今秋ドラマ化!TSを扱った『片想い』~東野圭吾の先見性に唸る~
評価:
東野 圭吾
文藝春秋
(2004-08-04)
コメント:文庫が2004年って…。

「メビウスの帯をご存知ですか」哲朗に訊いてきた。・・・
「男と女はメビウスの裏と表の関係にあると思っています」
「どういう意味ですか」
「ふつうの1枚の紙ならば、裏はどこまで行っても裏だし、表は永久に表です。両者が出会うことはない。でもメビウスの帯ならば、表だと思って進んで行ったらいつの間にか裏に回っているということになる。つまり両者は繋がっているんです。この世のすべての人は、このメビウスの帯の上にいる。完全な男はいないし、完全な女もいない。またそれぞれの人が持つメビウスの帯は1本じゃない。或る部分は男性的だけど、別の部分は女性的というのが普通の人間なんです。あなたの中にだって女性的な部分がいくつもあるはずです。トランスジェンダーといっても一様じゃない。トランスセクシュアルといってもいろいろいます。この世に同じ人間などいないんです。その写真の人にしても、肉体は女で心は男などという単純な言い方は出来ない筈です。私がそうであるようにね」(東野圭吾『片想い』366頁)

 予備知識全くなく東野圭吾が2001年に刊行した『片想い』を読み始めて今朝読了した。今秋WOWOWで映画化とのことで、慌てて手に取った感じであるが、まさかでトランスセクシュアル、性同一性障害(GID)をテーマにしていてびっくりした。

 大学時代のアメフトチームの仲間で、QBだった哲朗はマネージャーをやっていた理沙子と結婚している。同じくマネージャーをしていた理沙子の親友 美月が定期的なチームの同窓会の後、哲朗の前に姿を現したが、彼女は男性の姿になっていた。友人のストーカーをしていた男を殺してきたと言う。哲朗と理沙子は美月を匿うが彼女はある日消えてしまい、哲朗が美月を巡る謎を追って訪れたのが、上記引用部分の新宿3丁目のいわゆるおなべバー『BLOO』。相川は宝塚の男役のようないでたちで哲朗の話を聞いている。

 この本の連載は1998年くらいに始まっている。大変不勉強で申し訳ないが私が帚木蓬生の『インターセックス』を読んでGIDを巡る状況に驚嘆したのはなんと2009年である。性同一性障害の特例法が成立したのが2004年、自分のブログで「性同一性障害」に言及したのがいつだろうと確認したら2008年の中村中の紅白出場だったが、こんなの言及って言わない。それくらい私は、自分がゲイであることに手いっぱいでGIDのことなんか頭の隅っこにもおいてなかったという事なのだけど、それに先立つこと5年、こういう小説を世に問う東野圭吾の天才っぷりに驚愕する。

 今でこそ、ゲイもGIDもそうそう特殊な目で見られなくなった(ような気がする)が、1998年当時、GIDとして生きてきた方々(中村中さんはドンピシャの当時者だったわけだが)の思いをこの小説を読んで追体験すると胸が潰されるような気になる。

 自分は自分なのに、社会が自分を不適切だと断じる。自分の肉体や、自分の心のありようをふさわしくないと断じる。本当に障害があるのは、自分ではない、社会じゃないか?そう断言できるつよいマイノリティはどれくらいいたのだろうか。

 ドラマは多分現代に翻案されそうで、そうなると当時のGIDの苦しみがうまく伝わるような脚本になるのか気がかりだが、ドラマ化を機会にこの本を多くの人に手に取ってほしいと思う。

 

 この相川とのやり取りの終盤で哲朗は以下のようなことを聞かされる。これを1998年に書いた東野圭吾はやっぱりすごいなあというのと、その頃よりいろいろな意味で社会や法律が性的マイノリティに寛容になりつつあるのを寿ぎつつ、引用にてこの稿を終えたい。

「あなたは私が手術もホルモン療法もしていないことを不思議に思いませんか。」
「実はそのことをお尋ねしようと…」

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人間は精液に支配されている?ジョンウンの先っぽから出ている惚れ薬!【五時に夢中@0713】
キャスリン・マコーリフ
インターシフト
コメント:未読ですが、読書予定の一冊。寄生生物とかホルモンとかウイルスとかの生存戦略で我々人間も支配されてると言う言説を私は結構信じています。自分がホモになった理由とかその辺にも関係あるんじゃないかとか思ったりしてね。

 ほったらかしですいません。私事多忙で落ち着いて何かを考えて書くなんて全くできない。

しかも、忙しい時に限っていよいよ年代物の私のパソコンにガタがきて、熱暴走で不安な上についにキーボードも壊れていろいろ暑さに拍車をかけている。

 落ち着いて書こうと思ったら書けないので、木曜 五時に夢中からネタを拾って少しだけ書きます。

第1位:日刊ゲンダイ「性感染症引き起こす病原体が宿主の性的魅力を高める?」(20170713)

キャスリン・マコーリフ 『心を操る寄生生物』では性感染症を引き起こす病原体が、宿主の性欲、或いは性的魅力を後押ししている可能性を紹介しています。他にもインフルエンザウイルスが感染が拡大するように、宿主の行動をを社交的にするようにしている可能性についても言及、病原体が宿主の行動を支配すると主張しています。

 これについて、木曜コメンテーターの岩井志麻子は、愛夫ジョンウンがどうしようもない奴だけど、「かわいくてかわいくてしょうがないのんよう、ジョンウンの先っぽからなんか出てるのかなあ、と発言。

 一方、中瀬ゆかりは、「猫の感染症でトキソプラズマじゃないのかもしれないけど、猫のことを好きにならせるものを出していて、異常な猫好きなおっさんとかおばさんとかはみんなそれに感染してるらしいんですよ。うちも猫3匹いるんですけど、滅茶苦茶猫が可愛くてたまらないわけ!でもこれ考えようによっては生きる知恵ですよね。これがもし人間にも(志麻子:ジョンウン、猫なのかしらねえ/ゆかり:カブトムシだと思うけど…)なんかそう言うことが出来たら惚れ薬みたいなものが開発されるとしたら、そいう惚れさせて離れさせないものが出来たら凄い事ですよね」

 

 で、「かわいさは生存戦略」だと言うのは、私の持論というか、いちいち、やっぱり、そうだよね、かわいいって得だよね的な意味でも僻みも含めてよく論じるのだけれど、見た目のかわいさ以外に、本当は可愛くないけれどもターゲットに可愛いと思わせる科学的アプローチを生物がとっているのはとても面白い。

 読書中のジェシー・ベリング『なぜペニスはそんな形なのか』はゲイの生物学者による人間の生殖を巡る科学エッセイ集なのだが、トピックごとに皆様にご紹介したいような内容であふれている。

 それで、上の話題に関連して、精液の分析についての内容を思い出した。それによると

 精液は極めて複雑な化学的プロフィールをもっており、特別な機能を持つ50種類以上の成分(ホルモン、神経伝達物質、エンドルフィン、免疫抑制物質)を含み、精漿内にはそれぞれが異なる量で入っている。

のだそうだ。

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都議選は野党に投票してください。ますます中国化・北朝鮮化する日本

 ごく短く。

 日本在住の中国の友人から、「今日は、中国清王朝復活の日。外国のネットとつながるサービスが全面禁止、欧米番組の放送禁止、同性愛は変態とにされ、SNSの言論削除。何十年の努力は一瞬で消えた」という絶望的なメール。

ググったら以下のニュースがヒット

2017年7月1日 10時54分
【AFP=時事】中国当局は6月30日、インターネットの動画内容に関する新たな規制を施行し、動画ストリーミングを行うサイトに対してさまざまなプログラムを削除するよう命令を下し、国内のインターネット法規制をさらに厳格化した。
 同国当局が今回の規制で標的にしたのは、映画やドラマ、アニメで「同性愛など『異常な』性的関係や行為を描いた」作品だという。
 新しい規制では、ネットの動画サイトは全動画を最初から最後まで視聴する少なくとも3人の「プロの検閲者」を雇用し、「政治的・芸術的な正しい基準」を満たしていない内容を削除しなければならない。
 また当局ではネットのプロバイダーに対し、「国民に焦点を当て、社会主義的な価値観と中国の文化を促進する」プログラムの作成を呼び掛けている。→全文

  日本だって他人事じゃない。小林よしのりのゴー宣道場に安倍政権の悪行が掲載されている。

連日増え続ける安倍政権の悪行!

共謀罪、維新のチンピラに猿芝居をさせ、あの土屋正忠の動議で強行採決。

・その共謀罪に、すぐさま国連から「プライバシーの権利に悪影響」との指摘が要回答で届く。
・都合よく北朝鮮のミサイル報道。いいからさっさと撃ってこいや。
・テレビで松本人志を使い、「冤罪やむなし、メリットの方が多い」などとパーチクリンな援護をさせる。松本は松井一郎も番組に呼び、森友問題の矮小化に尽力。
山口敬之、強姦報道を前に内閣情報官の北村滋に助けを求めていたことが新潮の続報で明らかに。
・眞子さまご婚約、陛下のご意向を伝える報道に対し、「政治利用するな」などとおよそ生きる価値のない妄言を吐く。
加計学園、同じく獣医学科の新設を希望していた京産大の方がどう見ても優れているのにあからさまに特別扱いされていたことが明らかに。(加計学園問題を告発した前川氏を貶めるために多分盗聴と警察を使って集めた個人情報や行動を読売新聞にリークし、印象操作をしようとした(町田追加)
・森友学園、理財局のみならず国交省も結託していたことが明らかに。しかも補助金不正受給に関わる案件。
・古市憲寿、東浩紀など、何故か必死で「森友・加計なんてどうでもいい」的な発信をする。東浩紀は、民主主義が権力に公正を求め続ける必要性を意図的に無視しているとしか思えない。
・「政治風刺をしない日本のお笑いはオワコン」発言をした茂木健一郎、風刺ができない芸人達に逆恨みされ
 袋叩きにされ、謝罪に追い込まれる。

沖縄基地問題、この間ずーーーっと無視され続ける。
 これでは中国や北朝鮮を笑えない。いまの日本は「中国化する日本」であり、「北朝鮮化する日本」だ。
LGBT関連だって、いつ「変態」「キチガイ」に逆戻りさせられるかわからない。
 明日は東京都議会選挙です。
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第26回レインボー・リール東京(7/8から)&スタジオライフ「THE SMALL POPPIES」(7/2まで@新宿)
評価:
岩城 けい
¥ 1,296
コメント:少年小説を読むと、ちょっとエロ目線が入ると思うときがあるのはあたしがダメなオカマだから?(笑)一生懸命頑張ってる少年に、みんなちょっとは惚れたりするよねー。

 お久しぶりです。いろいろ体とか気持ちとか折れておりました。告知的にいくつか、書いておきます。

 あ、来週東京都議選は「自民以外・公明以外・維新以外」に。特段小池百合子を好きなわけではありませんが、ここでカウンターを食らわせないと虚言政治家 安倍晋三の時代は終わりません。ショックでとっととお腹痛くして死んでくれ!と本気で思っております。投票に行きましょう。

 

 さて、もう映画祭の季節です。

2017年7月8日(土)-14日(金)  @シネマート新宿 ※夜間のみの開催
2017年7月14日(金)-17日(月・祝) @スパイラルホール(3F)
 ちょっと食指が伸びたのはタイ映画『ファザーズ』フランス映画『17歳にもなると』の2本でしょうか。前者養子もの!人気らしくTWで前売りがすでにヤバいと言う評判!後者、親の入院をきっかけに、主人公2人が同居することになり引き寄せられる物語のようです。甘ったるそうだが見てて楽しいのは多分後者だな(^_^;)ただし、1人でラブロマンスを見ると寒風吹きすさびそうでちょっとためらうけど…。前売り1400円、当日1700円。ご興味のある方はぜひ劇場まで。

 

もう一件、上演中の舞台を紹介します。
THESMALLPOPPIES
2017年6月15日(木)〜7月2日(日)
新宿 シアターサンモール(御苑から徒歩5分)
 スタジオライフは、縁あって、割とよく見ているのですが、ちゃんと取り上げるのは多分初めてです。ご存じない方に補足すれば別名「男宝塚」とも言われ、演出以外の全劇団員が男性で女性役も男性が演じます。近年ホームシアターに2丁目至近のシアターサンモールを利用していますが、かといってゲイ寄りというわけでもないと言うのが町田の印象です。1990年代から活動を始め、萩尾望都、手塚治虫、三原順などどちらかと言えば耽美系漫画原作を舞台化することで知られています。耽美だと紹介するほどではないやと思うのだけど、今回の作品、オーストラリアを舞台にした多文化共生の物語でちょっと引きこまれたので紹介したくなりました。

 

 主人公はクリント。5歳児です。小学校に上がる寸前。オーストラリア人?お母さんは恋人のいるシングルマザー。近所の女の子と学校に行くつもりがその子が別の小学校に行くことになって、「1人だといじめっこにいじめられる」と慌てふためきます。
 日本にいると、同一民族、同一言語、同一クラスで初等教育を受けるのが当たり前で、そこから外れた子供をいじめる底意地の悪さが日本人の伝統と化しています。
 みんなおんなじでよかったね、お前違うじゃねーか、あっちいけ!って…。
そうやってあたしたちは必死で同化しようとしてきた。もう、小学校とか中学校とか、今思えばみんな黒歴史よ!だって、あたしがあたしだった記憶がないんだもん!
 うちの母親が最近何気なく口にしました。
「日本もそこらじゅうにそのうち黒んぼとかきたらやだわー」
思わず眉をひそめて糺しましたが、日本の年寄りの認識って多分今でもこんな感じなのです。
 
太宰賞作家岩城ケイ氏の近作『masato』
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いまごろ~?の性犯罪の刑法厳罰化~日本はセックスで「勇気」を測る未開社会~
山本潤
朝日新聞出版
¥ 1,512
コメント:三輪さん推薦の13歳で父親からレイプされた女性のレポート。体験談のみならず現実にどういう対処ができるか、などにも言及。

 父の日だったんですね。一応うちの父には「母の日」に一緒にものを贈ってあります。両親が老いるほど「記念日の思いやり」は下手な薬よりよほど効くので、忘れた方は「遅れてごめん」式で電話でもしてみてはいかがでしょうか。結局人を元気にするのは自分がどれだけ人から思われているかというよすがだけだと思うことがあります。一方で、自分個人について言えば、誰からも覚えられること、慕われることなく堂々とゴミのように1人で死んでやる!とか変な矜持をもったりもするのですけどね。

 

miwahusakoreipu01 性犯罪の刑法が110年ぶりに大幅に改定されました。

先週の木曜のクロスの三輪記子弁護士のオピニオンから拾うと主な変更点は4つ

1)男性も強姦罪(→強制性交等罪)の被害者になり得るようになった(今までの強姦罪は女性のみ想定)

2)懲役が5年以上に厳罰化

3)強姦罪については被害者からの告訴が不要の非親告罪に。

4)これまではの強姦罪は暴行や脅迫がマストだったが、監護者(親や、コミュニティの上位者)からの被監護者(18歳未満の子供)への被害は暴行や脅迫がなくとも罪に問えるようになった。

の4点。

miwahusakoreipu03

 一方、反対の立場を主張する人(日弁連の意見書)は、これまで強姦罪とされてこなかった肛門性交やオーラルセックス(今までは強制わいせつ罪)を5年にするのは急激な厳罰化なので3年でいいんじゃないか、また非親告罪になっても、被監護者の意見を聞かないで処罰するのは国家の権力の行き過ぎなんじゃないのか?という意見があるのだけれど、三輪さんはこれに反対の立場。

 

miwahusakoreipu02 三輪さんは膣と、肛門や口への侵入行為は何れも身体への侵入で、それはその人の命は損なわなくても心を損なうものである以上、分けるのに合理的な理由がない、また監護者と被監護者の間の性暴力はそもそも真摯な同意はパワーバランスがあるので「真摯な同意」は想定できないはず。親が子を、監督が選手を(内柴~!)、上司が部下を(上司じゃないけど、詩織~!)など、反抗すらできない状況での性暴力が相当数行われていて、今までだと反抗をしてないと性暴力と認められない状況があったので、厳罰化に賛成したい、という意見でした。

*追記:19日モーニングクロス、小高千枝さんのオピでは監護者は現時点では18歳未満に限られるようで、問題は残っているとのこと。パワハラには適用できませんものね。

 

 で、なんで、こんな話をし始めたかと言えば、実は「肛門性交」の話がしたかったんだけどさ、多分、そこまでこの稿ではたどり着かない気がするので、とりあえずゲイ的に今回の改正の我々に与える影響について多少話したいと思います。

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カテゴリ:social | 01:25 | comments(0) | trackbacks(0) | -
AERA『特集:LGBTの嘘』~現実のLGBTは多様化している~
評価:
¥ 390
コメント:能町さんとサムソン高橋の「友達婚?」インタビュー、LGBTの政治意識、子どもを持ちたいLGBT、末路、パートナーシップ法など盛りだくさん

評価:
¥ 400
コメント:セクシャリティの描き方が甘いと言う指摘もありますが不遇の天才を知らしめるのに十分に足りる内容です。主演のカンバーバッジがほとんどASの主人公を好演。

aeraTWEETmihashi 週末にエニグマを解読したことで有名な天才数学者アラン・チューリングを取り上げた映画『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』をCSで視聴。ベネディクト・カンバーバッチ演じる対人スキルゼロの数学者がキーラ・ナイトレイ演じる部下の助けを得て英雄的な功績を上げるのだけれど、戦後、当時罪だった「同性愛」を理由に刑罰を受け最後は自殺に追い込まれる。切ない映画でした。

 暗号解読後の戦時中にもソ連のスパイだと言うことが判明した同僚に「同性愛をばらす」と脅される場面があった。それを受けチューリングは独白する。

『秘密に関するアドバイス:秘密は持たないのが一番だ』

 2017年現在、私たちはようやく秘密にしておかなければならなかったこと(そして、それは時代や国によっては投獄されたり去勢されたり死刑になったりされたこと。同性愛者が前稿の優生保護法で断種された障害者と同じように扱われても不思議ではない)を秘密じゃなくできる時代を迎えつつある。なかなか感慨深い。

 

 三橋順子さんが AERA 2017年6月12日号の『大特集 LGBTの嘘』についてTWされてて(↑)、興味深くてコンビニに走って立ち読みしてきました。(←買えよ)

 三橋さんのTWだとタイトルは「LGBTの光と影」ですけど実際は「LGBTの嘘」でした。ご本人でてるのでゲラチェックでは光と影だったのかもしれない。三橋さんは「影」しか書いてないとつぶやかれてるし、タイトルが「嘘」なので、「あら、やだ!あたくしたち、セレブ風なイメージで世間をだまくらかしてきたけど、実は金なんて全然ないってことがばれちゃったのかしら!」と思いましたけど、嘘と言うよりは多様化する等身大のLGBTを取材したというのが正しい。

(余談ですが夏に舞浜のヒルトンベイでゲイ対象のプールイベントが開催されることをさっき知ったのですけど、えーい!そういう華々しいリア充ゲイにはあたしが呪いをかけてやるから見てらっしゃいヾ(*`Д´)ノとふつふつと思ってしまったわ…orz)

 

 特集自体は、(゜_゜)GMENのプライド特集、老後特集みたいでした。多くはあたしらはあたしらですでに知っていたこと。

 いくら渋谷区とかがパートナーシップ制度を作っても、いくら多くの人をレインボウプライドに動員しても、大多数の自治体はパートナーシップ法に興味はないし、ラブホテルの半数以上は男性同士、女性同士のカップルを拒否するし、HIVキャリアのゲイが人工透析を医療機関に申し込んだら大部分に拒絶された。そんなもんです。

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カテゴリ:gay society | 23:26 | comments(0) | trackbacks(0) | -
1996年まで存在した国家による断種犯罪~優生保護法とコンビニ人間(村田沙耶香)~
評価:
村田 沙耶香
文藝春秋
コメント:芥川賞とると思ってなかったもんで、ずいぶん読むのが遅くなりましたが、読みやすいし、示唆に富む村田ワールドが広がっています。村田沙耶香さん、他にもプレビュー書いてます。

 23日のJWAVE jamtheworld(堀潤)で、ほんの20年前まで存続していた「優生保護法」による強制不妊手術・強制断種を取り上げていた。

 衝撃の内容。概要について5月1日の東京新聞で報道があったようなので、引用したい。

強いられた不妊手術 優生保護法「国は謝罪と補償を」
2017年5月1日 朝刊
 「不良な子孫の出生を防止する」と定めた旧優生保護法(一九四八〜九六年)の下、障害や遺伝性疾患を理由に不妊手術などを受けさせられた人たちがいた。このうち、ハンセン病患者には国が謝罪・補償をしているが、他の人たちは取り残されたままだ。十六歳で不妊手術をされた宮城県の女性(71)による人権救済の申し立てを機に、謝罪・補償を求める声が高まっている。 (小林由比)
 「子どもを産めなくされたのを知ってから苦しみが始まり、今も苦しい毎日です」。三月下旬、参議院議員会館で開かれた集会で、女性が人生を振り返った。
 貧困家庭で育ち、妹弟の世話などで学校に通えなかった。中学三年の時、できたばかりの知的障害児施設に入所させられた。住み込みで家事手伝いをしていた十六歳の時、何も知らされず、卵管を縛って妊娠できなくする手術を受けさせられた。
 実際は障害がないのに、県の更生相談所で受けた検査の結果、「軽症の魯鈍(ろどん)(動きが鈍いこと)」などとされ、「優生手術の必要を認められる」と判定されたことが根拠になったとみられている。術後、生理時の痛みがひどくなり、仕事も続けられず、結婚もしたが、自分の体のことが気掛かりで離婚に至った。(記事末に全文)

 リンクしてますのでyoutubeぜひ聞いてください。衝撃的!

ラジオによると1996年まで続いていた「優生保護法」下で行われていた国家の蛮行について弁護士の新里宏二さん、研究者の利光恵子さんが具体例について述べている。番組から抜書きすると

・20年以上前、聾唖の女性が、親から盲腸の手術と騙されて受けさせられた。(リスナー)

▽新里弁護士語る

1948年から1998年までの50年間で、「遺伝性の精神疾患またはその他の精神疾患を患ってる」ということで同意を得ない形で約16500件の不妊手術が行われている。

 

・児童養護施設で里親のところで知能テストを受けさせられて、それが低い場合に強制的な不妊手術が行われるケースがあった。この知能テストも、父母が病弱で、児童が働いていたりして知能テストの結果が思わしくないと言うだけの理由で「精神薄弱」として本人にも知らせずに強制的な断種が行われていた

 

・この法律の目的は「不良の子孫の発生を防止する」ためで、一応は審査会や親の同意を必要としたが、地域を含めて「不良な子孫を防止するんだ」として、民生委員が通報するような形で大量の断種を国が主導する形で行われた。なお、これに本人の同意はなく、親は周囲から圧力をかけられて最終同意をするケースが多い。

 

・ハンセン病の隔離と断種については国が謝罪を行っているが、国はこの「優生保護法」については法律に基づいて正当だとして、謝罪も補償もしないという態度で一貫している。ハンセン病は被害者の一部から弁護士への救済を求めたことでようやく明るみに出たが、優生保護法による断種の被害者は現在も多くが孤立している。

 

・ドイツやスウェーデンでは2000年を前に既に補償がされているが日本ではまだ声が吸収しきれておらず国会で議論できる素地がない。被害者はどんどん声をあげてほしい。

▽被害女性から直接話を聞いている利光恵子さん語る

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好きな男の細胞保存の勧め~IPSで1人の皮膚から精子も卵子も作製可能に~
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¥ 1,500
コメント:古谷経衡さん激賞。会社の面接の時、血液を提出して遺伝子の優れたもの以外支配層になれない近未来ディストピア映画

 昔、熱烈に好きだったが女性シンガーソングライターの歌詞に「別れた男にねだったほくろを土に蒔いたら、すずなりあいつが成る木が欲しい」というような歌詞(JASRACがうるさいのと、歌手の特定を避ける?ため多少変えてます)があって、暗いオカマだった私は失恋のたびに(といいつつ、得恋もしてないので大した数の大きな失恋もしてない)何度も聞いて涙した?ものですが、どのオカマの引出しにも眠っているという、別れた男の毛髪、陰毛、カピカピに乾いて甘い匂いを放つ黄色いティッシュなどはございませんでしょうかw

 それが本当の意味でお宝になる時代がいよいよ目前に迫っております。

絶滅危惧種の卵子精子作製=トゲネズミ、iPSで−宮崎大
 絶滅危惧種に指定されているアマミトゲネズミの卵子と精子を、人工多能性幹細胞(iPS細胞)を使って作製したと、宮崎大などの研究チームが発表した。絶滅危惧種の生殖細胞をiPS細胞を使って作製したのは世界で初めて。本多新・同大研究員は「絶滅に備える手段の一つとして有効」と話している。論文は12日付の米科学誌サイエンス・アドバンシーズに掲載された。 (2017/05/13 時事通信)→全文

 人間の細胞から胚とかクローンとか作る技術は前からあって、へーって思う程度でしたけど、この研究のすごいのは男の私の皮膚片からも「卵子」が作れるという事なのです。

 この技術の可能性について19日のモーニングクロスで山口真由弁護士がいくつかの「未来」を予想しています。

・皮膚から作るので卵巣や精巣を失って生殖能力を持っていない男女から子供が出来る

・皮膚片から作るので女性同士、男性同士でそれぞれ卵子・精子を作製し女性の場合はそのままどちらかの体内で子供を作ることが出来る(同性カップルへの応用。男性カップルは借り腹が必要ですね)

・更に宮瀬さん(♀)が皮膚から精子を作って、自分の卵と掛け合わせて自分だけの子供を作ることが出来る。

・更に複数の男女の細胞を合成して子供を作ることもできる

んだそうです。

 法的・倫理的な問題はさておき実用化は5年ー25年後だと言われているとか。

そうなると、DNA的に優れた人を残す品種改良のようなことを人間でやるかという優生思想のような問題が起こり得るし、堀潤さんの落ちた髪の毛を拾って勝手に堀さんのDNAを持つ子供を作ることも可能になるのです\(^o^)/

 今はまだ自分の髪や皮膚の廃棄物を盗まれても法的には管理されてないけど、「自分の遺伝子をコピーされない権利」を法的に整備する必要が出来てくるのではないかという事でした。

 

 正月にお奨めした 古谷田奈月『リリース』 は(三島由紀夫賞にノミネート。受賞してほしい。センスオブジェンダー賞はとるでしょうね)遺伝子が国家によって管理され、そのためにスパーム(精液)を物理的に搾り出され盗まれる優秀な男の話でしたが、実際の科学は精子なんてものを収集しなくても遺伝子を簡単に盗むことが出来るのです。

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カテゴリ:gay society | 11:09 | comments(0) | trackbacks(0) | -
一ノ瀬文香が「同性離婚」出演@ワイドなショー
一ノ瀬 文香
¥ 1,404
コメント:このカップルだけではなく最近はマンガエッセイや随筆などいろいろな方が出してますね。実質もうドラマではなくなったので、いまだ本が出続けてることの方が不思議。

 金曜のjamtheworldに小林よしのりが出演。共謀罪の恐ろしさについて熱く語っています。

さすがよしりん、放送間もないですがyoutubeにも上がっていましたので作業の合間にでもお聞きください。

小林よしのり×青木 理「“共謀罪の危険なところは、もの言う市民が委縮し、民主主義が健全に成り立たなくことだ“『共謀罪法案』」2017.05.12

まさか小林よしのりをリベラルの代表みたいに扱う時代が来るとは思わなかった。実際、小林氏の弁論は真っ当で論理的で安倍や金田よりもよっぽどわかりやすい。同日の放送で渡部昭男氏を迎えて「教育無償化に憲法改正は必要か」という問題も論じています。こちらも面白いので、全編聴きたい方はRADIKOでどうぞ。

 

 ぱっと書けるネタが少ないのですが(『夫のチンポが入らない』は読了。面白かったですがブログネタにするのもねえ(゜-゜))

 また10日(水)のモーニングクロスで、昨年一橋大学の法学部生がゲイをアウティングされたことが民事訴訟になっていることについて弁護士の三輪記子さんが取り上げてましたので書きかけましたが、LGBT関連で別の話題が飛び込んできたのでご紹介。一橋大生の件はまたyoutubeにアップされたらお知らせします。記事化するかは考え中。

同性“離婚”一ノ瀬文香、理由は「結婚で甘え」…杉森茜との「復縁絶対ない」 

2017年5月13日6時0分  スポーツ報知
 LGBT(性的少数者)カップルで、14年12月に「同性婚」を発表したタレントの一ノ瀬文香(あやか、36)とダンサーの杉森茜(30)が12日、それぞれのブログで“離婚”を発表した。 
 堀潤さんも出演してる「ワイドなショー」にご本人が登場。2014年に婚姻届を都内の区役所に提出するも不受理となりながらも結婚生活を送っていたとのこと。離婚のきっかけは一ノ瀬が書いた自叙伝「ビアン婚〜私が女性と結婚式を挙げるまで〜」出版の際の不和によるものらしい。悪意的に言えば「炎上商法」「話題作り商法」にも見えるけれど、何はともあれLGBTの多くが表舞台に出ることを嫌う中、出ていただいているのだからお疲れ様でした、と言いたい。
 冒頭その経緯について一ノ瀬は、松本人志に婚姻届が受理されると思って出したのかと問われ、
「正直どうだろうかと思っていたが憲法14条で性別で差別してはいけないと書かれているので受理されないのはどうかと思って出したが結果として不受理になった。…渋谷区などのパートナーシップ証明書は法的拘束力がなく、今まで出来なかったことで出来るようになったことはない!パートナーシップ条例には(堀注:最初は病院で親族しか入れないところにパートナーが入れるとか、生命保険の受け取り人になれたり、いろいろな理想があったけど)今のところ法的拘束力がないので勧告止まりでほとんど役に立たない。」(要旨、以下「」も同じく)と述べた。
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カテゴリ:gay society | 11:24 | comments(4) | trackbacks(0) | -
レインボウプライド楽しかった。(&木村了子も出品@今様展・松濤)
評価:
Array
星屑スキャット
¥ 250
コメント:作者がArrayって書いてるわ。誰だw 私、星屑はメイリームーの声質の違いが面白みって思ってるのだけどどうでしょう。いつか紅白でないかしらw

 いい天気のGWです。部屋に根付いてしまった体を引きはがすようにして渋谷方面に出かけてきました。

1つは、渋谷の松濤美術館で開催中の

『今様』  ―昔と今をつなぐ(~21日まで)

と、レインボウプライドの初日 ミッツマングローブらの星屑スキャットのステージを見るためです。

 

 松涛美術館の方は町田お奨めの画家 木村了子氏が出品しているので現物を見たくて行きましたが、他の出品者もなかなか面白かったです。古来の技法を現代につなげるアーティストたちの作品40点超が展示されて、木村氏の作品も7−8点展示されておりました。

 なかでも大作『男子楽園図屏風』が生で見られて嬉しかった。(クリックすると大きい画像が見られます)

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 左は草食男子、右は肉食男子の楽園、と説明書きに記載されてましたが、こうやってみるとどちらも素敵だけどどちらも不気味なんですよね。メフィストが化けているような美しさの塊。
 単純にどの男が好みかと言えば草食チームでニンジンをかじっている向井理の様な農業男子になりますけど、こんな淡泊な男と結ばれたら一生修道女のような生活をしそうで怖い。一方で肉食組の真ん中でいたぶられてる牛(!)に感情移入してこうやって素敵な男どもにいたぶられて食べられてしまいたいと言う思いもあるけれど、リアルに美しい男は傲慢で不遜で食べる牛に愛情を持たないことを知っているのでその世界にも入り難い。どちらに進めど結局待っているのは地獄なのかしらねえと思いつつ観賞しました。
 ほかにもフグ刺しを盛って食べたらお大尽の気分が味わえる美青年九谷焼なども出品されておりました。割と入場料がリーズナブルなのでお近くの方は是非!(代々木公園からも頑張れば歩いて行けます。新宿界隈の金券屋で入場券300円くらい)
 ということで、レインボウプライド。今年はもうパレードは見に行かないことにしたので(m(_ _)m)、ライブとブースだけ愉しみに出掛けてきましたが、まず渋谷駅界隈が凄い。駅前の薬局の雨除けが虹色なのはこれに合わせたわけじゃないでしょうけど、丸井はもとより、駅前に大きなレインボウプライドのPRボックス(傍まで行かなかったので内部がどうなってるのかわからん)さらに駅前の西武の柱がレインボウなのも渋谷区の要請でしょうか。もう5月のレインボウプライドは肉フェスの向こうを張る立派な観光イベントになってるのね!と思いました。
 で本番を明日に控えて大盛況。そんなに遅い時間でもなかったのになんと今日の分のパンフレット配布終了!入手できず。(@_@)あんたたち何、目的にそんな大挙して来てんのよw
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