は何かといわれれば、すぐに外資だの工場誘致だのと政治家は言う。でも、今の時代工場や原発を誘致して地方が豊かになることはない、というのが私の考えだ

 

 尊敬する反リフレ学者 水野和夫先生の新刊『閉じてゆく帝国と逆説の21世紀経済』が出た。(そういえば私、上野千鶴子はセンセって書くのに、水野さんは何で先生なんだろう)論の基本構造は名作『資本主義の終焉と歴史の危機』と同じといえど目から鱗が落ちまくり。

 適当に総括するが、水野先生によると

1)ゼロ金利、マイナス金利の時代は貨幣が投資機会をすでに失っているということ。

2)「経済発展」や「技術革新」はすでに「経済発展教」信仰となりつつあり、イノベーションの時代を過ぎて、すでに世界から収奪できる辺境(周辺)が失われた今となっては、テクノロジーに「神頼み」しない限り2%の経済成長さえも達成できなくなってしまった。

3)経済成長を目指した結果、労働者の実質賃金は一貫して下がり続け、儲かったのは資本家と経営者だけ。GDPも上がっていない。もう近代は終焉を迎えているのだから、近代の目標を掲げたところで事態はますます悪化するばかり。私たちは自覚的に定常状態を目指していかなければならない。

とある。

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カテゴリ:social | 22:42 | comments(0) | trackbacks(0) | -
沼田真佑『影裏』 「友達」をつくるのは難しい。
評価:
沼田 真佑
文藝春秋
¥ 1,078
コメント:超短いです。純文学で短いのっていいですよね。過不足がない。

 8月だというのに毎日雨が降っている。年を取ったので炎天より曇天が有難い。なにしろ、震災以降、数えるほどしかエアコンをつけていないのだから熱波なんか来た日には焼け死んでしまう。そう思えば、ありがたいお湿りではあるけれども、昨日も雨、今日も雨、明日も雨となると、天岩戸の前でドラッグクィーンでも躍らせたほうがいいのではないか?とまじめに考える。野菜が上がりそうでちょっといや。(゜-゜)

 毎日雨の国の人と、毎日晴れの国の人とでたぶん精神構造は少なからぬ違いがあるように思う。雨の国の人と晴れの国の人は友達になれるのだろうか。

 

 最近、思ったこと。「今度、ごはんでも食べに行こうよ」と、あまり知らない人を誘うのは結構高いハードルかもしれない。クラブだの飲み屋だの発展場だので知り合って、じゃあ、今度飯でも…と言ってはみるけどそれが履行された試しはほぼない。中には、またやろうよ、とより直截的に言ってくる人もいるけれど、それはそれで夜目遠目で会った人と昼間どういう顔をして会うのかわからない。だから、結局疎遠になり、年を食うとだんだんに交友関係は狭くなる。広げる努力の必要性はわかっていても、あまり親しくない人と向かい合って何を話していいのか戸惑うくらいなら一人、本でも読んでいたほうが正しいような気がする。なるほど「性欲」というのはDNAに仕組まれた人が人と会って交尾するための仕組みなのだなと思い、私のDNAは今更拡張行動をしてなんになる、と慎み深く主を放置しているのかしらと思う。孤独死上等!

 

 沼田真佑の『影裏』読了。単行本だが100ページに満たない。ほぼ短編と言っていい。カップリングがないのは著者がインタビューで言ってた通りほかに書き上げられた適当な小説がなかったからだろう。新聞によると芥川賞の受賞会見に笑顔はなかったとか。筆に動かされて書き進めていたら思わぬところに引きずり出された。ひょろ長い首、伏し目がち、笑い慣れていない人のぎこちない笑顔の画像が流布されて、何か葉裏をひっくり返したらそこにいた甲虫と目が合ったような風情。まあ、物書きとはそういうものかもしれない。或いはこの人だからこういう風情なのかもしれない。

 

 受賞作はおもしろかった。短くて読みやすい。又吉直樹の『火花』なんかよりずっと読みやすいし、ずっと入り込みやすい。又吉直樹がつまらなかったとは言わないけれど、過剰だったのかと思った。影裏はよくある短い文体を連ねた読みやすい小説ではない。一文一文相応の長さでやや古めかしい言葉も多用。なんというか、文体だけ思えば、ペルシャ文字のカリグラフィ(装飾文字)を思わせる。文体が絶妙なカーブでクイっと曲がってピッと終る。お見事な書きっぷり。これが芥川賞相当の作品なのかと言われればわからない。でも、分からなくなりそうでならない絶妙なラインで文章や場面を継ぐのは達者だなあと思った。

 

 主には釣りの小説で、その描写があちらこちらで激賞されていたが、これまた釣りをしたことがないものにはわかりづらい。なので、本稿ではこれを「友達の小説」だと読み解きたい。 

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カテゴリ:art | 23:29 | comments(0) | trackbacks(0) | -
漫画でわかる日米の闇!矢部宏司『知ってはいけない─隠された日本支配の構造』
矢部 宏治
講談社
¥ 907
(2017-08-17)
コメント: 矢部さんの本は借りて読んだ後、あまりに多くの折り目が付くので結局買う羽目になります。1人でも多くの日本人に広く日本のおかれた現状を知ってほしい。

 北朝鮮がグアムにミサイルを飛ばすという話がある。

 それについて、モーニングクロスで専修大准教授の恒木健太郎さんが、「日本がもしグアムを狙ったICBMを迎撃したら、今度は明らかに日本がアメリカ以上の標的になるジレンマがある。それを考えると、日本には対話以外のオプションは残されていない」というようなことを述べていた。(録画を消してしまったので要旨です)

 戦後一貫してアメリカ追従であった日本だがここにきてアメリカとの利害が明らかに一致しなくなっている。アメリカは、北朝鮮のミサイルで日本や韓国で甚大な被害が出たり全面戦争になったりしたとしても、昔、ヨーロッパでヒトラーがポーランドやフランスを蹂躙してもなかなか参戦しなかったのと同じ道理で、米兵の命を賭けてまで日本を助けたりはしない。また、日本の首脳部にもたぶん、戦争するなら日本ではなく韓国とやってくれよと願っている節があるが、そのくせ対話路線を放棄していない韓国に比べて口だけ番長が長を務める日本とアメリカに無駄に好戦的で無責任な言動が目立つ。あの人たちはまじめに国防を考えたことがあるのだろうか?


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 前稿で予告した、矢部宏司さんが8月8日(火)のJWAVE JAMTHEWORLD で語られた内容について、講義ノート風にまとめていきたいと思う。

 矢部さんは本ブログで何回も取り上げた日米安保の専門家と言っていいんだろうか。もともとは広告代理店勤務だったのだけど沖縄の現状を見て義憤にかられ(?)2011年に『本土の人間は知らないが、沖縄の人はみんな知っていること―沖縄・米軍基地観光ガイド』を刊行。2014年に日米戦後史を俯瞰した『日本はなぜ、「基地」と「原発」を止められないのか』などで私に驚愕の日本のおかれた現状(惨状)を突き付けてくださった方である。この人もアメリカ寄りのメディアが支配している日本でテレビや新聞に大きく取り上げられることはほぼないが、さすがのJWAVEなのか、さすがの堀潤なのか、新刊紹介を兼ねてのご出演となった。

 新刊『知ってはいけない──隠された日本支配の構造』は前書き部分と各章のまとめに漫画を多用している。ご本人によると漫画を多用したのは、日米の歪んだ現状についてかなり認識は進んできたけれどちゃんと知ってる人はまだ数十万人で、1000万人くらいの人に知ってほしいと前書きと各章のまとめ漫画を公開したとのこと。(巻末に公開されている漫画を全部引用します。講談社サイトに矢部さんの投稿とともに紹介されているのでさらに詳しく知りたい人は投稿と矢部さんの著書にあたっていただきたい)

 箇条書きに近い形でポイントを抜き書きしたので興味のある所をぜひご覧ください。文字に弱い人は漫画だけでもぜひ。

 15日までは堀潤×矢部宏司のJAMTHEWORLD(8月8日)タイムフリー機能で聴取可能です。エリア外の人も是非!

 

・矢部さんは条文中心に読み解きを進めている。(条文には情念がカットされているのでフェアに読み解ける)

 

・戦後、沖縄返還以降、本土は「基地出ていけ」と沖縄に基地を押し付けて、見て見ぬふりをしていたものが、現在急速に「本土の沖縄化」が始まっていて、それは本土のメディアは沖縄のメディアほど報道しないだけでいろいろな問題が起こっている。

 

 例えばJWAVEのある赤坂には六本木ヘリポートという米軍基地があり、首都圏上空には横田空域(高さ7000mのヒマラヤ山脈のような)という米軍の管理空域がある。そこに国外から米軍関係者は自由に入ってこられる。そして都心までヘリで飛んできて広尾のニュー山王米軍センターにやってきて日米合同会議という秘密会議を毎月やっている。(米側は軍人、日本からは官僚が出席)

 

・なぜこのような見えない体制が継続されてきたかといえば、冷戦期にはこれが非常に「儲かった」からだという。(例えば朝鮮特需)兵器を扱えば儲かる!という成功体験を日本の支配層が忘れられないから盲従しているのではないか。

 

・米軍が展開している他国の状況と日本は完全に異なる。具体的には他国が米国で結んだ「地位協定」は相互協定なので国名を記載しないのが通例であるが日本の地位協定は一方的に「日本がやらなければならないこと」ばかり書いてある。その最たるものは、米軍が国境を自由に出入りできることで、条文には自由に出入りできることのみならず、どんな危険な行動をとってもかまわないと航空法特例法に記載されている。(いわゆるオスプレイ問題含む)

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被爆ピアノコンサート「未来への伝言2017」の違和感
矢部 宏治
講談社
¥ 907
(2017-08-17)
コメント:この5年、私の曇った目からもっとも鱗を叩き落した研究者の新刊。読みます。

 お久しぶりです。パソコンが壊れまして、優先順位と暑さで放置しておりました。m(_ _)m

しばらく書かないでいるとどうでもいい記事を書く気力はなくなるの( ̄▽ ̄;Aどんどん筆が遠のいておりましたが、生きてるのかな?死んだかな?とか思われかねないので、久々に普通にまじめな記事を書きます。

 

 招待をもらってコンサートに行ってきました。

被爆ピアノコンサート 未来への伝言2017

出演:谷川賢作 おおたか静流 ほか

主催の方には申し訳ないけど誰かを誘うのに躊躇いがあって結局1人で行ってきました。被爆ピアノ(今気が付いたけど被曝じゃないのね。これは放射能は浴びていないという意味でしょうか)というのは

 

ピアノはミサコさんという少女の家で使用されていたもので、爆心地から1.8kmと至近にもかかわらず、コンクリート造りの家だったことで、ピアノは傷だらけになったが、奇跡的に残ったという。

 

だそうです。このコンサートでは休憩時間に、観客がこの被爆したピアノに触れることも弾くことも可能とのこと。このピアノを再生して調律して反戦反原爆の象徴として全国を回っている矢川光則さんの物語は再来年映画化され公開が決まっているとか。

 いいコンサートでした。いろいろ考えさせられました。でも、感じた違和感も少なくなかった。この稿はそれについて述べます。

 

 谷川賢作さんはお察しの通り、谷川俊太郎さんのお子さんで、会では俊太郎さんの詩に曲をつけたものが複数歌われました。そのほかにおおたか静流さんの『花』や『悲しくてやりきれない』などの歌唱、クラーク記念国際高等学校の学生による演奏や歌唱など、いずれも聞きごたえのあるものでしたが、なんかもやもやしたものが去らない。そしてそのもやもやしたものの答えは谷川俊太郎が書いて、放送禁止になったという「原爆を裁く』という詩にありました。

「原爆を裁く」 被爆ピアノコンサート未来への伝言2015 YouTube)

男:12月7日 東京地方裁判所 原爆の国際法違反を世界で初めて認める

(三味線間奏)

(合唱)では、誰かの首を括りましょう

群衆:誰かを牢屋にぶち込みましょう・どうして牢屋にぶち込むの?誰かを!誰かに罰金を払わせましょう。罰金だ!お金です。お金で償わせましょう。いくらだ?いくらよ?いくらだ。誰かを!誰かを!

(三味線間奏)

(合唱)法に背けば、罪になるはず。罪になったら罰がある、はず!ただ悪いのは原爆を落とした人?ではない??

群衆:落とせと命令した人だ!・そうだ!そうだ!落とした人の責任なの?うるさい、だまってろ!そうだ、そいつが悪いんだ!

いや、もっと悪いのは原爆を作った人だ。作った人?そうだ作った人間だ。そうだそうだ!どうして原爆なんて作ったの?どうして?何のためだ?とにかく悪いのはそいつだ!そうだそうだ…

いーや、もっともっと悪いのは(全員で)戦争を始めた人だ!

いや!いや、いや、いや、いや、いや、いや…

(ピアノと三味線の乱打)

(合唱)罪を憎んで人を憎まず …原爆の首を括れ!いますぐ! 

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今秋ドラマ化!TSを扱った『片想い』~東野圭吾の先見性に唸る~
評価:
東野 圭吾
文藝春秋
(2004-08-04)
コメント:文庫が2004年って…。

「メビウスの帯をご存知ですか」哲朗に訊いてきた。・・・
「男と女はメビウスの裏と表の関係にあると思っています」
「どういう意味ですか」
「ふつうの1枚の紙ならば、裏はどこまで行っても裏だし、表は永久に表です。両者が出会うことはない。でもメビウスの帯ならば、表だと思って進んで行ったらいつの間にか裏に回っているということになる。つまり両者は繋がっているんです。この世のすべての人は、このメビウスの帯の上にいる。完全な男はいないし、完全な女もいない。またそれぞれの人が持つメビウスの帯は1本じゃない。或る部分は男性的だけど、別の部分は女性的というのが普通の人間なんです。あなたの中にだって女性的な部分がいくつもあるはずです。トランスジェンダーといっても一様じゃない。トランスセクシュアルといってもいろいろいます。この世に同じ人間などいないんです。その写真の人にしても、肉体は女で心は男などという単純な言い方は出来ない筈です。私がそうであるようにね」(東野圭吾『片想い』366頁)

 予備知識全くなく東野圭吾が2001年に刊行した『片想い』を読み始めて今朝読了した。今秋WOWOWで映画化とのことで、慌てて手に取った感じであるが、まさかでトランスセクシュアル、性同一性障害(GID)をテーマにしていてびっくりした。

 大学時代のアメフトチームの仲間で、QBだった哲朗はマネージャーをやっていた理沙子と結婚している。同じくマネージャーをしていた理沙子の親友 美月が定期的なチームの同窓会の後、哲朗の前に姿を現したが、彼女は男性の姿になっていた。友人のストーカーをしていた男を殺してきたと言う。哲朗と理沙子は美月を匿うが彼女はある日消えてしまい、哲朗が美月を巡る謎を追って訪れたのが、上記引用部分の新宿3丁目のいわゆるおなべバー『BLOO』。相川は宝塚の男役のようないでたちで哲朗の話を聞いている。

 この本の連載は1998年くらいに始まっている。大変不勉強で申し訳ないが私が帚木蓬生の『インターセックス』を読んでGIDを巡る状況に驚嘆したのはなんと2009年である。性同一性障害の特例法が成立したのが2004年、自分のブログで「性同一性障害」に言及したのがいつだろうと確認したら2008年の中村中の紅白出場だったが、こんなの言及って言わない。それくらい私は、自分がゲイであることに手いっぱいでGIDのことなんか頭の隅っこにもおいてなかったという事なのだけど、それに先立つこと5年、こういう小説を世に問う東野圭吾の天才っぷりに驚愕する。

 今でこそ、ゲイもGIDもそうそう特殊な目で見られなくなった(ような気がする)が、1998年当時、GIDとして生きてきた方々(中村中さんはドンピシャの当時者だったわけだが)の思いをこの小説を読んで追体験すると胸が潰されるような気になる。

 自分は自分なのに、社会が自分を不適切だと断じる。自分の肉体や、自分の心のありようをふさわしくないと断じる。本当に障害があるのは、自分ではない、社会じゃないか?そう断言できるつよいマイノリティはどれくらいいたのだろうか。

 ドラマは多分現代に翻案されそうで、そうなると当時のGIDの苦しみがうまく伝わるような脚本になるのか気がかりだが、ドラマ化を機会にこの本を多くの人に手に取ってほしいと思う。

 

 この相川とのやり取りの終盤で哲朗は以下のようなことを聞かされる。これを1998年に書いた東野圭吾はやっぱりすごいなあというのと、その頃よりいろいろな意味で社会や法律が性的マイノリティに寛容になりつつあるのを寿ぎつつ、引用にてこの稿を終えたい。

「あなたは私が手術もホルモン療法もしていないことを不思議に思いませんか。」
「実はそのことをお尋ねしようと…」

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カテゴリ:SEX&HEALTH | 12:31 | comments(0) | trackbacks(0) | -
人間は精液に支配されている?ジョンウンの先っぽから出ている惚れ薬!【五時に夢中@0713】
キャスリン・マコーリフ
インターシフト
コメント:未読ですが、読書予定の一冊。寄生生物とかホルモンとかウイルスとかの生存戦略で我々人間も支配されてると言う言説を私は結構信じています。自分がホモになった理由とかその辺にも関係あるんじゃないかとか思ったりしてね。

 ほったらかしですいません。私事多忙で落ち着いて何かを考えて書くなんて全くできない。

しかも、忙しい時に限っていよいよ年代物の私のパソコンにガタがきて、熱暴走で不安な上についにキーボードも壊れていろいろ暑さに拍車をかけている。

 落ち着いて書こうと思ったら書けないので、木曜 五時に夢中からネタを拾って少しだけ書きます。

第1位:日刊ゲンダイ「性感染症引き起こす病原体が宿主の性的魅力を高める?」(20170713)

キャスリン・マコーリフ 『心を操る寄生生物』では性感染症を引き起こす病原体が、宿主の性欲、或いは性的魅力を後押ししている可能性を紹介しています。他にもインフルエンザウイルスが感染が拡大するように、宿主の行動をを社交的にするようにしている可能性についても言及、病原体が宿主の行動を支配すると主張しています。

 これについて、木曜コメンテーターの岩井志麻子は、愛夫ジョンウンがどうしようもない奴だけど、「かわいくてかわいくてしょうがないのんよう、ジョンウンの先っぽからなんか出てるのかなあ、と発言。

 一方、中瀬ゆかりは、「猫の感染症でトキソプラズマじゃないのかもしれないけど、猫のことを好きにならせるものを出していて、異常な猫好きなおっさんとかおばさんとかはみんなそれに感染してるらしいんですよ。うちも猫3匹いるんですけど、滅茶苦茶猫が可愛くてたまらないわけ!でもこれ考えようによっては生きる知恵ですよね。これがもし人間にも(志麻子:ジョンウン、猫なのかしらねえ/ゆかり:カブトムシだと思うけど…)なんかそう言うことが出来たら惚れ薬みたいなものが開発されるとしたら、そいう惚れさせて離れさせないものが出来たら凄い事ですよね」

 

 で、「かわいさは生存戦略」だと言うのは、私の持論というか、いちいち、やっぱり、そうだよね、かわいいって得だよね的な意味でも僻みも含めてよく論じるのだけれど、見た目のかわいさ以外に、本当は可愛くないけれどもターゲットに可愛いと思わせる科学的アプローチを生物がとっているのはとても面白い。

 読書中のジェシー・ベリング『なぜペニスはそんな形なのか』はゲイの生物学者による人間の生殖を巡る科学エッセイ集なのだが、トピックごとに皆様にご紹介したいような内容であふれている。

 それで、上の話題に関連して、精液の分析についての内容を思い出した。それによると

 精液は極めて複雑な化学的プロフィールをもっており、特別な機能を持つ50種類以上の成分(ホルモン、神経伝達物質、エンドルフィン、免疫抑制物質)を含み、精漿内にはそれぞれが異なる量で入っている。

のだそうだ。

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カテゴリ:SEX&HEALTH | 23:25 | comments(0) | trackbacks(0) | -
都議選は野党に投票してください。ますます中国化・北朝鮮化する日本

 ごく短く。

 日本在住の中国の友人から、「今日は、中国清王朝復活の日。外国のネットとつながるサービスが全面禁止、欧米番組の放送禁止、同性愛は変態とにされ、SNSの言論削除。何十年の努力は一瞬で消えた」という絶望的なメール。

ググったら以下のニュースがヒット

2017年7月1日 10時54分
【AFP=時事】中国当局は6月30日、インターネットの動画内容に関する新たな規制を施行し、動画ストリーミングを行うサイトに対してさまざまなプログラムを削除するよう命令を下し、国内のインターネット法規制をさらに厳格化した。
 同国当局が今回の規制で標的にしたのは、映画やドラマ、アニメで「同性愛など『異常な』性的関係や行為を描いた」作品だという。
 新しい規制では、ネットの動画サイトは全動画を最初から最後まで視聴する少なくとも3人の「プロの検閲者」を雇用し、「政治的・芸術的な正しい基準」を満たしていない内容を削除しなければならない。
 また当局ではネットのプロバイダーに対し、「国民に焦点を当て、社会主義的な価値観と中国の文化を促進する」プログラムの作成を呼び掛けている。→全文

  日本だって他人事じゃない。小林よしのりのゴー宣道場に安倍政権の悪行が掲載されている。

連日増え続ける安倍政権の悪行!

共謀罪、維新のチンピラに猿芝居をさせ、あの土屋正忠の動議で強行採決。

・その共謀罪に、すぐさま国連から「プライバシーの権利に悪影響」との指摘が要回答で届く。
・都合よく北朝鮮のミサイル報道。いいからさっさと撃ってこいや。
・テレビで松本人志を使い、「冤罪やむなし、メリットの方が多い」などとパーチクリンな援護をさせる。松本は松井一郎も番組に呼び、森友問題の矮小化に尽力。
山口敬之、強姦報道を前に内閣情報官の北村滋に助けを求めていたことが新潮の続報で明らかに。
・眞子さまご婚約、陛下のご意向を伝える報道に対し、「政治利用するな」などとおよそ生きる価値のない妄言を吐く。
加計学園、同じく獣医学科の新設を希望していた京産大の方がどう見ても優れているのにあからさまに特別扱いされていたことが明らかに。(加計学園問題を告発した前川氏を貶めるために多分盗聴と警察を使って集めた個人情報や行動を読売新聞にリークし、印象操作をしようとした(町田追加)
・森友学園、理財局のみならず国交省も結託していたことが明らかに。しかも補助金不正受給に関わる案件。
・古市憲寿、東浩紀など、何故か必死で「森友・加計なんてどうでもいい」的な発信をする。東浩紀は、民主主義が権力に公正を求め続ける必要性を意図的に無視しているとしか思えない。
・「政治風刺をしない日本のお笑いはオワコン」発言をした茂木健一郎、風刺ができない芸人達に逆恨みされ
 袋叩きにされ、謝罪に追い込まれる。

沖縄基地問題、この間ずーーーっと無視され続ける。
 これでは中国や北朝鮮を笑えない。いまの日本は「中国化する日本」であり、「北朝鮮化する日本」だ。
LGBT関連だって、いつ「変態」「キチガイ」に逆戻りさせられるかわからない。
 明日は東京都議会選挙です。
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第26回レインボー・リール東京(7/8から)&スタジオライフ「THE SMALL POPPIES」(7/2まで@新宿)
評価:
岩城 けい
¥ 1,296
コメント:少年小説を読むと、ちょっとエロ目線が入ると思うときがあるのはあたしがダメなオカマだから?(笑)一生懸命頑張ってる少年に、みんなちょっとは惚れたりするよねー。

 お久しぶりです。いろいろ体とか気持ちとか折れておりました。告知的にいくつか、書いておきます。

 あ、来週東京都議選は「自民以外・公明以外・維新以外」に。特段小池百合子を好きなわけではありませんが、ここでカウンターを食らわせないと虚言政治家 安倍晋三の時代は終わりません。ショックでとっととお腹痛くして死んでくれ!と本気で思っております。投票に行きましょう。

 

 さて、もう映画祭の季節です。

2017年7月8日(土)-14日(金)  @シネマート新宿 ※夜間のみの開催
2017年7月14日(金)-17日(月・祝) @スパイラルホール(3F)
 ちょっと食指が伸びたのはタイ映画『ファザーズ』フランス映画『17歳にもなると』の2本でしょうか。前者養子もの!人気らしくTWで前売りがすでにヤバいと言う評判!後者、親の入院をきっかけに、主人公2人が同居することになり引き寄せられる物語のようです。甘ったるそうだが見てて楽しいのは多分後者だな(^_^;)ただし、1人でラブロマンスを見ると寒風吹きすさびそうでちょっとためらうけど…。前売り1400円、当日1700円。ご興味のある方はぜひ劇場まで。

 

もう一件、上演中の舞台を紹介します。
THESMALLPOPPIES
2017年6月15日(木)〜7月2日(日)
新宿 シアターサンモール(御苑から徒歩5分)
 スタジオライフは、縁あって、割とよく見ているのですが、ちゃんと取り上げるのは多分初めてです。ご存じない方に補足すれば別名「男宝塚」とも言われ、演出以外の全劇団員が男性で女性役も男性が演じます。近年ホームシアターに2丁目至近のシアターサンモールを利用していますが、かといってゲイ寄りというわけでもないと言うのが町田の印象です。1990年代から活動を始め、萩尾望都、手塚治虫、三原順などどちらかと言えば耽美系漫画原作を舞台化することで知られています。耽美だと紹介するほどではないやと思うのだけど、今回の作品、オーストラリアを舞台にした多文化共生の物語でちょっと引きこまれたので紹介したくなりました。

 

 主人公はクリント。5歳児です。小学校に上がる寸前。オーストラリア人?お母さんは恋人のいるシングルマザー。近所の女の子と学校に行くつもりがその子が別の小学校に行くことになって、「1人だといじめっこにいじめられる」と慌てふためきます。
 日本にいると、同一民族、同一言語、同一クラスで初等教育を受けるのが当たり前で、そこから外れた子供をいじめる底意地の悪さが日本人の伝統と化しています。
 みんなおんなじでよかったね、お前違うじゃねーか、あっちいけ!って…。
そうやってあたしたちは必死で同化しようとしてきた。もう、小学校とか中学校とか、今思えばみんな黒歴史よ!だって、あたしがあたしだった記憶がないんだもん!
 うちの母親が最近何気なく口にしました。
「日本もそこらじゅうにそのうち黒んぼとかきたらやだわー」
思わず眉をひそめて糺しましたが、日本の年寄りの認識って多分今でもこんな感じなのです。
 
太宰賞作家岩城ケイ氏の近作『masato』
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