共感できない実用テキスト・岡部鈴『総務部長はトランスジェンダー』
評価:
岡部 鈴
¥ 1,728
コメント:実用書としては凄いと思う。女装と家庭と会社が折り合わなくて悩んでる人には必読。パイオニアです。

 まあ、こんなもやもやした本は久しぶり。私はこの人を全然好きになれない。(゜.゜)

一方で、こういう生き方もあるのかと、目から鱗で自分の生活に組み入れる人がいても不思議ではない、トランスジェンダーというか、トランスヴェスタイト(異性装者)の今までになかったテキストではある。

 

 岡部鈴さんの女装のきっかけは2丁目のミックスバー『beat up』。店名も明示されてるので記載するので、本人の話が聞きたい人は直接行ってほしいが、この人は本当にGID?という違和感が拭えないのね。

 ゲイバーのパーティで女装デビューしたのをきっかけに40歳後半になる「男性」が子供のころの「百恵ちゃん」への憧れを再燃させて女装にまい進する。既婚で一児の父なのによ!( ゚Д゚)

 しかも、ここ本当の気持ちを聞きたいところなのだけど、性的な対象は女性だと書いている。だとしたら、わからないのは女装に突き進んだきっかけ。

 

 私は、人間の欲の半分以上は食欲と性欲に支配されてると思ってます。昇進だの名誉だの金銭だの全部、美味しいものを食べ、好みの異性(もしくは同性)と交尾するために人間は行動するのです。だから、自分の外見をどうにかしたいのは、美しい外見で性的対象を引き寄せたいからというのが道理で、それは男性を性的対象にするオカマが女装するのも、男性を性的対象にするゲイが一生懸命筋トレしてマッチョを擬態するのもどっちも、「ほーら、あたしは美味しそうでしょ、食べにいらっしゃーい」って自己アピールに他ならないわけよ。

 そうなるとよ、岡部鈴さんの女性装は何の得にもならないわけ!女装した中年のおっさんを犯しに来るノンケの若い子なんて、イスラム世界にしかいやしません!逆に女子は引くと思う。もちろん、例えばゲイをカムアしたホモが急速に女子と仲良くなることはままあって、それは「あたし男の振りしてたけど、実は女子だったのよー♪」という、二軍女子感(しかもゲイのゲイ友のイケメン率は会社よりはるかに高い)が物珍しさ好きの女子に受けるのである。でも、それがアラフィフの管理職だった時、それ、無理じゃね?( ゚Д゚)と私は素直に思うよ。

 

 私が岡部さんにどうにも好感を持てない最大の理由は奥さんを蔑ろにしすぎていること。

女性に性欲を感じると言いながら、奥さんに向けての「好き」が全く見えない。持論ですけど、性欲から結んだパートナーに対して性欲、或いは接触欲を全く感じない状態で婚姻生活を継続するのはDVです。岡部さんは何度か告白して拒否られてはいるのだけど、わかってほしいって思ってない!婚姻関係を継続するかやめるかという意思確認をちゃんと奥さんに取ってない。それが私が最大に不快を感じるポイントです。甘えもいいとこ!

 まあ、行動力は凄いと思うよ。妻に告白しないまま、トランクルームを拠点にして女性装で通勤し、会社や同級生にはカミングアウト。挙句の果てにひそかに睾丸摘出手術までやっちゃうんだから。( ゚Д゚)

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カテゴリ:gay society | 22:00 | comments(0) | trackbacks(0) | -
白川優子『紛争地の看護師』ジャーナリストが危険地へ行かねばならぬ理由がわかる
評価:
白川 優子
¥ 1,512
コメント:時間がないので読むのをパスしようかと思ったがページを手繰ったら止まらなくなった。今の世界の現況を知るのにも、世界が矛盾に溢れていることを知るにも優れた一冊。

 どんどん日本が嫌いになる。

 ハロウインのバカ騒ぎ、貴ノ岩訴訟取り下げにまつわる温存される相撲界のパワハラ、消費税増税の影響回避と称されて繰り出される軽減税率やらプレミア商品券やらの愚策の数々(消費税増税は、さらっととりあえず9%に一律であげるのが一番影響が少ない。システム導入がおぼつかない小商店や中小企業の大量廃業がますます日本を弱らせるだろう)、泥縄で決まりそうな人権無視の移民政策、沖縄の民意を無視して、ごまかしの法的手続きで再開される沖縄辺野古新基地工事。

 どれを見ても、日本は女性差別とパワハラが蔓延する前近代国家で、老害が支配する属国だわね、と涙が出るような迷走ぶりだ。

 

 中でも、無事に解放された安田純平さんをめぐる繰り返される「自己責任」問題の議論とも言えないような議論。

これを考えるうえで、国境なき医師団(以下略称MSF)で活動する白川優子『紛争地の看護師』が非常に面白く興味深かったので、紹介したい。

 白川さんは小学校の時にたまたまテレビで見たMSFの活動報告に感動し、高校でそれを思い出し定時制の看護学校に進んだ。看護師になった後、1996年国境なき医師団がノーベル平和賞を受賞する。26歳の時。それを見て思い出した自分の初心に帰り、そこからオーストラリア留学、大学進学、オーストラリアでの看護師勤務を経て2010年、実に14年後に念願の国境なき医師団に採用され、今に至っている。すごいパワーだ。

2012年9月、シリア内戦で激化し始めた時期である。イドリブ県のシータ病院にいた。10歳の男の子が片足を撃たれ運ばれてきた。

少年はベッドの縁に座り、真剣な顔つきで、怒りを表すかのように両手を振り回しながら私に訴えている。とにかくこの少年が早く帰りたいのはわかるが、どんな事情があるというのか。
通訳が私に耳打ちした。
「お父さんを殺したやつを殺しに行くんだって言ってるんだよ」
私は言葉を失った。
たかだか10歳の少年が人を殺すと語っている(247ページ)

 安田純平さんが拉致されたのはシリアのイドリブ県だと聞いた。ほぼ時期を同じくしてシリアやイエメンに派遣されていた白川さんの報告は平和日本で外来の祭りに浮かれて仮装して日々なんも考えないで生きている日本国民の対極にある世界だ。

 本に書かれているシリアやイエメン、南スーダンなどの戦地の状況はすさまじい。

 シリアでの活動について、どういう経緯で入国したか書かれている。

 MSFは中立の立場として早くからアサド政権に非政府組織(NGO)としての国内での活動許可を申請していたが、受諾されなかった。そのために私たちは無許可で、反体制派の支配地域で活動するしかなかった。
 時々の政情や戦況に基づいて判断しながら、周辺国からの入国を果たした。
 政権側に見つかってはならないという緊張に加え、私たちは攻撃のターゲットとなる医療活動を行うためのプレッシャーは大きかった。
 他のシリア人医師たち同様、やはり私たちも身を隠しながら医療をしなくてはならない。入国経路や活動場所はたとえ親にも言ってはいけないと言う。
 ある日、シリア国内の別の場所で活動していたMSFは拠点をネットニュースに報じられてしまい、その翌日、政府側の爆撃機から空爆された。
 情報はどこから漏れるかわからない。

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カテゴリ:social | 10:44 | comments(2) | trackbacks(0) | -
はるな檸檬『ダルちゃん』~そのままでいていんじゃない?~
評価:
講談社
コメント:ヅカ女の生態を4コマ漫画化。元々休載時の穴埋めマンガだったのに作家が大きく育ったなあと、感じます。

daruchan 鬱です。

 最近、最も長く親しくしてると言っていいゲイの友人に連絡が取れなくなって大変不安に思っています。喧嘩したとかじゃないのよ。1,2か月おきに連絡して数か月おきに会って映画見たりするような間柄なのですけど、ある日ラインに既読が付かなくなった。その時は単に忙しいのだと思ってたけど、1か月後に連絡した時にまだ既読になってないことに気づいた。

 次にメールしてみた。返信なし。電話してみた。電源が切られている…。

 何があったのかひたすら不安です。最初は携帯紛失かと思ってたのだけど、携帯紛失でラインはともかく、メアドや番号まで音信不通になることは現代人ではあまりないです。こうなって初めて連絡を取る方法がないことに気づきました。彼氏と一緒に住んでる人なので仕方ないのだけど自宅の場所も知らない。大体の勤め先と大体の名前は知ってますが、そこに誰誰さんいますかと電話するのもためらわれる。そもそも私が彼に多分本名教えてないから、彼が私に本名教えてるかどうかも確信がない。(゜.゜)

 単に切られたんじゃないの?と思われる人もいるでしょうが、セフレじゃないからね、そうなると家族みたいなものなのです。遠い親戚よりよほど近い。殺されて埋められてないか、とか、病院で意識不明になってないか、とかそういうことばかり考えてしまう。(+o+)

 

 モバイルで家族や家というコミュニティを経由せずに個人でつながれるようになりましたが、そうなると本人に何か起こると連絡が突然ぶち切れます。SNSで生活状況を公開してる人もいるかもしれませんが、LGBTゆえにそういうことをしない人もいるでしょう。意外に私たちが頼みにしていたものは細い糸のようなものだったのかと改めて思い知らされた気持ちです。
daruchan2

 資生堂が自社サイトに掲載しているはるな檸檬さんの『ダルちゃん』という漫画があります。夏に完結して、単行本化決定でWEBで全話読めるのは10月いっぱいなので、ぜひとも読んでほしくて書いています。

http://hanatsubaki.shiseidogroup.jp/comic2/

はるなさんは東村アキ子の一番弟子で宝塚女子漫画とか出してる方。軽いのかと思ったら、全然作風が違った。『イグアナの娘』、『コンビニ人間』の進化版といった感じ。

 ダルちゃんこと丸山成美はダルダル星人です。

といっても、宇宙から来たわけではなく、そのままだと普通の人のふるまいができない。だから、必死で周りの人の行動やリアクションを勉強して、周囲に擬態しています。ダルダル星人だとばれる事は耐え難いこと。だから、相手に合わせて相手をうかがって自分を出さないのが当たり前になっていました。そんなダルちゃんが恋愛をして、自分の好きなことを見つけて、でもやっぱり相手に合わせそうになって、迷って迷って、最後に自分は自分のままでいいんじゃない?と気づくストーリーになっています。

 なんか、身につまされた。

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カテゴリ:art | 10:48 | comments(0) | trackbacks(0) | -
私たちを押し込めるガラスの天井、ついでにゴールデンカムイの「相撲しようぜ」
評価:
野田 サトル
集英社
¥ 555
(2017-12-19)
コメント:前々から思ってけど、この漫画、男たちが色っぽいんだよね。青年誌マンガでは異例。

 放置ですいません。

 クズみたいなニュースが多くてそのクズニュースに耐性をつけられてる自分もいやなんだけど、きゃんきゃん騒ぐのもどうかと思って多忙にまぎれ放置してました。

 

 安田純平さんが解放されたようでめでたきことです。この報を聞いて、慌ててまるで自分の手柄のようにふるまう日本政府、安倍政権がほんとキモイ!またしても自己責任論が乾季のイナゴのようにわらわらと沸き起こっていますが、ほんとにくだらないなあと思う。

 高遠菜穂子さんが解放されたときに小泉が自己責任論で彼らの行動を否定したことを、アメリカのパウエル国務長官(当時)が彼らは日本の価値を高めに自己犠牲である程度の自己責任を負いながら危険地に赴いているのだからむしろ誇りに思うべきだというような談話を発表しました。私は今回も同じに思います。

 私たちは、権力に制限されたガラスの天井に甘んじるべきではない。

 たとえ外務省が危険地域と断じてもその地に赴いてその実情を世界に発信しようとするジャーナリストは敬われてしかるべきだと思います。なぜなら、制約に甘んじている人間は結局何物にもなれないから。

 私たち日本人は、自由民主の国で本人が望む範囲で自由に行動してよいものと一応はされてきました。でも、その認知範囲に制限が加えられたら、それは自由と呼べるのでしょうか。その制限は政府の不都合を隠ぺいするために設けられたものかもしれないし、人間の本然(ほんぜん)として誰かを助けに行きたいという思いを封じるものかもしれません。そういういつまでたってもその本質を議論しない、子供じみたルールを本当に守るべきかどうかは私には異論があります。

 

 サウジアラビアや北朝鮮では指導部を批判しただけでいつの間にか拘束され行方不明になる人が続出しているとか…。もしそれを異常と思うなら、少なくともそのジャーナリストの意思でその国に行ってその国の助けになろうとする意志を、無関係な人々が封じようと非難するのは見当違いも甚だしいと思います。それは、日本がもしサウジや北朝鮮と同じような独裁国家になったときに、外から誰も助けに来てくれないことを容認することにほかなりません。

 私は基本的に異端の生まれなので、外から権力に監督されることを本心では望みません。税金だって払いたくないし、信号だって守りたくない。やむなく払い、やむなく守ってますけど、車の通らない交差点でぼんやり待ってるような消極さはないです。( ̄▽ ̄;A 

 同じように権力に支配されると、お手と言われるとお手をし、待てと言われるとずっと待ってるような指示待ちのクズみたいな国民が増えてしまうのだと思います。今回の「自己責任論」の蔓延は、俺たちは犬みたいに守ってるのに、守らなかったお前が身代金払ってもらって助けられるのは反則だろうという、思考停止の犬のひがみです。そうやって常に義務と権利を等価交換しているような人間に新しい着想は生まれませんし、そういう人間が幸せになると思ってるならずいぶんおめでたい話だなあと思います。

 

 閑話休題。

 今日は軽めに書こうと思ったのでカナダの大麻解禁の話を。

解禁になったんですって!国家規模で。別に大麻吸いたいわけじゃないのだけど、合理的な話だなあと思った。カナダの大麻解禁の理由は

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カテゴリ:himahima | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) | -
豊洲市場開場・ギンザシックス/ソニーパーク、日本の終わりの始まり

 toyosusijouいよいよ豊洲市場がオープンしたそうだ。

キー局の報道には会場を寿ぐムードが主流だが、実際はトラブル続きらしい。

渋滞、地盤沈下、火事、ターレが登れない導線、海産物の市場なのにエアコンや冷蔵庫の熱で温度管理が不調、高湿度に…、交通の便があまりに悪く、今後横浜の市場に客が流れるのではないかと思われてる、すると築地は延々赤字を垂れ流すのではないか?などなど。なんとも関係者がお気の毒である。

 オープンしちゃった以上、積極的にはディスれませんけど、築地を売らなかったのだから、あまりに酷ければ築地に市場を作り直したら?と思う。政治家が失敗を認めたがらないだろうから難しいとは思うけれど…。

 でも東京都民はこうして貧しくなっていくのです。 

ginzasix 舞台のチケットをもらったので、昨日閉場した築地のそばの銀座に、ほんとうに何年ぶりかで訪れた。

 ずっと行ってみたかったギンザシックスを初めてぶらぶらして、虚脱感を感じるような深いため息をついて出てきた。期待が大きかっただけに失望感の大きさが半端ない。ひどい…。

 初年度の来客数や売り上げは好調だったと聞くが、2年目以降かなりきついことになるのではないか?

 銀座シックスは、Jフロントと森ビルなどが共同企画した銀座の一等地を活用したテナントビルで、デパートではない。収入は賃料に頼っている。だったら、最初からショッピングセンター的な規模感ではなく,3階から上を全部オフィスビルにしてしまえばよかったのに、全13階の半分以上が商業テナントとはなんと中途半端な作りだろう。

 まず入り口がいけない。世界中どこもそうかもしれないが、なんでデパートは1階を面白みのないハイブランドのテナントに明け渡すのか。セリーヌ、YSL,ヴァレンティノ、ロレックス…。日本ブランドはシチズンのみ。

 私は最近、デパートすべての経営姿勢に大きく不満を持っている。

 

 台湾で、台湾土産(ネクタイやスカーフが欲しかったの)を探すために、台北の三越を訪れたら案の定、館内1つとして台湾ブランドなんかありゃしない。日本人に世界的に有名なデザイナーがいるように、台湾人にも優秀なデザイナーがいるはずだと思う。あるいは、日系のデパートなのだから日本のファッションブランドを置いてくれてもいい。なのに世界中、どこのデパートも出店に変わり映えがしないのはどうしたことか?結局、自力で台湾の雑貨ブランドの路面店を探し出し母への土産のスカーフを買った。

 

 「クールジャパン」機構のひどすぎる実態について夏ごろ古谷経衡氏の記事がバズった。

 日本のデパートは日本のファッションブランドはクールじゃない、ダサいと思っているんだろうか?育てることから始めないと売り込めるものなんか生まれるはずがないのに、なぜ世界のデパートは一貫してクールフランスやクールイタリアのアンテナショップの下請けをやっているのだろうか?こんな状況でクールな日本が世界で売れるわけないと思う!

 例にもれず、銀座シックスもそういう「売国奴」的レイアウトをとっていた。しかも1階ブランドの個別ブースが個室の弁護士事務所みたいで、まあ、人を寄せ付けない。(゜-゜)2階にあがるエスカレーターを探すのに1周してしまった。

 上階から降りてきたが、薄暗いレストラン街はどうせ接待用だからいいとして、吹き抜けの中間階のテナントに「値ごろ」とか、「センスいい」とか思わずうなる商品がほぼない。貧乏で、ものに興味がない私だから、ということももちろんある。それにしてもこんなラインナップでは、客は見学には来るが、ブランドだけ調べてあとはAMAZONか松屋で買う。(ちょっとよさげな靴下屋があったが、思わずネットでググる…だけ。そういえば銀座松屋の売り上げは絶好調だとか)

 客があまりに少ないので店員同士の雑談風景も目立つ。屋上庭園でレストランのだらしないバックスペースが開いて見えたのも幻滅した。この辺も、本来のデパートのスタッフ教育から漏れたテナント形式だから起こることだ。

 なんでこんなことになっちゃってるんだろう?という感想を持ちつつ店を後にした。

 

 ついでにソニープラザ後の銀座ソニーパークにも寄ってみた。

 こっちも、プラントハンター西畠清順が星の王子様の世界をぶち壊した!などと話題になった「ホットスポット」だ。遅めの時間だったからにぎわってなかったということもあろうけど、地下で少しAIBOをかまって退館した。ああ、前のソニプラが懐かしいぜ…。

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カテゴリ:social | 13:49 | comments(0) | trackbacks(0) | -
戸田ひかる監督『愛と法』を見てきた。
評価:
南 和行,吉田 昌史
¥ 1,512
コメント: 南さんが大黒柱かと思ったら、意外に年下の吉田君がこの2人の世界を支えていた!あと南さんのオカンが「なんもり法律事務所」の事務員やってますけど、まー、尻の座ったええおかんです。3人のおかんのドキュメンタリー!

 aitohou見に行くかは正直ちょっと迷ったのですけどね。レバノン映画の『判決 2つの希望』に食指が動いてたから。でも、こっちは渋谷であっちは銀座。私には銀座は遠いの。(多分3年くらい行ってない(゜-゜))

 映画を見るのはタイミングです。月末公開で、映画の日らへんで見られるならと立地で選びました。ゲイの友達が付き合ってもいいと言ってくれたのも大きい。

 面白い映画でした。

 南さん(左)はモーニングクロスで2度ほど拝見しましたし、映画で披露する歌がヘタっ!って思ったけど、私のツボは意外にタイプでも何でもない吉田君(右)のほうでした。

 2人がファンシーな衣装でゲイパレードであいさつする冒頭で始まって、南君のお母さんと兄さんの家族のバーベキューに、吉田君とたまたま縁あって吉田・南ファミリーに居候したカズマくん(体がマツコくらいある…ような気がする)2人も加わってにぎやかな家族写真で終わるこの映画、当ブログで取り上げたトピックがそこここに絡んできます。

 

 まずはろくでなし子、わいせつ裁判

ろくでなし子がんばれ。TPPより先に日本の「性器」を猥褻から解放せよ!

 ろくでなし子さん、アイルランドに移住されたそうですが、彼女の作品をわいせつだというのは無理筋だろう、司法!

 チンコもマンコもただの生物器官だぞ。

 

 それから君が代不起立裁判

国歌を「森のくまさん」に~原発と君が代訴訟の示すもの~

*こんな記事書いてたの忘れてた。君が代の内容がわりーよって書いてました。

 

 あと、無戸籍者裁判と、一橋大生のアウティングによる自殺事件

五輪と性欲と「好き」について~一橋大生「同性愛暴露され自殺」~

にもお2人?かかわっていらっしゃいます。

 あと、大阪でゲイカップルにも里親の資格が与えられたというニュースがありましたが、それもこのお二人でした。

 

ドキュメンタリーなので、際立ったストーリーがあるわけではありません。

でも、2人の人となりはそれなりに伝わってきました。2人とも、ほぼ大阪のオカンです

なかでも、南さんより年下の吉田君がおかん感があります。

2人の共著『僕たちのカラフルな毎日』に南君のこんな吉田君評がある。

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カテゴリ:social | 23:05 | comments(0) | trackbacks(0) | -
佐藤優になる方法~佐藤優『十五の夏』~
評価:
佐藤 優
¥ 1,944
コメント:今でこそ運動不足の目つきの悪い熊のような風貌の佐藤氏が十五のころは満島真之介似の美青年だったとは! 人間、容貌や思想、弁論や経済など人を誑せる能力のあるうちに冒険をしておくべきです。それが一生の宝になる。

 台風です。そして明日は沖縄県知事選です。

 直撃を1日ずらしてもらっただけ、神の采配だと思ってます。この件についてはただ祈るのみ。

 特に沖縄の創価学会の会員の方、佐喜眞淳は日本会議所属の右翼、沖縄の、日本の敵と言っていい人物で、元創価学会の幹部からも佐喜眞への投票パワハラについて告発が相次いでいます。デニー玉城さんに入れてくださいと言いたけど迷うくらいなら体調不良で選挙に行けませんでしたとしてください。

投開票迫る沖縄県知事選 元公明党副委員長が怒りの直言(日刊ゲンダイ)

 デニーさんへのデマやフェイクニュース、流言蜚語が沖縄の公明党の国会議員から飛ばされているようです。なので、特に高齢の会員の方にこの記事を読んでもらってください。お願い申し上げます。

 

 さて、沖縄ゆかりの有名人と言えば、私にとっては南沙織よりも安室奈美恵よりもSPEEDよりも「現代の知の巨人」佐藤優なのですけど、彼の青年時代の自伝『十五の夏』を読んでいます。上下巻900ページにも及ぶ大作で、上巻しかまだ読めていないのですが、いろいろと思うところがあったのでこの機会に書きます。

 この『十五の夏』は1975年、佐藤優氏、15歳、浦和高校1年生の夏休みに当時社会主義だった東ヨーロッパからソ連を1人旅する旅行記なのですが、天才というのは環境と意志が作るもので、何事も体験しなければ得られないものがあるという真理を凡人に突きつける傑作でした。

 

 15歳の時、何をしていましたか?

 私は地方の進学校に進みましたが、まあ、成績もパッとせず、運動もできず、かといってはみ出すこともできず、なんとなく、ほんとになんとなく高校の3年間を過ごしました。だから高校時代をディレートされてもさほど惜しいと思わない。今の高校生ほど「クラスカースト」に苦しめられた記憶もありませんが、かといって、クラスメートで面白い奴もいなかった。まあ、向こうもこっちを相手にしなかったでしょうが、ぼんやり生きた3年間の記憶はすでにぼんやりしていて、みんな死んでてもどうでもいいわ(-。-)y-゜゜゜くらいのことを思います。

 これは多分、私自身のキャラクター形成にひどく影響している。人と深く関わることに期待していない。

もちろん、長く生きてますからね、それなりにその後、私の人生に深く関わった人もいたわけで、今もそうかと言われるとそうじゃない部分もあります。でも、私は他人と関わるときに無駄に用心するきらいがある。

 

 それは海外に行くと如実に出る。どうかと思うのですけど、私は海外でほぼタクシーを利用しません。それは昔、途上国でバックパッカーをしていたころの安全対策で、メーターのないタクシーの密室にドライバーと2人いることが恐怖だったからです。まあ、今、海外、特に中東あたりを1人で旅するならそれは正しい対策です。テロリストに誘拐される可能性があるから。でも、そうでもない時代にそうでもない地域を旅行してこれなんだもん。(゜-゜)

 そうそう旅先で誰かと胸襟を分かって親しくなるなんてありません。それは多分、不幸なことなのかもしれないなあと、この本を読んで改めて思いました。

 

 1975年。東西冷戦の真っただ中で、オイルショックの2年後、あさま山荘事件から3年後、ベトナム戦争が終結し、夏には日本赤軍のマレーシア アメリカ大使館占拠事件が発生。

 今、それをひとつひとつ検索しながらこの記事を書いています。

 白状すると、私は社会人になるまでちゃんと新聞を読んでなかった。現代史は、ほんとに震災前後の近年、池上彰の近現代史本をまとめ読みして補強しました。もちろん、日本は現代史教育をしない国なので、冷戦のさなかに学齢にあった私に冷戦の歴史を教えてくれた人はいません。

 つまり、私は大学くらいまでほとんど何も知らないで何も考えないで生きてきたのです。

 性格の問題でも環境の問題でもあるので、反省なんかしないけどさ、現代のほとんどの日本人が多分そのころの私と同じような状態で世界を判断しているのかなあと、今は思います。

 キー局6局と大手新聞6紙(それも読んでなかったけど)を主な情報源とし、世界がどっちに転ぶかはもとより、世界のパワーバランスも、日本の政治状況も、世界の成り立ちも何一つ知らなかった。それでも生きていけた。田中角栄と三木武夫で、小沢一郎と小泉純一郎で、マスコミの誘導通り、善人そうに見える政治家をなんとなく支持し、成人になってからもしばらくは選挙にすら行かなかった。それでも世界はなんとなく回っていたのです。

 

 少し別の話を。

 先週の堀潤のJAMTHEWORLDに<ダイアログ・イン・ザ・ダーク>(DID)の関係者の方が登壇。DIDは目の見えない人の情報世界を意図的に体験しようというエンタメです。

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カテゴリ:social | 23:52 | comments(1) | trackbacks(0) | -
お疲れ様。次は沖縄知事選。反ヘイトの道も1歩から。

tamakidenny_senkyo

 石破、まあまあ善戦しましたね。当然と言えば当然だけど。

まだしばらくこの悪夢のようなディストピアは続くようです

 新潮45の杉田水脈ヘイト擁護問題で、あちらこちらから火の手が上がっているようです。私は新潮45は廃刊、もしくは休刊にすべきだと思っています。それが出版文化を守ってきたと自認する出版社の務めです。さあ、どうなることか。

 沖縄知事選の自民党候補の佐喜眞も日本会議所属。

 安倍がトップに居座ることで日本中を吹き荒れているヘイト容認の嵐も一つ一つ潰していけばいつかは収まります。

 気を引き締めて、沖縄知事選、デニー玉城候補に応援願います。

 

■新潮45の「そんなにおかしいか杉田水脈論文」について【せやろがいおじさん】

3分で新潮45が分かる上川あやも絶賛!

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カテゴリ:social | 14:26 | comments(3) | trackbacks(0) | -
「その洗脳を解こう」創価学会員と自民党員に告ぐ 石破とデニー玉城に投票を!
評価:
小林 よしのり
コメント:左巻きの私がここまで考え込むのだから、1度は全国民読むべきです。私たちは洗脳されてるかもしれない。今の時代にはそれを疑うのにいいテキスト。

sensouron_kobaysi まだ半分読み終わらない小林よしのり『戦争論』に手こずっています。

 昔、連載当時は右翼の急先鋒のように見られていた小林氏が、立憲主義の守護神のように見られていることに不思議さを感じつつ、いろいろな読みにくさを我慢して読むと、第2次世界大戦の解釈について彼の言うことにある程度の道理があることが見えてくるのです。

 以前、戦中派(但し徴兵されず)の父が「南京大虐殺のようなことを、善良な日本人がするはずがない」と言ったとき、イラっとして真っ向から否定したことがあります。まあ、脚色はあれどある程度の規模の集団殺戮はあったのではないか、と思っていました。それが3000人か3万人か30万人かはともかく、敗戦後にあらゆる書類を焼却して有耶無耶にしようとした軍隊に言い訳の機会が残らないのは当たり前の話です。

 戦争にも負けたが外交・交渉戦争にも負け続けた。これが戦後の日本のすべてだったと理解しています。

 でも、『戦争論』によると

・日本人の戦争犯罪の数々は1998年に存在が確認された「撫順戦犯管理所」の供述書によるもので、それらは戦後中国の捕虜になった969名の日本人捕虜が中国から厚遇されたうえで思想的な改造を受け「認罪学習」されたもので信用に値しない。

・戦後、日本各地で展示巡覧された南京大虐殺の証拠とされている少なからぬ写真や物証には様々の疑義があり、写真を読み解くとそれが南京で撮られたものではない、或いは日本兵がやったものではないと断定できるものがたくさん紛れ込んでいる。

(そのいくつかの写真の検証は鋭く、私たちはいちいちショッキングな写真に騙されがちなのだなあと改めて思った)

・しばしばユダヤ人にビザを発行した日本のシンドラー杉原千畝だけが英雄視されるが、彼が独断でやったのではなく、関東軍の樋口季一郎少将と安江仙江大佐も「ドイツの属国にあらず」と、2万人のユダヤ人を救っている事実があること、

・そのうえで、日本軍が他国軍より残虐であったという事実はなく「大東亜戦争」が差別主義者の白人との戦いであり、日本には太平洋戦争に突き進まざるを得ない汲むべき事情もあったであろうこと

・敗戦後、アメリカのGHQによるWGIP( War Guilt Information Program )によって日本人全体が加害者意識(旧日本軍悪玉史観)のみを押し付けられ(そうだとも思わないけどね。でもこのせいで日本は戦争を天災と同じようにしか認識できないようになった)、アメリカを無条件に礼賛するようになってしまった。

などの事実、というか、彼の見解が多数の資料によって主張されています。

 演出過剰な作画と膨大なテキスト量で、漫画にもかかわらず半端なく読みにくいのですけど、反米保守を自認する私としては腑に落ちるところが少なくないのね。もちろん完全同意はしない。

 例えば慰安婦問題を吉田清二の創作の捏造与太話だと切って捨てる向きもあるが、結局のところ、沖縄の米兵を見ているだけで戦時暴力、戦時性暴力はないはずがなく、あれは作家が「読者が聞きたい話」を創作したと判断するのが正しく、朝日がデマを流したという事実だけでは実際に慰安婦の強制連行がなかったという立証にはならないのです。まあ、朝日新聞は戦時報道も含めて猛省すべきだと思いますけどね。報道禍は朝日に限りません。朝日が間違いで産経が正しいなんて事実ははなからない。どこも読者が好みそうなニュースと自社に有利なニュースを適当に選別、脚色して流している。

 

 それより、私が本当に日本/大日本帝国をどうしようもないと思うのは

・戦後、あらゆる戦時関連文書に焼却命令をかけ、軍部の証拠隠滅を図り、責任逃れしようとしたこと

・指揮系統が支離滅裂で、責任者不在でよく「軍部の暴走」などという言い方をするけれども、なれ合いとパワハラ根性主義で政治の近代化が全くできていなかったこと。

 この2点に尽きます。

 後者、NHKスペシャルの『ノモンハン 責任なき戦い』を見ていて強く感じました。司馬遼太郎が当時の幹部に取材して、あまりの無責任さに執筆を断念したそうです。そしてそういう無責任な幹部がみんな無罪放免で長生きしてる。国際社会に復帰するのに東京裁判は欠かせなかったとはいえ、こういう人たちが生き残り、責任感や部下の死に罪悪感を持つ軍人が死刑に追い込まれている。どういう基準で裁いたのさ?と言いたくなるような不公平な裁判例が多数あるように思いました。

 そして、その腐りきった精神は今の安倍政権と全くの地続きです。公文書改ざんと事実否認とごまかしと。

 私がネトウヨを心底嫌いなのは「お前ら自分で勉強しないで、疑いもなく受け売りを垂れ流しやがって」の一言に尽きるのですけど、WGIPで洗脳された日本国民の「贖罪史観」「自虐史観」もおかしければ、ネトウヨの教祖(?by古谷経衡)に垂れ流された嫌中嫌韓の「他虐史観」も同じようにWGIPでしょう?と言いたい。日本には眉唾のアメリカ礼賛報道しか流れていないことを知っていれば、どうすればそうやすやすと中国脅威論にのれるのか不思議でしょうがない。まあ、脅威ですけどね、かといって戦争したら負けるに決まってる国を相手に防衛増強論もないもんだ。まともな頭があるなら、そこは独自外交の出番であるべきで。(ま、アメリカに事実上封じられてますけどね)

 そもそも他虐史観っていうなら、まず我々が罵るべきは中国ではなく、東京大空襲で10万人、広島原爆で40万人、長崎原爆で20万人の民間人を殺害したアメリカです。それを何がディズニーだのマックだのアップルだの浮かれてるんだいと思いますね。ぼーっと生きてんじゃねえよ!ヾ(*`Д´)ノだよ。

 結局、自虐史観がフィクションなら他虐史観もフィクションです。そして、文書を焼却した我が国は自ら過去を検証するすべを持たないのです。

 

 安倍は言う。「私たちの子や孫、そしてその先の世代の子どもたちに、謝罪を続ける宿命を背負わせてはなりません」

これ自体がすでにフィクションであるという問題意識を持っている日本人のなんと少ないことか。(チコちゃん風味)

アメリカという、我々日本人が憎んでも余りある敵国の罪をさておいて、「俺が生まれる大昔のことで、謝りたくないなー」という気分の若い世代に媚びることのどこが「戦後レジームからの脱却」なんでしょうか。中朝韓への謝罪はさておいて、謝ってほしいのはこっちです。

 

 しかもしばしば余りの歴史認識の無さ、歴史的知識の乏しさ故の荒唐無稽を指摘されている安倍が作ったフィクションを多くの人たちがファクトチェックもしないままに、なんとなく信じさせられてしまう。これは戦前戦中の大本営発表報道と何か違いがあるのでしょうか?

 そしてこれは、戦前戦後と変わらぬ日本人の「洗脳習慣」、「洗脳構造」がいまだ続いていることの表れでしかありません。インターネット時代になってやっと情報の入り口がテレビ・新聞以外に広がったというのに、それでもNHKとキー局と6大新聞大手以外の情報をあたらない日本人のなんと多いことか?(チコちゃん風味 その2)

 

 はっきり言います

この記事のメインターゲットは創価学会の皆さんと良心的な自民党員の皆さんです。

 石破やデニー玉城が完璧な対抗候補だとは言わない。それでもこの1週間地上波やニコ動で流された石破と安倍の討論、或いは玉城と佐喜眞の討論を聞いて何か違和感を感じませんでしたか?

 私は違和感しか感じませんでした。

 安倍政権に与する候補が後ろに存在するウォルデモードのような存在(アメリカ)に一言たりとも触れられないということに。

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次の大災害では警察も消防も自衛隊も誰も助けに来てくれないかもしれない日本・河合雅司『未来の年表』
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河合 雅司
¥ 821
コメント:議論の材料としては面白いです。でも危機感をあおってアサッテの方向に行くのが日本の政治レベル。

 災害お見舞い申し上げます。

 関西の台風、北海道の地震ときて7月の西日本豪雨災害がずいぶん遠くに行ってしまいました。報道に載らなくなっても、いまだ仮設にも入れていない被災者が少なからずいるはずで、もちろん北海道の厚真周辺の被害は想像を絶する状態ではありましたが、それよりも、被害があっても忘れられつつある地域のほうが絶望感が濃いような気がします。

 北海道では山崩れのほかに全道ブラックアウトというあり得ない人的災害!この国の経年劣化の著しさにぞっとしました。「原発が稼働していれば停電はなかった」などという弁論が幅を利かせるのも、日本人全体の合理的な思考レベル自体が劣化してるのだと思いました。停止中だったとはいえ、外部電源喪失で緊急電源を使用せざるを得なくなったことへの危機感が薄すぎる。鉄道も空港も全面運休、もしこれが福島並みの原発事故だったとすれば北海道民は津軽海峡経由の本州への連絡道を絶たれることになります。にもかかわらず、メディアでそういうまともな弁論が盛り上がらないのは、ほんと、この国ってどうかしてるなと思いました。

 竹島だの尖閣だの北方領土だのにギャーギャー言ってる自称保守の政治家どもは、北海道が事実上日本から切り離されてもかまわないと思ってるんでしょうかね?

北海道胆振東部地震「泊原発が動いていれば停電はなかった」論はなぜ「完全に間違い」なのか(牧田寛)

 

 確か水野和夫先生が書いてたように思いますが、これからは電力や水道を一括で大規模なインフラに頼るより、小規模発電、小規模水利施設の地産地消を目指すほうが災害時には遥かに強いシステムを築けると思います。個人住宅用のソーラーや風力は災害時に自家使用できる仕様になっています。水利も今後人口減少地域の水道網を維持して高額化するより井戸のほうが安定する地域はあるでしょう。

 翻って、総裁選の出馬会見で安倍が「国土強靭化」を持ち出しているのにうんざりしました。どんなにコンクリートを塗り固めても30年後の保守ができないシステムはただ廃墟を作るだけ。「経済成長教」の信者に遠からず日本は滅ぼされることになるのでしょうかね。

 

 そして、もう一つ気になったのが、これからの人口減少社会で災害時、自衛隊や警察や消防は来てくれるのだろうか、ということでした。高齢化、人口減少の最中にあって、今はまだ災害時に人を駆け付けさせる余裕がありますが、30年後にその余裕があるのか?

 その疑問を統計から推計したのが河合雅司『未来の年表 人口減少日本でこれから起きること』です。

 その本の目次から作成したのが、以下のこれから100年の人口減少カレンダーです。

2016年、出生数は100万人を切った
2017年 「おばあちゃん大国」に変化
*65-74歳人口減少開始
2018年 国立大学が倒産の危機へ
*18歳人口大きく減少。75歳以上人口が「65-74歳」人口を上回る。
2019年 IT技術者が不足し始め、技術大国の地位揺らぐ
*世帯数が5307万とピーク(単身高齢世帯の増加)、IT人材のピーク、人手不足の顕在化。
2020年 女性の2人に1人が50歳以上に
*女性の過半数が50歳以上に。出産可能な女性が大きく減り始める
2021年 介護離職が大量発生する
*団塊ジュニア世代50代に突入 介護離職増加
2022年 「ひとり暮らし社会」が本格化する
*団塊世代が75歳に突入 一人暮らし社会本格化
2023年 企業の人件費がピークを迎え、経営を苦しめる
*団塊ジュニアほぼすべてが50代 企業人件費はピークに。
2024年 3人に1人が65歳以上の「超・高齢者大国」へ
団塊世代がすべて75歳以上に。社会保障費の激増
2025年 ついに東京都も人口減少へ
東京都の人口のピーク(1398万人)以後、下り坂
2026年 認知症患者が700万人規模に
*高齢者の5人に1人が認知症(730万人)
2027年 輸血用血液が不足する
*献血量が不足し手術や治療に影響
2030年 百貨店も銀行も老人ホームも地方から消える
*団塊世代高齢化、東京郊外にもゴーストタウン出現/IT人材の不足79万人。社会基盤に混乱

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