2018年の町田の選ぶ軽めの3冊〜高嶋政宏『変態紳士』、歌川たいじ『花まみれの淑女たち』、サムソン高橋ほか『ホモ無職家を買う』~

badi201903

 いよいよBADIの紙媒体としての雑誌が19日発売号で、事実上の廃刊です。サムソンが廃刊になっても記事にしないので、ゲイ雑誌関連の話題はこれが最後かな。さみしいことです。ちなみにBADI編集部の直販は予約で完売しています。一応AMAZONをリンクしておきます。品切れになるかな。

 

 さて、恒例のおすすめ本紹介企画、『2018年 町田の選ぶ3冊』ですが、振り返ればほんとにいいと思った本は随時紹介してるのね( ̄▽ ̄;A

 

 紹介記事の中からピックアップすると

白川優子『紛争地の看護師』ジャーナリストが危険地へ行かねばならぬ理由がわかる

佐藤優になる方法~佐藤優『十五の夏』~

『キャシャーン』が描いた未来を『ホモ・デウス』が閉じた結末

この3冊(正確には5冊)になると思います。いずれもキノベス上位には入るけど、本屋大賞とは縁のないラインナップですが、重たいけど、ぜひ読んでほしいです。

 

で、この稿では、取り上げたかったけど機会を逸した2018年の印象に残った読みやすい3冊をご紹介したいと思います。

 

 まず1冊目
takasimaInagakiSM高嶋政宏『変態紳士』

 大晦日の『ガキ使 笑ってはいけない』でご覧になった方もいたでしょうけど、私は『ゴロー・デラックス』のほうがハマりました。私は近年のダウンタウンを総じて嫌いで全く笑いのツボが合わなくなってしまったので、あの番組は痛々しいだけで笑い所がない。それよりも稲垣吾郎相手に淡々とSMのすばらしさを語る高嶋政宏にくぎ付けでした。

  語り下ろしだけあって、内容があるかないかと言われれば正直ない(;'∀')

 1,2章がSMについて、3章でデブで持てなかった高校生までのトラウマ、またSMや下ネタに戻ったかと思うと、5章から8章までは、グルメの駅弁ランキングから、健康オタクエピソード、霊感と来て、下ネタを1章挟んで奥さんのシルヴィア・グラブが大好きという話、最後は取ってつけたような演技論。(゜-゜)なんなんだ、これ?と思わなかったとしたら嘘ですね。

 でも、面白いなと思ったのは、この人下ネタばかり言ってる割りに人間に対する執着がない。

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「明日も太陽は上るし、明日住宅ローンが増えることもない。」2019年は同性婚の転換点?

douseikon2019 私事、イライラすることとヾ(*`Д´)ノ、くそ忙しいこと(-_-;)が寒波を縫ってやってきて、大変足先が冷えてしょうがないので、少し心温まることを考えてみようかと思います。 

 

 例の化石親父、平沢勝栄の妄言とかで、心がピクリとも動かなくなったのだけど、鈍感はいけませんね。そういう鈍感さに慣らされた挙句、麻生の暴言暴挙の数々を「麻生節」などと、北島節と間違うような糞コピーで新聞が流布し、「まあまあ、麻生さんが言ってるんだから本気じゃないんじゃね?」などと、気分を醸成し、結果おっさんと老人の害悪を存命させる、ほんと、日本はこればっかり!

ヾ(*`Д´)ノ

 あのあたりの老害どもには、「その一言で政治家失格、引退ください」って何度も何度も性懲りなく突きつけるべきかと思います。だから杉田水脈がつけあがる。

 さて、8日のモーニングクロスは、消費税、外国人、同性婚のオピニオン3連発で大変面白かったのです。多分、明日まではネットで見られますのでご興味ある方はぜひ。

 で、その中で弁護士の清原博さんが「同性婚」違憲訴訟について語ったので、記録がてらご紹介したいと思います。

「同性婚」違憲訴訟 結婚の自由を求めて提訴する2人が、婚姻届を市役所へ提出

年明け間もない1月4日の午後6時前。男性2人が川越市役所に入った。

  手には茶色い紙を持つ。婚姻届だ。  古積健さん(44)と相場謙治さん(40)。2008年に友人の紹介で出会い、付き合って10年余り。  同性が好きだ、というだけで異性カップルと愛情は何ら変わりない。結婚したい、と思う気持ちも同じ。(ハフポス)

 私個人の結婚観から言えば、「結婚なんてくだらない制度やめちまえ」と思ってますので、わざわざ同性婚させろという気持ちにはなれないのだけど、国が結婚制度を廃止してくれないのだから仕方がない。(具体的には緩いパートナー制にして、子供や介護老人がいる世帯に税金を重点配分せよ!と思ってます。打倒!配偶者控除!)

 で、このことについての清原氏のトークをどうぞ。

 

 douseikon02清原:法律の問題を議論する前に、まずね、このコメントを皆さん知ってほしいわけですよ。(←)まあ、平沢さん、衆議院の方ですけども、今月3日山梨の集会で「この人、つまり LGBT たちばかりなったら国は潰れちゃうんですよ」と、まあこの部分だけ取りますとほんとに平沢さんものすごいこと言ったなって感じだと思うんですけれども、平沢さんとしては別段、こういった方々の存在を否定するとは全くないとおっしゃってますが、ただ政治家がこの発言「国は潰れちゃうんですよ」とそこだけがね、聞いた時に多くの方がね、やっぱり同性婚とか同性カップルに対する偏見とかそういったものを助長する効果があることも間違いないと思うんですね。(堀さんが稲田朋美らをあげて一応自民党をフォロー)

 まあ、今パートナーシップなどというものがありますけど、やはりね、今日お話ししたいのはもう一歩進んで、同性婚を法律で、或いは憲法で許容してしまおうじゃないかという話ですね。

(堀:今の状況は違憲?)

 今の状況はこの憲法の条文が障害になってるって言われてるんですね日本国憲法24条「両性の合意のみで成立する」…両性のみ、そこだけを強調すればこういう解釈になると思いま す。
duseikon3_2019

 2つの見解がありましてね、「両性のみ」の合意で結婚できる、だと男性・女性のみ、つまり異性婚だけを憲法は許容している、同性婚は禁止というわけですね。
 だけども 、そうじゃなくて、両性ってあんまり意味なくて、「合意のみ」で成立する、実はですね、GHQが日本国憲法考えた時にですね、当時は男女の合意だけじ ゃなくて父親の同意も得なければ結構できなかった。これはね、GHQから見たおかしいじゃないか、当事者が結婚したいということならそれでいいじゃないか ということで24条を設けた、というその経緯を考えるならば、この「のみ」というのはね、両性のみじゃなくて、「両当事者の合意のみ」で結婚できるんですよと理解すべきですよね。すると憲法24条はなにも同性婚を禁止していないわけです。
 実際そういう解釈した国がありましてそれがスペイン なんですね。スペインがまさに同じように結婚というのは男女同等な立場なんですよ、と憲法で言っていて、男女という言葉使っ てたけども決してそれは同性婚を否定するものじゃなくて、陽は男女は結婚において同等の権利だと言ってるわけだから憲法は同性婚を否定してない、だからスペイン民法は同性婚を合法化したということなんですね。
 だから日本もできるわけで、だとしたらね、今年訴訟、起きます。日本の最高裁はなんて言うのか、(年内に)最高裁まで行くかはわからないですけどね、でも日本の地裁は何というのか本当に注目ですね。
(堀さん:河合さんいかがですか)
河合薫:これね、「明日も太陽は昇るし、明日住宅ローンが 増えることもない」って、これ、ニュージーランドで2013年にこの法 律が成立した時に、モーリス・ウィリアムソンって方がおっしゃった名スピーチの一文なんですけど、「あなたたちは一体何を心配してるんだと、愛する二人が一緒になろうと言ってるだけですよ。心配するようなこ とは何も起こりません」っていうことを言ったことなんですね。
(堀さん:どうしてもな にかの誰かが奪われるんじゃないかというようなことから批判の声 が上がったりするんじゃないかと思うんですが、そうじゃないんだと)
河合薫:私たちのことを好きになってもらおうとは思わない、でも何も変わらないんですよ、皆さんの生活は、ということなんです。

■日本の同性婚議論 NZ元議員がゲイの英雄になった理由(ニュースJapan)

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カテゴリ:gay society | 22:25 | comments(1) | trackbacks(0) | -
能町みね子『私以外みんな不潔』で生存戦略を学ぶ
評価:
能町 みね子
(2018-11-22)
コメント:私も、自意識過剰気味と自己卑下と自尊の間を行ったり来たりしてた子供時代を送ってたので、いたく共感しました。

 あけましておめでとうございます。

 

 紅白歌合戦はさすがに見ましたが(つまんなかったけど、ラストのユーミンが桑田にキスしたのは騒然!)、箱根駅伝ほぼ見なかった。その時間、ずっと、NHK BS1でやってた『欲望の資本主義』の2017年・2018年の再放送を見てました。前に見たはずなんだけど改めて見ても非常に面白いです。夜にシリーズ最新作が放送。これは多分再放送されます。

 さらに1日に

BS1スペシャル▽“衝撃の書”が語る人類の未来〜サピエンス全史/ホモ・デウス

を見た。人間が農耕を始めたのではなく、米や麦などの穀物に人間が奴隷化されたのだとか、宗教も国家もイデオロギーも貨幣も全部虚構!と喝破するハラリ氏に親がしきりに感心してました。

こちらは6日に再放送が予定されているので是非!

 

 どちらの番組に共通するのも、これから30年で世界は、日本は、人間は、私たちは、どうなるんだろうという、どちらかと言えば暗い未来予測です。

 それと合わせて、昨日読了した能町みね子さんによる初の自伝的小説『私以外みんな不潔』について短く書きます。面白くて少し切なくて、同じ処女作なら古市憲寿なんか選ばずにこっちを芥川賞にノミネートしろよと、オカマ的なひいき目で強く思いました。なかなか完成度が高い。

「もらし、マン!」
「もらし、マン!」
「マン!」のところで私の肩をずっと押してきます。…
まったく、ここは何て不潔で下劣な世界なんだろうか。私は今まで、文字がたくさん書けたり、絵が上手く描けることで、正当に評価されてきた。ところがそれらはここでは何とも思われず、どうやらかけっこだのなわとびだの、私が一つもおもしろいと思えないものが得意なくだらない人ばかりが褒めそやされている。そして、褒められるべき私がこうして理由もない攻撃を受け、非道な扱いにじっと耐えている。
 この不条理さについて黙って頭で突き詰めていると、後ろから押された勢いで目からビュッと涙が出そうでしたが、それではただいじめられて泣いている弱い人のようで恥ずかしいことこの上ないので、私は棒となって花川先生が教室に入ってくるまで固まっていました。

 朝井リョウさんの書評に出た「決定的な失敗」のネタ晴らしになりますけど、幼稚園が舞台ということで察してください。 

主人公のもりなつきくんは、とてもあたまのよい、大人びた子なのだけれど、おしっこのコントロールがうまくいかない。本人にしてみれば、なんでこんなに凄い私がこんな赤ちゃんみたいなことをできないんだろうという屈辱。

 多分これって、いろんな人のいろんなことに当てはまると思う。

 今まで仕事をバリバリやってた老人が、体が動かなくなって、年寄り扱いされて、赤ちゃん言葉であやされるような不条理。あるいはクラスのヒーローだった男の子が些細な行き違いで人間不信になり対人恐怖症的に引きこもりになる不本意。優秀な海外の若者が日本に来て言葉ができないことでバイト先の店長に罵倒されるくやしさ。

 そう、それまで持っていた万能感がメッキだったと気付かされる、或いは、その効力を失い、戸惑う瞬間。多くの人が1度は経験する不条理を、能町少年は5歳で経験してしまった。ほんと早熟にもほどがある。(゜-゜)

 でも、彼は、粗野で乱暴で人とすら思えないような男が支配する世界で生き延びるためいろいろな知恵を駆使し、適応を試みます。これって、LGBTが本性を隠しながら擬態するさまにも似てるなあと思いました。

 周りの子どもたちはあるがままをあるがままに出して泣きわめいているのに、能町少年はそれを表に出すことが許されない、本能的に「察する」ことに長けてしまう哀しさと言いましょうか。不本意って泣いて解決すると思うなよと、餓鬼どもにあたしが言いたい。ヾ(*`Д´)ノ

 

 能町少年のその後の紆余曲折と成功(?)は皆様ご存じなので詳述しませんが、今、世界中あちこちで表出している葛藤はおおむね能町少年以前の問題かもなあと思ったりも致します。つまり、自分が自分であることが認められない苛立ち。そしてそのことを回避するための努力をそいつらはやっているのか?と私は少し憤ったりしているのです。

 

 凍て蠅(いてばえ)よ 生産性の我にありや

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カテゴリ:art | 01:27 | comments(0) | trackbacks(0) | -
吉田修一『国宝』は、ほぼほぼ『ガラスの仮面』
評価:
吉田修一
¥ 1,620
コメント:久々にちゃんと読書したー、という気持ちになりました。

紙の出版物販売額、ピーク時の半分以下に

2018.12.25 11:59

 今年1年間の紙の書籍と雑誌の推定販売金額が1兆2800億円台にとどまり、ピークだった平成8年の半分を割り込む見通しであることが25日、出版科学研究所(東京)の調査で分かった。

BADIsamuson

 この年末、私が触れるべきニュースはとうとうBADIが来年1月発売号で休刊になることでしょう。

 

 なんと紙のゲイ雑誌は『サムソン』のみになるとか。(゜-゜)

 BADIが電子書籍で継続になるかはわかりませんが、ビジネスモデルが大きく変わりすぎて、ついていけないorz。 先日、原田龍二の写真集発売イベントに行きましたが、発売が電子版のみで、結局購入を諦めました。ありがたみないよね。

 私は紙書籍のほうが好きだけど、電子書籍への移行も秒読みなんでしょう。

 青木理さんがこの件について、JAM THE WORLDで『月刊文藝春秋』も休刊が噂されていて、それは読者が高齢化で亡くなっているからだと言ってました。週刊誌の特集がつい最近まで、「死ぬまでセックス」だったのが、「薬」「相続」そしていよいよ「終活」になってきたとか。( ̄▽ ̄;A、非スマホ世代の読者全員死んだら雑誌文化終了。(-。-)y-゜゜゜

 紙から電子へ、個別購入から読み放題へ、いろいろお金の流れが今までと変わっているような気はします。

 

 また、物語の力が弱くなった。以前、作家の松浦理英子さんが、自作の出版のインタビューか何かで、少年か少女が起こした殺人事件について、「作家は何が大事で何が大事じゃないか、全身全霊で物語を編んで彼らに語り続けていかなければならない」みたいなことを書いてらしたが、スマホ全盛の世の中で「読解力」と「想像力」を鍛える機会自体減っていて、それがネトウヨ、ヘイト本全盛のわかりやすい物語が売れる時代を作っちゃってるのかなとも思います。

 

 来年のNHKの大河ドラマ『いだてん』を見るか、迷ってます。

本来なら、大ファンの宮藤官九郎脚本、中村勘九郎・阿部サダヲ、ダブル主演で絶対見たい作品であるはずなのに、このドラマが明らかに2020年の東京五輪のプロパガンダ仕様で電通主体で企画されたことに警戒というか、吐き気を覚えているのです。楽しめない気がするのです。

 

 どうせ歌舞伎役者を使うなら、これを!という「物語」を見つけましたので紹介します

 それは吉田修一『国宝』(上下2冊)

 本人はゲイだと公表されてませんが、デビュー作があれで、容貌があれで、猫と暮らしちゃったら、マチダ的にはゲイ認定ですw

ま、どうでもいいと言えばどうでもいいのだけど。( ̄▽ ̄;Aここ数年、吉田作品は全く好みに合わず(つまらなくて?)、ちゃんと読了したのは映画化され2014年『怒り』以来4年ぶりになります。正直『怒り』もぜんぜんツボじゃなかったので、完成度高いなと思ったのは、『悪人』以来でしょうか。

 

 テーマは歌舞伎です。

 が、これ、ほぼほぼ『ガラスの仮面』です。この作品を書いてた吉田氏の頭の中にガラカメが全くなかったなんて言わせません。( ;∀;)

 よくできた話だなあと、惚れ惚れしながら読み急ぎました。

 主人公は長崎の極道の長男、立花喜久雄、のちの人間国宝、歌舞伎役者 3代目花井半二郎(つまり北島マヤ)の一生が上下巻700ページに渡って講談調の文体で華麗に語られます。

 ファンが作成した年譜を見つけましたので、リンクいたしますが、物語は喜久雄14歳から65歳までを追っている。

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年賀状は贈り物代になると思う運動2019〜LINEでもつかえます!〜

 いろいろ書きたいことがあったのだけれど、忘れてしまったよ。

年末のバカ騒ぎ番組とか、フェイクニュース的報道番組とか、見てて疲れる。

 年末であること自体がいや。年を取るのも、出る予定のないクリスマスパーティとかorz、正月の家族の集まりとか、みんないや。

ひたすら上げ膳据え膳で介護病棟のボケ老人のように布団にくるまって出てくるものを食べ、終日うつらうつらしているうちに死んでしまうようなそんな生き方がしたいぜ、とすら思わなくもない。(゜.゜)

 私の場合、特に贅沢がしたいとか、うまいものが食べたいとか、全然そのへんの欲求が乏しい。だから、休みを、快楽を、食を貪る人の気持ちがいまいちわからない。国策捜査でお気の毒!と思ってるのだけど、カルロス・ゴーンは何十億ももらって何がしたいのだろうな。食べる胃袋は一つなのに…。

 

 ということで、つつましやかな年末です。

いろいろなことに節度を持ち、貪食を控え、運動をし、人にやさしくありたいなと、実際そうでもないけど思ってはおります。

恒例の年賀状は贈り物代になると思う運動、デザインに窮して今年はチコちゃんにしました。

 イノシシは無理!著名なキャラって、私が憎悪する(?)世界痴呆化計画推進会社「ディズニー」のライオンキングくらいしかないんだもん。

 とうとう平成も終わりだそうで、ほんと日本国民がぼーっとしてるうちにとんでもなくひどい国になってしまった。

来年が少しでも良い年になりますよう、みんなが人にやさしくなれる1年でありますよう、お祈りします。

 まだ、今年、もう1回くらいなんか書くかな?

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ゲイっぽさって何だろう。ゴロウデラックスに木村泰司先生がご出演
木村泰司
¥ 1,620
(2018-10-05)
コメント:西洋絵画は見るものではなく読むもの、すべてに意味があり、完成に働きかけるものではないとおっしゃってます。でも、性的に訴えてくるものは多いと思うけどなあ。

kimurataiji 昨日書いたばかりなので、短く。

『ゴロウデラックス』に美術史研究家の木村泰司先生がご出演。

現在国立西洋美術館で開催されている『ルーベンス展』の開設をされてた。

ルーベンスといえば、フランダースの犬だが、彼はバロックの巨匠で、当時から生涯にわたって大スター画家だったらしい。

 また殺到する注文に応じるために、ルーベンスの下絵を大勢のアシスタントが色を加えながら完成させる分業スタイルをとっており、さながら今の超売れっ子漫画家のよう!

 ru-ben02ポスター画になっている『マルスとレア・シルウィア』(左)は今回の展覧会で大判の完成画のほかにルーベンスが自ら描いた貴重な油彩スケッチ(雛形)も併せて展示されている。

 

 また、私がルーベンス展見に行きたいなーって思ったのは、宗教画のそこここにほとばしる男性賛美のエロさと言うかリビドーというか、ホモ心をくすぐるモチーフの数々だ。

 代表作の『キリスト降架』『キリスト昇架』を見て思い出すのはウルトラセブンが架けられた十字架である。

 写実的な肉体美もさることながら、公には禁止されていた同性愛行為を芸術の名のもとにどう昇華していったかなど興味深い。

 

 で、番組を見ながら私がもっと興味深く思ったのが、木村泰司先生である。

別にタイプじゃないんだけどね、しゃべり方や発声を聞いて、ゲイ???と反射的に思った。ユヴァル・ノア・ハラリと違って、ネットですぐ拾えるようなところに真偽が落ちていなかったので実際は結婚されてるかどうかもわからない。

 でも、柔らかな、張らないのによく通る声、永六輔さんに似ている、それが非常に女性的に聞こえて、所作も含め、ゲイに見えて仕方がない。

 ゲイ(というよりQUEERなのかもしれないけど、この場合、ちょっと差別用語かも)に見える話し方・声音は、例えば尾木ママとか、米良さんとか、最近では杉田水脈事件でカムアしたロバート・キャンベルさんなど。

 話し方が丁寧なのはロバート・キャンベルさんと同じく海外生活が長かったから、くだけた日本語に触れる機会がなく言語アイデンティティを確立したということも考えられる。(つまり教科書的な日本語を使うっていうことね)

 でも、声音がIKKOさんやグレーゾーン三ツ矢雄二さん、 青島広志さんとは違う、抑制の効いた穏やかで強くて柔らかい喋り方。この手の声を聞くと、つい、あれ、この人ゲイ?ってググってしまう。声変わり、というか「声割れ」してない感じがするんですよね。

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女性・ゲイ向けAIラブドールとバーチャルホームロボットの世界
評価:
弘兼 憲史
¥ 638
(2018-09-28)
コメント:たまたま定食屋でこのシリーズだけ読んだんですけど興味深かった。切ないセックスアンドロイド映画と言えばあと、スピルバーグの『AI』のジュード・ローもちょっと泣かせましたね。

lovedollHenry

 人肌の恋しい寒さになってきました。

 弘兼憲史『黄昏流星群58』に介護ロボットとして届けられたアラン・ドロン似のアンドロイドがディープラーニングの末に所有者に恋愛感情や嫉妬を覚えるというストーリーがありました。 

 そんな未来を予感させる面白いニュースを見つけたのでご紹介。

疲れ知らずの下半身を誇る上に、愛の詩まで口ずさむことができるロボット。生身の男はもう敵わない?

 

 イギリスにて発売予定の最先端男性型セックスドール『Henry』は、半永久に萎えることのない下半身を有するのはもちろん、女性の弱点である「ロマンティックな詩を口ずさむ」機能を備えています。

イギリス訛りで素敵な詩や歌を囁かれたら、たとえロボット相手であろうとも恋に落ちるのは間違いなし、と開発した会社は考えています。

Henryを開発したRealBotix社のMatt McMullenは説明します。

「人々はHenryをcompanionship(親密な付き合い)のために購入するだろう。女性は男性と同様、寂しさという問題を抱えている。」

 先週、日刊ゲンダイで記事になったものを探したら、元ネタは3月とか、昨年以前に遡るみたい。

セックスロボットは今後大きなトレンドに?〜その未来と問題点(ロボスタ)

RealbotixのAI搭載セックスロボットとは・・・

 

 で、噂のヘンリー君は

・ 8,000ポンド(現在レートで約120万円)

・音声に合わせて口が動く

・下半身はアタッチメント取り換え可能

なのかな?

 でも、しゃべる代わりに多分フェラはできないし、下半身も張り型の進化系レベルなら常時硬質化しっぱなしでバイブ機能が期待できるかなあくらいのものだろう。

 記事ではゲイにも需要があるのでは?と書いているが、フェラもしない、射精もしない、体も自由に動かないとなればこれはネクロフェリア(屍姦)だろう( ゚Д゚)と思わず突っ込んでしまう。ゲイマーケットなら疑似アナルが付いていれば使えなくはないが、趣味で買うには高すぎるボーイフレンドである。

 

 ちなみに先ほどの黄昏流星群のアラン君には下半身が付いていない。これはこれで物足りない。

 下半身のいらないあなたには、もう少しお値ごろなところで、日本のゲートボックス社が開発した

 

> “好きなキャラクターと一緒に暮らせる”世界初のバーチャルホームロボット「Gatebox」

 

というのもある。

 犬や猫やハムスターや半裸の姉ちゃんや兄ちゃんがPCのモニターをうろうろするデスクトップマスコットの進化版である。

agatumarootto02 昨年、1体30万、300体限定で予約販売されたら1日で完売。今秋15万円の量産品が発売された。(生活費(?会費)で月に1500円別途必要)

 コーヒーサイフォンほどの大きさで、ドームの中に3D美少女、逢妻ヒカリ(あずまひかり)、或いは初音ミクが収納。ネットと電化製品と接続されていて、頻繁に旦那(飼い主?)のラインにメッセージをよこし、帰る前に電気をつけ、テレビをつけたり、好みの番組をお勧めしたりしてくれるらしい。

 なんでも、ほかのキャラクターとのコラボ企画案もさまざまあったらしいが社長が「他は俺の嫁じゃない!」という理屈ではねつけたとかいう噂がある(-_-;)が、もちろん、これも今後、熟女、美少年・美青年キャラからオカンキャラまでやろうと思えばいくらでも展開可能である。

 

 私はネットの向こうの誰かが私の個人情報を蓄積しているのか、とつい思ってしまうので、ちょっと無理だけど、ハマる人はハマるだろうね。いずれはAIスピーカーと合体して、AMAZONから付属商品を「今度のお誕生日に買っちゃっていいかな??(*´▽`*)」とか言われてカード限度額いっぱいまで使われてしまいそうな予感がある。

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『キャシャーン』が描いた未来を『ホモ・デウス』が閉じた結末
評価:
ユヴァル・ノア・ハラリ
河出書房新社
¥ 1,500
コメント:悔しいけれど、今年読んだ本で一番含蓄があったかも。サピエンス全史も読む方向で調整中。ただし、読書に体力めっちゃ使います。

 父親が「細かい字が読めない」とまた弱音を吐くので、噂のハヅキルーペをプレゼントすることにしました。

眼鏡屋で試着したけど確かに使い勝手がよさそう。同じように高齢の友達や、親世代の話題になると、決まって目が見えないとか耳が聞こえないとか、歩けないとか、ものが覚えられないとかそんな話になります。私事だと性欲が落ちた。(いらんカムア( ゚Д゚))

 なんとなくモヤモヤするので、マスターベーションは手癖?で週何回かでやるんですけど、昔ほど売れなくなったので(?)クラブや発展場に出るのが億劫になってきているのです。このまま6畳間で根が生えて植物になっていきそうな予感さえある。大病を持ってるわけではないけれど、死期が近づいてきているのでしょう。(そういいながら人間はなかなか死なないのでたちが悪い(゜.゜))

 

 衰えや弱さについて、2つ考え方があって、1つは衰えとは生きとし生けるものすべてがそうなるように最初から仕組まれたプログラムなのだから、老いたら老いたように生きられるところまで生きて、死ぬ時に死ねばいいという考え方。

 

 そしてもう一つは、近視を眼鏡で矯正し、足が悪ければ車いすで移動するなど、不便を適宜、技術や方法で補正してやればいいという考え方です。眼鏡、補聴器は、中央省庁の「障碍者雇用認定不正」以外で誰も障碍者カウントしないと思いますし、ノーマライゼーションという言葉を使うのが適切かわかりませんが、いろいろな形の技術補正・補強を使いながら私たちは生きています。

 その意味を広くとると、アンチエイジングの高級化粧品や植毛、整形や脂肪吸引から、インフルエンザなどのワクチン、パソコンやスマホやテレビだって個別の情報獲得能力の拡張だし 自動車や自転車、馬車や電車や飛行機も移動技術の拡張です。抗がん剤からIPS再生治療、心臓移植もそれに含まれるでしょう。

 現代社会で科学技術の恩恵を全く受けずに自然状態で生きて死んでいく人はほぼいないので、上の2つの考え方をどれくらいミックスするかという塩梅の問題だとは思います。個人的には衰えを自覚しながらメンテしつつ、上手にいいタイミングで死ぬことが多分良策のように思います。

 

 真偽は不明ですが、中国でHIVにかかりにくいという遺伝子操作を施したデザイナーベイビーの双子が誕生したとか。

いずれ誰かがやるだろうと思ってたので驚きませんが、嫌な世界になりつつありますね。

 これに関して前々稿で取り上げた、ユヴァル・ノア・ハラリ『ホモ・デウスにかなり恐ろしい未来が預言されていました。

 

 ちなみに読んでるときそうかなーって思ったのだけど、ハラリ氏、同性愛者でした。謝辞でパートナーでマネージャーのお名前が書かれていた。

■【和訳】ユヴァル・ノア・ハラリが語る、ゲイであること(そして科学研究で大事なこと)

 

 『ホモ・デウス』は前半で人類の歴史を振り返りながら、現代の人間至上主義は宗教やイデオロギーの結果、たまたま人間が尊重される社会状況になっているだけで、将来的には「アルゴリズム」である人間が今後データ至上主義の末に、改造を施し、より神に近づいた「ホモ・デウス」と、使い道のない「無用者階級」に分かれるという恐ろしい未来が待っていると説きます。

 これ読んで、『新造人間キャシャーン』と「ラッダイト運動」を思い出したね(-。-)y-゜゜゜

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1964年から五輪・万博は腐敗の温床・ロバート・ホワイティング『ふたつのオリンピック』
ロバート・ホワイティング
¥ 2,592
(2018-09-21)
コメント:五輪嫌いなんで多分読まないと思うけど、この著者はちょっと面白いですね。東京アンダーワールドが少し読みたくなった。

takedasatetu  2025年大阪万博が決まったとか。ほんとにうんざり。この国は病んでいる。

 

 一言で言えば、「いまどき万博?????????( ゚Д゚)」ですよ。あれはテレビが高価で海外に行くのもままならなかった1970年だから日本国民が大挙して押し寄せたのであって(或いは途上国の中国だから上海万博が成功したのであって)、毎日身近に新しいものが溢れている日本でわざわざ足を運んで入場料を払い、長い列に並んで何かを「体験」するなんて時代遅れも甚だしい。そうまでして見なければならないものなんて何一つないですよ。

 TWに武田砂鉄さんが大阪万博の本質を突いた画像をあげてコメントされてたので、引用しておく。こういう化石脳のご老人たちが自分の成功体験にいつまでもしがみついて「過去の栄光よ、もう一度!」を繰り返すたびに大阪も日本も貧しくなる。前稿で取り上げた『ホモ・デウス』の下巻も読了して取り上げようと思ってるのですが、この際まず政治家を全部AIにしたほうが国家は繁栄するんじゃないか?まず一番いらないのはこの人たちなんじゃないかということを確信させてくれるよい画像です。大阪府民ご愁傷様。

 

 先週の『久米宏のラジオなんですけど』今週の土曜夜までRADIKOで聴取可能)に、先の五輪直前に来日して、そのまま東京の変遷を見つめ続けたライターのロバート・ホワイティングさんがご出演。

 冒頭の15分で久米さんが、著書『ふたつのオリンピック』からの抜粋を長々読み上げた。それを聞きながら、ほんとに日本人というのは1964年から1ミリも進化していないのだと痛感したので皆様と共有したく、長々とテキストに落とした。全文読みたい方は590頁の大作だそうですがぜひ原本にあたってください。

 このホワイティングさん、もともとは空軍で電子諜報部員として来日、除隊後はスノーデンも在籍したアメリカ国家安全保障局(NSA)からスカウトを受けるような逸材だったとか。それが五輪直前の東京の熱気に巻き込まれそのまま上智大で学び日本で就職。夜な夜な飲み歩きアル中状態で裏社会とも交友を持つ異色の経歴をもつお方である。

(久米朗読)

 東京オリンピックは日本人にとって輝かしい栄光だったが同時にそれは暗い影も落とした。戦争で荒廃した町から世界で有数の国際都市へと東京が一夜にして変貌したことには、めったに語られない影の側面もあった。オリンピックは環境破壊と多大な苦しみを周辺の住民にもたらした。そのことを私はその場にいた人間の一人として証言することができる。
 日本の第2の都市である大阪では東京オリンピックに関するイベントは何も開催されなかった。ということは東京と大阪をつなぐ新幹線をオリンピックまでに開通させねばならない必要は全くなかった。しかし国鉄の幹部は新幹線プロジェクトを都市開発の名目で急がせた。

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『ホモ・デウス テクノロジーとサピエンスの未来 』セクマイの生き残り戦略は?
評価:
ユヴァル・ノア・ハラリ
¥ 2,052
コメント:ものすごく、頭の裏の筋肉というか、いろいろなことを考えさせる怖い本です。でも、MPめっちゃ削られる。入院した時とか、それだけに没頭できる環境で読んだり考えたりしたい。『100分で名著』で取り上げてくれないかな。

実に恐ろしいニュース

中国の女性BL作家、売れすぎて懲役10年半? 「妻殺害」より重い判決に日本の腐女子にも戦慄走る

2018年11月20日

中国の女性BL作家が懲役10年6か月の判決を受けたというニュースが、日本のBL好きの間でも話題になっている。

中国最大のCtoCサービス・淘宝(タオバオ)でBL小説を販売していた女性BL作家の劉氏。2017年11月から今年5月23日まで7000部売り上げ、その売上高は15万中国元(約245万円)となるという。

 しかし、この本について政府当局は暴力や性的倒錯、虐待、侮辱やその他の行為が多くあり、「暴力、虐待、侮辱、変態の極み」「非常に見苦しい」として、「わいせつ物伝播罪」で作者の劉氏を逮捕。その後、淫らな物品を製造、販売し、私利をむさぼったとして懲役10年6か月の判決を受けてしまった。

 BLに対してさほど思い入れもないのだけれど、この見せしめ的な異常に重い刑の判決は中国らしいと言えば中国らしいが、いつ日本だってこうならないとは限らない。これが厳格なイスラム国家で起こったことならまだやむなしだけど、仮にも共産党を建前として報じながらも新自由主義に邁進する中国で起きたことに戦慄する。

 

 話題のユヴァル・ノア・ハラリ『ホモ・デウス』をうんうん唸りながら読んでいる。

 科学技術の発展で疫病・戦争・飢餓を克服した人間は、アミニズム、宗教(イデオロギーも含む)を経て、人間至上主義に至る。

今までは神様が言うからダメ、共産党が言うからダメ!というのではない。人が人を殺さないのは神がそう命じたからではなく、犠牲者や家族友人知人に酷い苦しみを与えるからだ。ある行動で嫌な思いをする人がいなければその行動はどこも悪くない。

 例えば

 それと同じ論理が同性愛に関する昨今の議論を支配している。もし二人の成人男性がセックスを楽しみ、その間に誰も害さないのならそのいったいどこが間違っているのか?そして、それをどうして不法とするべきなのか?それはこれら2人の男性の間の私的な事柄であり、2人は自分の個人的な感情に即して自由に決めることができる。

 中世に2人の男性が愛し合っていることや、これほど幸せに感じたためしがないことを司祭に告白したら、2人が良い気分であっても、司祭の批判的な判断が変わることはないかっただろう。2人に罪悪感がなかったために事態はさらに悪化しただけだろう。

 それに対して今日では、2人の男性が愛し合っていたら「もしそれで気持ちがよいのなら、そうすればいい!司祭などに心を乱させるな。ただ自分の心に従え。自分にとって何が良いかは自分が一番よく知っているのだから」と言われるだろう。(下巻38ページ)

そして、人類は更なる発展を経て、データ至上主義に移行しつつあるそうです。

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