セクハラ問題はバランス問題。巨乳美少女表現に釣り合うマッチョもっこり表現を!

 レインボウプライドお疲れ様でした。とにかく人、人、人で疲れました。

 気になったのは大規模に募金集めをしなくなったんですよね。数年前までは来年開催のためにボランティアが募金箱抱えて走り回ってたのに…。商業ブースの値段が昨年比で4倍に高騰したという話を聞きました。

 お金集めをあまりしなくていいという事は、それだけスポンサーに支配されやすくなるという事。老人呆けのジャック氏が左翼に乗っ取られたとかとんちきなことを書いてましたが、左翼にそんな力はございません。結局パレードを乗っ取るのは資本。また金がありすぎると内部闘争や腐敗の温床になる。楽しさに紛れて本分を見失わないように気をつけましょう。

 石坂わたる中野区議が壇上で言ってましたが、中野区でもパートナーシップ制度始まります。その辺は何にしろ良いことだと思います。

 

さて、こんなニュース。

ツール・ド・フランス、美女からの「勝利のキス」廃止を検討。性差別的との批判を受けて

世界最高峰の自転車レース「ツール・ド・フランス」で、優勝者に祝福のキスを贈る女性「ポディウム・ガール」がなくなるかもしれない。AFP通信によると、この慣行は「2018年にはそぐわない、性差別的なステレオタイプ」だとして、フランスのパリ市当局が廃止を検討しているという。

 ニュースには2人の美女から両頬にキスを受ける優勝者の画像。

もし、ゲイのアスリートが優勝した場合、美女を美男に変えてくれないものかしらとまじめに考える。

 

 モーニングクロス(5/9)では、

・米田智彦:ボクシングのラウンドガールや欽ちゃんの仮想大賞のバニーガールとか、どこまで認めるのか区切りが難しい。

・元レースクィーンを妻に持つアゴラの新田哲史:そういう芸能的な職業で生計を立ててる人がいるのだから丁寧な議論が必要。

・東京新聞の望月衣塑子:女性が男性を祝福する、女性が男性の引き立て役という形を取っ払いたい#MeTooの動きで、何れ日本にも来るんじゃないか?と。

一方

・宮瀬茉祐子アナ:性的なものじゃなくて女性を勝利の女神として崇めた結果のもので女性の方が立場が上だからいいんじゃなの?

で、我らが堀潤さんはアバクロとかでムキムキの男性が裸で迎えてくれるけど、あれとかどうなんですかね、おじさんのキスでもいいんじゃないですか。(^^;。

 難しい問題だなあといろいろ考えてしまいました。

 

 まず、宮瀬さんの論は全く同調できない。普通に考えてこのボディウムガールは勝利者に女をプレゼントするという古代からの男性社会の伝統だと考えたほうが自然。

 身分の高い女性からキスをというならドイツではメルケルに、イギリスではエリザベス女王やメイ首相にキスをしていただきたいと皆が熱望するでしょうが、実際はそうならないわな(-。-)y-゜゜゜また身分の高い人のキスで祝福を表すのが有難いというなら、昨今日本で話題になりがちな自治体の首長のキスセクハラや宗教団体の色狂いの教祖が信者とセックスするのを容認しようという話になってしまいます。

 

 世界のあちこちにボディコンシャスな女性の表象が世界を埋めているのは、女性は男性の所有物で、男性が消費を決めている表れ。その男性を引き寄せる本能に訴えるものとして、広告やメディアにセクシーな女性が多く登場するデザインの社会になっているのです。

 MANは「男」と同時に「人間」…でした。

 裏を返せば男性社会が長年、モノ扱い(非 人間扱い)してきた女性が、潮目が変わって、男性の扱いにNOを突き付けてきたのが今の局面。なのに、日本の男どもはいまだあまりに現実に鈍感で無神経だなあと思います。

続きを読む >>
カテゴリ:social | 13:53 | comments(0) | trackbacks(0) | -
避けられない「安倍改竄内閣」後の日本凋落 by明石順平『アベノミクスによろしく』
評価:
明石 順平
集英社インターナショナル
¥ 799
(2017-10-06)
コメント:政治論ではなく、統計学や分析学の本です。だから精神論が出てこない。この数字を見ればわかるでしょ?という提示なので、安倍シンパの人にこそ読んでほしい1冊。

 まだ予断を許さないが、ようやく安倍政権の終焉が見えてきた。

 それにしても酷い。酷いことが多すぎて、何が酷かったのか山手線ゲームができるくらい。(-。-)y-゜゜゜

 もう酷いことが続くと、だんだんそれに慣らされていくのね、怖いことに。

 森友・加計にまつわる権力の私物化と帳尻合わせの文書改竄、度重なる虚言、詩織さんのレイプ事件もみ消しのみならず、財務省トップが権力をかさに着ての常態化したセクハラ、防衛省の文書隠匿、全省庁に渡る都合の悪い文書廃棄、矛盾だらけの9条改憲論、宗主国アメリカへの盲従と隷従、それに伴う沖縄や福島への人権侵害、危険と不安ばかり煽り、米中韓に置き去りにされつつある北朝鮮外交、教育への介入…。

 こうも続くと、ほかにどんな酷いことがあったかすらだんだん忘れちゃったよ。

 結局、白井聡さん言う所の太平洋戦争の大本営の「永続的な敗戦」が今の今まで続いている。その集大成としての安倍政権であり、結局自分たち国民の手で国を作ることを回避してきた(或いは許されてこなかった)日本国民がつけを払わされているのだろうと思う。日本がアメリカの属国であったにしても、なんとも切なく情けないことだと思う。

 

 安倍政権が長期政権化した理由は、1つに内閣人事局を設立して官邸が約600人の省庁幹部人事を一元管理し、これによって憂国の意識の高い官僚の背反を封じ込めたこと(その結果、国政は非専門家が牛耳る幼稚な方にブレたと言わざるを得ないし、これによって場当たり的な忖度や圧力や隠蔽や改竄の数々も大量発生した)、そしてもう一つは、第1次政権からの反省で「嘘も大きな声で言えば嘘じゃなく聞こえる」「見かけさえよくしておけば国民は容易に騙される」という世渡り術を学んだことではなかっただろうか。その自信が、「私と妻が関係していたなら首相も国会議員も辞めます」と恥知らずに断言できてしまうメンタルを補強している。

 どうせ国民ってバカだから大きい声で言えば信じちゃうよ!(゚∀゚)という驕り!

 佐川や福田じゃなくても、普通後ろめたいことがあれば、「記憶にありません」とか「私の記憶の限りでは」とか濁すものだが、安倍と菅(すが)と麻生に限ってはその躊躇が見られない。人間として完全に壊れている。私は彼らは悪魔(それをアメリカと呼ぶかは知らない)に魂を売ったのだろうとまじめに考えている。

 

 支持率はようやく3割を切って、さすがに再選はないだろうという空気になっては来たが、それでも、いまだ3割前後の人間が安倍のほうがましだと思っていることこそが本当にこの国にとって大きな災いだと感じる。

 昨日、麻生からこんな発言があった。

「(経済成長を) 5年前より今の方が悪いという人は、よほど運がなかったか、経営能力に難があるか、なにかですよ。 」

さて、本当だろうか。

 自民党や安倍政権を支持する人の中には、民主党時代が酷かったからという理由をあげる人が少なくない。しかし、果たして安倍政権は本当に日本経済を成長させてきたのか、それを丹念にデータを積み重ねて検証し、アベノミクスの経済実態の数値の改ざんや、偽装を暴いたのがこの本である。

 

明石順平『アベノミクスによろしく』

もともとは弁護士である明石氏の「モノシリンの3分でまとめるモノシリ話」というモノシリンが太郎君に解説する対話形式のブログがまとめられたものですが、データが大変しっかりしている。

 グラフまでスキャンして掲載するのはためらわれるので、詳しくは本書かブログに当たられたいが改めて「アベノミクスの数字詐欺」の数々にため息しか出なかった。日本国民騙されやすすぎ!

続きを読む >>
カテゴリ:social | 13:26 | comments(2) | trackbacks(0) | -
会社と家族にサヨナラ pha/美輪明宏×池上彰対談(20180319@BS朝日)
評価:
幻冬舎
(2017-06-21)
コメント:ゆるーい本ですが面白かった。啓蒙本のように誰かにこれを「するべき」って言わないとこがいいですね。

 BSで民放5局の特別企画で日曜から22日の木曜まで池上彰が2時間の対談企画をやっている。橋田寿賀子、美輪明宏、磯田道史、ビートたけし、久米宏という大物ぞろい。少々気まずかったが、美輪さんの回をたまたま親と見た。それぞれに時代を生きてきた人たちで、人生を振り返ることが即ち日本の来し方を振り返ると似て大変興味深かった。明日(22日)の久米宏がラスト。ご興味のある方はぜひ録画を。

 

 同じく今週BSフジでザ・ノンフィクション『会社と家族にサヨナラ〜ニートの先の幸せ〜特別編』が放送されていた。昨年放送されたものに住人たちの近況を収録した特別版である。

 このドキュメンタリー、昨年たまたま後編を見ておもわずニコ動で探して前篇視聴したのだけれど、考えさせられることが大変多い。記事末のニコ動のリンクから昨年放送されたものが見られるので是非ご覧いただきたい。

 

 内容は日本一有名な元ニートphaさんは京大卒業後しばし就職するもやっぱり駄目だと28歳で会社を辞めて、その後10年以上定職につかず好きなことをして暮らしている。番組ではそんなphaさんに4年以上密着している。

「僕はなんか割と今みたいな(生活)が続けばいいなあと思ってるだけで、それぞれの人がそれぞれにできる精一杯をやってればそれでいいと思うんですよね。そうしないと使えない人間は全員死ぬべきみたいな感じになっちゃいがちなので…」

 phaさんの住むギークハウスは、おもに理系の働かない人、働けなくなった人、居場所をなくした人、寂しい人が集まるシェアハウスで、退職後phaさんがブログで呼びかけてそれに賛同した人が集まったのがきっかけ。金でも食べ物でもある人が出して、ない時にはもらう。phaさんによるとギークの間にはそういうなんでも仲間で分け合いそれを楽しむ文化があるという。ギークハウスは4年の間に3回くらい引っ越しをし、メンバーも都度都度入れかわる。今は漫画家として独立している小林銅蟲さんもそのメンバーにいた。

 銅蟲さんはとにかく人に怒られるのがいや!怒られることが自分の身になると考えられるようになったのはごく最近で、怒られると自分を否定されたように感じて相手を嫌いになってしまう。それで仕事が長続きしない。そんな銅蟲さんでも、マンガと料理の腕は異能で、常人が思いつかないような食材を思いつかないような方法で料理に仕立て上げ皆に振る舞い、更にそれを漫画にしてしまう。番組内でなれた手さばきですっぽんの首を落とし、イノシシの子供の肉を電動ノコで真っ二つにする。ああ、この人天才だなあと思ったけれども、普通の社会ではなかなか生きづらそうではある。(でも、縁あって素敵な美人の嫁がいる)

 phaさんはこう語る。

仕事とか苦手な人多いですからね。仕事が苦手というか、社会が苦手というか、人とうまく付き合えない。そういう人がいっぱいいて、集まってるだけちょっとマシって感じがあるので、みんなちょっとでも集まれればいいって思うんですけど。…

 別にホームレスまでほんとにいってる人は少ないけど、ほかに引っ越したいけど住める場所がないから、なんかいやいや人の家に居候しているとか、実家で辛い思いをしてるみたいな人は結構いるんですよね。そういう人に「おまえ家出たらいいよ、家出て東京に出て来いよ」って言えるようなそんな場所があったらいいなあと…。

 自分も結構不適応な方だし、今はたまたま働けてる人もいるけれど、どっちが偉いというもんでもなく、それはほんとたまたまでしかないなあと思います。なんか働けない、何で普通のことができないんだろうかとか、自分は社会にとって害な存在なんじゃないか、とかありますね。そんなこと思わなくていいと思うんですけどね。その人がその人なりに頑張ってればそれで十分だし、それで生きていけなかくてもその人は悪くないし、自分一人で生き残っても仕方がないなあと思うんですね。周りに面白い人とかいてほしいし、そう思ってシェアハウスとかやってますね。割とそういう人が面白いと思うんですよね。だから面白い人には生きててほしいし、面白い人ばかり集めると、厄介な人間ばっかになってるって感じなんですけど…。(笑)

続きを読む >>
カテゴリ:social | 21:04 | comments(2) | trackbacks(0) | -
西野亮廣ってやっぱり天才!レターポットシステムではれのひ被害者救済
西部 邁
講談社
¥ 907
コメント:20180204のサンデークロスで西部氏追悼特集ありました。西部氏の遺言。さすがにプレビューはしないと思うけど、読もうと思います。私たちは何でこの世界にいるのか?どう生きるべきなのか。そういう問題です。

 お久しぶりです。

 書籍『女子的生活』のプレビュー記事を書きかけて、そのまま半分腐らせてしまって放置しています。

私のだめなところは半分腐った奴の上手なフォローが下手なことです。そもそも原稿なんてものは、十分な下調べとか準備も確かに必要ですけど、それ以上にその時の怒りとか感動とかそういうエンジンがないと書きあがらないのですよ。

 2018年明けて1か月、いらいらすることモヤモヤすることいっぱいありましたが、それを具体化して問題点を提示するのってやっぱり難しい。

 直近では沖縄名護市長選で稲嶺さんが負けたことが本当に悔しい。沖縄の何に感情移入してるかというと、人から自分の行く末を支配されることの怒りが、たとえばLGBTとして生まれたのにそのことを表明できず不本意に人生を曲げられていく、それに対する苛立ちと絶望と通底すると思うのです。誰かの暴力、それは権力だったり、マジョリティの侮蔑だったり、グローバル企業や社会の同調圧力だったりによって、不本意に何かが奪われている、その悔しさがマイノリティとして生まれた自分の魂にシンパシーを引き起こすのです。人が尊厳を持って生きるにはどうしたらよいか。

 日本は奴隷根性の国です。アメリカという宗主国の属国の日本の権力が、国内マイノリティである沖縄や福島をまた傷めつけている。そして内地の人間はそのことに気づきもしない。どこかで、どうにかしてその構造を変えることはできないか、いや、構造自体をもっと明るみに出すことはできないかと毎日のように思います。なのに、国内ニュースは1か月続く角界ネタとディズニーランドの新しいエリアのニュースで持ちきりって、こんな国の人間に思考力があるとは思えません。涙が出そう。
nisinopot

 

 さて、そんな中、ちょっと感心したニュースがあったので取り上げます。

 成人式で大規模な詐欺的な不誠実を働いたはれのひ被害者を救済するために、キングコング西野亮廣氏が昨日客船を借り切って「あらためて 新成人を祝う会」なるものを開催したそうです。はれのひ問題は、「晴れ着で祝わなきゃいけないの?」という話が置き去りにはなっていますが、それでも一生一回の日を台無しにされた被害者に同情する声が多く、いくつかの救済企画が立ち上がっているようですが、西野亮廣のフットワーク凄い。例の事件からたった3週間で250名招待の大規模成人式を開催してしまった。舌を巻きます。

 で、先ほど彼のブログで今回の顛末を振り返っていたのですが、面白い企画を発見しました。

それは「レターポット制度」

 今回の被害者救済ではこのシステムで出た寄付金、余剰金、期限切れ金などを利用しているそうです。

どういうシステムかというと、たとえば私がこのシステムを使って誰かにメールを打つと、それが文字数に応じてサービスを購入する暗号通貨になるのだそうです。たとえば私が彼氏に「あいしてる」とメールを打つと私は1文字5円×5文字で25円を支払う必要がありますが、受け取った相手がその25円をまたほかのサービス購入に使うことができるそうです。実際にはレター1通の単位は100文字分で500円からになりますし、消費税がかかるので無限にやり取りできるわけではありませんが、郵便や電報よりより有効に原資を相手にそのまま届けることができるのです。

 で、今回の成人式の費用はボランティアと協賛を除くと、

この制度の

ー蟷罎鯊る際に発生するレター(切手代)
期限切れ(4ヶ月放置するとレターは腐ります)になったレター
『公開ポット』に贈られたレター
が西野さんのプールにたまる仕組みになっており、それを社会貢献に役立てるという仕掛けなのですが、ふと思ったのですよ。
あ、あたし、これ、10年も前からやってるわ…と。(-。-)y-゜゜゜
お気づきの方は少ないでしょうけど、これ、私が10年やってる
続きを読む >>
カテゴリ:social | 18:09 | comments(0) | trackbacks(0) | -
読めばわかる!戦前の言論統制と大本営の卑劣さ 太田愛『天上の葦』
評価:
太田 愛
¥ 1,728
コメント:こちらは下巻ですのでお間違えなく。下巻は特に一気読み必至!

 来週、本屋大賞のノミネート作品の発表なんですよね。

 まあ、私と本屋大賞の関係は、読んだら大体面白かった、以外に何の関係もございませんが( ̄▽ ̄;A、たぶん今年ノミネートされる作品は、辻村深月『かがみの孤城』柚木麻子『BUTTER』小川 哲『ゲームの王国』、もしかしたら村上春樹の『騎士団長殺し』あたりも入るかもしれません。ほかに昨春取り上げて直木賞にノミネートされた須賀しのぶ『また桜の国で』あたりも有望です。(実際今あげた作品は全部面白いです)あと、読んでないけど住野よるさんとか、又吉の2作目とか、も入るかも。

 ただ、柚木麻子、須賀しのぶは直木賞にノミネートされたし、『かがみの孤城』も『ゲームの王国』もこのミステリーがすごい、とかたぶんいくつかのランキングに名前を連ねていて、それぞれ、既にそれなりの注目を集めています。

 なのに、『天上の葦』が一つもランキングやノミネートされていないのはどういう事????と私は思っているわけですよ。ヾ(*`Д´)ノ ほとんど黙殺されている。思い出すのはあの東野圭吾が原発テロを小説にした『天空の蜂』。あの作品、何を出してもベストセラー間違いなしの東野作品にも関わらず、311で実際に原発事故が起きて関心が高まるまでほぼメディアで黙殺されたと、確かインタビューだか文庫後書きだかで本人が語っていました。

 この国の出版界、言論界にはたとえ作品の完成度が高くても誰かを忖度してそれを話題にしないという、なんとも薄暗い息苦しい空気が流れているのは事実のようです。

 本屋大賞に投票する書店員の皆様 『天上の葦』こそが書店員の発掘ランキングとして開始された本屋大賞に最もふさわしい、最も発掘感のある作品だと私は信じて疑いません。ノミネートに入れば(さらに大賞をとれれば)私は全国の書店員さんを今後、尊敬の眼差しで崇めるつもりです。m(_ _)m まずは、どうにかノミネートされてくれと神に祈ってます。

(逆にノミネートすらされなかったら、全国書店員の発掘力は節穴!(-。-)y-゜゜゜存在意義を疑います。)

 

 さて、前稿ではこの作品がテーマとしている日本の現在の報道システムについて触れましたが、内容を説明しようとするとどうにもこうにもうまくまとまらないので、この作品の2つ目の注目ポイントである太平洋戦争前、戦争中の回顧シーンに含まれる政府の報道規制について引用を交えながら紹介したいと思います。

 物語は中盤を越えて、3人は渋谷で絶命した正光が最後にはがきをやり取りしていた友人らしき男 白狐(びゃっこ)を探して瀬戸内の曳舟島に向かいます。そこで出会った年寄りたちの戦争時代の記憶。正光と「白狐」の友情が事件の鍵になります。

「あの時代を生きた人間にもいろいろおったんです。戦争に行かなかった者。戦争に行って帰らなかった者。戦争に行って、生きて帰ってきた者。
戦争に行かなかった人間は、自分たちがされたことを覚えております。肉親や多くの大切なものを奪われたことを忘れはしません。そして戦争に行って、生きて帰ってきた人間は、自分たちがされたことと、自分たちがしたことと、生きて帰れんかった者らのことを覚えております。
我々がその最後の世代です。もう何年かのうちに、ひとり残らず、この世からおらんようになるでしょう。

もうすぐ死ぬという事は、若いころのことが恐ろしいほど鮮明に思い出されるということなんです」

(天上の葦 下巻 23ページ)

 今、太平洋戦争を経験した老人は次々と世を去っています。
続きを読む >>
カテゴリ:social | 16:47 | comments(2) | trackbacks(0) | -
太田愛『天上の葦』この本を2018年の本屋大賞に推したい
評価:
太田 愛
KADOKAWA
¥ 1,728
(2017-02-18)
コメント:2017年に出版されたすべての小説の中で最も面白かった。紹介が遅くなったことを山より高く後悔してます。ぜひぜひ。

 あけましておめでとうございます。年明け第一弾が遅くなってすいません。

 それというのもどうしても紹介したい本があったから、それをどう紹介したらいいものかと書きあぐねておったからです。しかもこの本、意外なくらいにメディアに取り上げられていない。

 これだけ面白い本がこの1年間、大手3紙の書評でたぶん1度も取り上げられず(東京新聞で江上剛さんが1度だけ)、ネットで検索しても読書メーター以外の書評は数えるほどしかない。昨年2月に刊行されたのに、たぶん初めて書名を聞く方が多いかと思います。

 

 私がこの本を知ったのは 2017年の8月6日、青木理氏のJWAVE JAMTHEWORLDでの著者インタビューででした。もう一度聞きなおしたいとyoutube検索したけどないんだよね、どこにも。割とアップされてる番組なのに、削除されてんじゃないかなーと疑心暗鬼。

 読み終わった今、こんなにもこの傑作が周知されていないのは、圧力がかかったんじゃないか、現政権、現体制に批判的な内容ゆえ、メディアの忖度があったんじゃないかと大まじめで考えています。 著者本人が「現実社会で起きていること。今書かないと間に合わなくなる」そういう思いで書き上げたと言うからあながち間違ってない気がする。

 その本のタイトルは、著者はドラマ『相棒』の脚本家 太田愛の小説として上梓された3冊目の作品。

『天上の葦』(上下2巻)

 本当に、絶対に今読むべき本です。作者が必死の思いで書き上げたこの警告を読者が、国民が受け取らないでどうするって言うんですか! 

 まず最初に言います。本屋大賞のノミネートに入れば間違いなく3位以内に入ります。  上下巻2冊800ページ、古めかしい硬いタイトル、それだけでもなかなか手に取るのはハードルが高いですが、面白さは保証します。過去の本屋大賞の上位に食い込んだ『64』『海賊と呼ばれた男』『ジェノサイド』などに引けを取らない、いやむしろ超越してる社会派エンタメだと断言します。買え!買わなくてもいいから読め!

 ということでこの本に「中てられた」私は、2回に渡って(予定)この本の魅力と、そこに書かれた警告を皆さまにご紹介したいと思います。( ̄▽ ̄;A

 

 主人公は興信所 所長 鑓水(やりみず)七雄、さらに署員の繁藤修司、そこに停職中の刑事 相馬亮介も加わったバディ+αもの、シリーズ第3作らしい。

 正光秀雄という老人が渋谷のスクランブル交差点で天を指さして絶命。ある事情で倒産寸前だった鑓水のもとにその謎を解くように怪しい依頼が舞い込みます。一方、行方不明になった公安警察官 山波 の行方を追えと密命された休職中の刑事 相馬。この2つの事件が交差して、やがてそれらが戦前の言論統制、一億総翼賛体制を築き上げたメディアと権力の闇と、現代の権力によるメディア監視、国民監視へ続く道がこうも近接していることをエンタメの形で国民への警告として小説に昇華させているのが実に素晴らしい。

 戦前の話は次稿へ譲るとして、この稿では、著者自身が「今、現実社会で起きていること」と言っていることについて考えます。

 皆さんは、どうやって今ニュースを知っていますか?そのニュースは信頼に足るものですか?そのニュースがどのような経緯であなたのもとに届けられているか気にかけたことがありますか?これが最初のポイントです。

続きを読む >>
カテゴリ:social | 22:57 | comments(1) | trackbacks(0) | -
ウーマン村本大輔×プペル西野亮廣 嘘をつかずにすむ方法
評価:
西野 亮廣
コメント:テレビで見ないと干されたとつい思いがちですが、なるほど芸人や放送人の収益のシステムが変わったのかと大変腑に落ちました。良くも悪くも読みやすいです。

 NHKで「家電量販店で4Kテレビの売り場広げた」とかいうニュースがあったがほんとか?嘘っぽーい、誘導ニュース!とか思いつつ、テレビを消してラジオに行く。NHKが受信料の出来レースというかお約束裁判で受信料支払いの正当性を勝ち取ってから、テレビ、捨ててもいいなーという気分が少なくとも私の部屋周辺では蔓延してます。そもそも技術的に可能なんだから、やくざまがいの徴収員にドア叩かせるよりとっととNHK見られないテレビ作ってくれよ。(BCASカードがあるのだから特にハードの技術を変更しなくてもできるはずです)オリンピックも見ないし、紅白も見ないし(実家は払ってるんで成り行き的によそで見ますけど)、緊急速報とニュースとEテレ以外いらないよ!とほんと叫びだしたい気分。

 

 さて、muramoto今年最後の投稿で、取り上げたいと思ったのはTHE MANZAI(17日フジ)のウーマンラッシュアワーのネタでした。テレビ世帯の高齢者にはあまり伝わらなかったかもしれないけれど、その反響の大きさをたぶんネット民はみんな知っている話題かと思います。思わず画面を見ながら拍手してしまったのですけど、本人が1日で万単位でTWのフォロワー数が増えていくと呟いていました。ご覧になっていない方は以下の記事をご覧ください。

ウーマンラッシュアワーが『THE MANZAI』で怒涛の政治批判連発! 原発、沖縄基地問題、コメンテーター芸人への皮肉も(LITERA)

 テレビはこの件、だんまりを決め込むかと思ったらテレ朝がルミネでやった同じネタ映像と本人インタビューを合わせて取材してるので削除されないうちにぜひ

そもそも総研(テレビ朝日)

また、しばらくは閲覧可能だと思いますがABEMA TVのナイトという村本大輔の独演番組で

村本が最後に贈る全身全霊の大演説!THE MANZAIの裏側も!ABEMA)

として、本人が2時間弱語りまくっていてこっちも圧巻!

 村本氏が急にこの番組を降りることになって、すわ官邸圧力か?と騒がれていますが、THE MANZAIの裏側から、そのへんの内情についてもたっぷり聞くことができます。

 ネタの内容については、素晴らしかった、もやもやしてたものをバンと声に出してくれて心の聾唖が治ったみたい!!以外、今更私が語ることはないので、本稿ではなぜテレビで原発や沖縄や安保問題を反政府の立場で語れないのか、その仕組みについて少し取り上げたいと思います。

 

 私がNHKに受信料を払いたくない最大の理由はあんなもの、公共放送でも何でもないからです。誰が自分たちの言論を誘導しようとする日本国民総あほ化システムに金が払えるものですか。(それに税金投入されているので正確にはその運営費の一部を払わされている)堀潤さんに言わせると「NHKは開かれていない」「NHKが公共財なら電波も機材も番組もすべて受信料を支払った人間に開放するべき」だそうです。受信料払った人間からもNHKオンデマンドの利用料を徴収したり、コンテンツを子会社でDVDにして販売するなんて二重取りもいいとこじゃん。更にその放送内容にまでその時々の権力の意思が反映されていて独立できないでいるとしたらこんな「くそメディア」いりますか?

 これは主に地上波のキー局についても言える。もちろん中にはいい番組もあるでしょうが、テレビ局が見ているのは(或いは大手新聞社、雑誌社が)見ているのは視聴者や読者ではなくスポンサーなのです。

 まあ、簡単に言えば、テレビで原発廃止論を語れないのは、うっかりそんなことを語って電力会社がスポンサーを降りることを恐れているからです。だから、いくら叩いても本人が何も反論できないような芸能人の不倫とか相撲協会の不祥事に延々と放送資源が使われる。あんなものばかり見てるとあほになって当然です。

 

 私は図書館のヘビーユーザーですが、少なくとも現在現時点の図書館というのは地域にもよるでしょうけど、市民がアクセスしたいと思った情報に無料で自由に何度でもアクセスでき、またその利用情報が他者に漏らされることはないことになっています。(→図書館の自由に関する宣言)NHKを公共放送というなら少なくともその所有するオリジナルのコンテンツに国民がいつでもアクセスできるものでなければ公共ではない。

 ではその公共ではない各種放送、各種メディアでなぜ自由に原発や沖縄や政治の話題が語れないか(図書館にはよほど公序良俗に反しない限り、マンガ以外の図書はおおよそ収蔵されています。私は反原発も反米も大体は図書館で借りた本に多く教えられています。)について、芸人としても絵本作家としても人気のキングコング西野亮廣が近作『革命のファンファーレ』で「意思決定の舵は「脳」ではなく、「環境」が握っている」という指摘をしていて、大変興味深く感じました。

 

 タレントはなぜテレビのグルメ番組でまずいものをうまいと言わなければいけないのか?

 それは出演者が視聴者よりスポンサーの方を向いているから。スポンサーから金をもらっているベッキーや斉藤由貴が不倫という私事で出演番組を降板させられたのも同じ仕組みです。嘘をつかせるのは脳ではなくて環境。スポンサーから金をもらっているメディアシステムに乗っかっている限り、テレビタレントたちは嘘をつき続けざるを得ないのです。

続きを読む >>
カテゴリ:social | 10:02 | comments(0) | trackbacks(0) | -
年賀状は贈り物代になると思う運動2018〜賀状はメールで、年賀状代は子どもたちへ〜

2018inugoromaru  寒いし、眠いし、どうせサンタは来ないので、明石家サンタさえ見ずに寝てしまおうか考えつつあるクリスマスの深夜です。

 ブログも15年もやってるとパターン企画というものがありまして、まあ、本来ならゲイビデオベスト10みたいなものが恒例であるべきなのですが(2011年を最後にすいません、やめました)結局今残ってるのは、ご挨拶も兼ねた「年賀状代は贈り物になるかもしれないキャンペーン」とプライドパレードのレポート、近年では年間書評の「町田の3冊」くらいでしょうか。

 で、年賀状は贈り物代になる運動というのは始めたのが2007年なんで、あほなことに10年やっております。

 自分の年賀状ついでに作るのですが、慌ただしく作ったのでどうもいまいちのでき。当初は下の惣一郎さん(高橋留美子の『めぞん一刻』の飼い犬)をメインで考えていたのですがコピーが決まらず、実にオカマらしく、犬キャラで思い出した五郎丸歩の浣腸ポーズで作ったほうをお勧めといたしました。

 文中の「二千円」は、指2本見てたらこれはきっと二千円頂戴って意味なのねと勝手に曲解したからです。
mezon0112年後も使えるように(w)通常年度は入れないのですけど、12年後にこの人がメディアに覚えていられるような気もしなかったので再来年のワールドカップにも触れてみました。

 ちなみに文面が博多弁なのは、五郎丸選手が福岡出身だからです。お金の話なんで関西弁で書き始めた後に、やっぱ博多弁で書かんといかんばいと、変換サイトに頼って作成。最近はめっきり影の薄い五郎丸君ですが久々に見るとやっぱりイケメン。ただ、ノンケのホモフォビア臭をうっすら感じるのが私が彼に入り込めない理由かなあ。まあ、もてないオカマの僻みです。

 つらつら書いてるうちに、眠気が去って、まもなく明石家サンタ。年内、もう一度くらいブログ更新できるかな。

 


 

続きを読む >>
カテゴリ:social | 01:21 | comments(0) | trackbacks(0) | -
17日の安住紳一郎『日曜天国』に吉野ママが出演します。

 くそ忙しいです。書こう書こうと思いながら年末のもろもろの作業に加え、しょうもないトラブルが舞い込むもので、大したことを書くつもりではなくてもブログの更新にまで手が回りません。恒例だと私は、年末のご挨拶も含めさほど誰も使っていないだろ(?)メール年賀状フォームの作成をしなきゃいけないのだけれど、それはしばしお待ちくださいませm(_ _)m

 それでも、期限のあるものだけでもお知らせしとこうと思って、短くまとめます。

 今年の町田の情報入手、というか視聴メディアの変化で最も大きかったのは、1週間にしたらかなりの長時間ラジオを聞くようになったという事でしょう。RADIKOのタイムフリーは偉大だ!

 それですでに出演済みの情報として、中村うさぎさんが新刊の紹介も兼ねて、くらたまも出演する

■文化放送 大竹まことのゴールデンラジオ(12月11日) 

にゲストで出演しました。RADIKOタイムフリーで18日まで聞けますので是非お聞きを。長い番組ですが出演部分は中盤の30分になります。

 久しぶりに元気そうな声が聞けて良かった。新刊『エッチなお仕事、なぜいけないの?』についてはまた読んだら紹介します。

 

そしてもう1点、意外にはまっているラジオ番組が

■TBSラジオ 安住紳一郎の日曜天国

なのですが、今週末18日の日曜日のゲストはなんと 伝説のオネエ・吉野ママこと、吉野寿雄さん!だそうです。

吉野ママは以前、当ブログでも五時に夢中に出演した時の模様をお伝えしましたが

■吉野ママ「東京五輪の時は麻布警察に散々いじめられたわ」~打倒、東京2020五輪招致~」(マチダタイムス)

胸糞わるい2020東京オリンピックについてどんなことを話していただけるのか大変興味深い。

 ちなみに日曜天国はタイムフリー機能で聞けません。youtubeには結構上がっているようですが、なんかのプレミア会員にならなければいけなかったのような…。私は地道に録音して聞いています。

 たまたま聴取障害のお詫びで秋ごろに1回だけタイムフリーでアップされたことがあって、1度聞いてはまりました。以前から何かと話題になる番組で、「俺の塩」と題した回では安住アナが汗から塩ができるのかと、自分の汗で塩を精製したり(味見したい!)、「俺のアニサキス」と題する回では、寄生虫のアニサキスをもらい、悶絶の末、手術で摘出。それを標本にしたというような話が語られ、後日写真付きで編集後記にアップされたり(記事末にアップ)、金スマの裏番組に『思ひでぽろぽろ』のジブリ砲がきて、視聴率低迷を恐れたゲストが出演回の放送を敬遠して穴が開いたために、ついには『安住ぽろぽろ』と題して安住アナがなんかよくわかんないけど過去を振り返って泣くという特集を制作。何とジブリに視聴率で競り勝ったという話など、薄暗くて楽しい素敵なお話がちょくちょくハートにヒットします。

 安住アナの魅力はイケメンなのに天然、聡明なのに子供っぽく、モテ筋なのに僻みっぽい。セクシーなのに自覚がない。という、穴だらけなところではないかと思います。

 吉野ママとどういうトークになるか、エリアフリー、プレミアムなどで是非お愉しみください。お聞き逃しなく。

続きを読む >>
カテゴリ:social | 09:17 | comments(0) | trackbacks(0) | -
ポルポトの悪夢再び!カンボジアがまた独裁暴力国家になりつつある件

cambodhia2017 11月21日火曜夜、堀潤さんの告知に乗って日本国際ボランティアセンター主催

カンボジア「最前線」2017

を聞きに行ってきました。

 それに先んじて堀潤さんのJAMTHEWORLDもカンボジアを拠点にするフォトジャーナリスト 高橋智史さん(別所哲也似のイケメンでした)が出演する機会があって、そこで語られた現在のカンボジアの深刻な民主主義の崩壊への過程でした。

(JAMは見つからなかったのですが、堀さんが高橋さんにインタビューする15分ほどの動画をアップしていますのでご覧ください。また、報告会で語られた内容が記事化されています合わせてごらんください。)

フォトジャーナリスト高橋智史が告発する カンボジアの独裁の今(youtube)

フォトジャーナリスト高橋智史が告発するカンボジアの独裁 (GARDEN JOURNALISM)

タイトルだけ聞くとカンボジアのビジネス事情でも語られそうなタイトルですが、聞いていて胸が痛む民主化が死なんとするカンボジアの現実でした。

 

 カンボジアは猫ひろし以外ご存じない方のために簡単に概説すると、1970年代、カンボジアには文革時代の中国の影響を受けたポル・ポト率いるクメール・ルージュが制圧し、1975年から1979年まで全人口800万のうち、200-300万人が殺された大虐殺の歴史を経験しています。私がカンボジアに初めて行ったとき本田勝一『検証、カンボジア大虐殺』を読みながら行ったのでそこに描かれた狂気としか言いようのない虐殺の過程、さらにプノンペンのトゥールスレン虐殺博物館などを見ると痛ましくてやりきれなかったのですが、それがようやく解放されて、順調に民主主義国家への道を歩み始めたのかと思っていたらそうではありませんでした。

 ちなみにカンボジアをポルポトから解放したのはもともとポルポトの傘下にいた現在の首相フン・センでした。ポル・ポトから逃れたフン・センがタイに助けを求め初めてカンボジア大虐殺が明らかになったのです。1993年のUNTAC管理下の最初の選挙でフン・セン率いる人民党はシハヌーク国王率いるフンシンペック党に負けています。しかし1997年のクーデターで勝利し、1998年の選挙でふたたび政権を握ります。次の2003年の選挙には人望厚いサム・ランシー氏率いるサム・ランシー党が24議席を獲得。そして2013年の選挙では人民党68議席 サム・ランシー党55議席と拮抗します。(もちろんこれは不正があってこの数字で本当はサム・ランシーが勝利したと言われています)

 この数字を見て焦ったのがフン・セン。次の選挙では負ける。もし負けたら政権から引きずり落されるだけではなく、数々の不正が暴かれて一族が破滅する。そう考えた人民党は2015年 サム・ランシー氏が国外にいる間に罪状をでっちあげ逮捕状をとり、サム・ランシー氏はフランスに亡命します。その後も党首(救国党に改名)になった元副党首のケム・ソカー氏もスキャンダルをでっちあげて逮捕。今年2月には過半数を占める議会で「党首が犯罪を起こした場合、その政党を解党できる」とする政党法の改正案を可決。そしてついには今月16日に最高裁が最大野党「救国党」の解党を命令し幹部118名の政治活動を停止しました。更に解党された党の議席は人民党などに分配することになり、2018年夏に予定されている選挙では事実上の一党独裁になる可能性が高まってきました。

 

 カンボジアの現在の政治状況を聞いて本当に絶望的な気持ちになります。更に感じる無力感。日本の政治状況が絶望的なときに人の国のことなんか…と思う方もおられると思いますが、独裁に進む過程を見るとこれが日本の現実と実に重なって見えて背筋が冷えます。ポル・ポトがカンボジア支配をした時にやった象徴的なこととして、「眼鏡をかけているのは知識人だから殺す」「電話は危ないからまず各家庭の電話機を集めて壊す」ことだったと先の本田勝一に書いていました。

 ポル・ポトのDNAを引くフン・センがまずしたことはメディアと言論の監視でした。

続きを読む >>
カテゴリ:social | 12:38 | comments(0) | trackbacks(0) | -
| 1/28PAGES | >>