漫画でわかる日米の闇!矢部宏司『知ってはいけない─隠された日本支配の構造』
矢部 宏治
講談社
¥ 907
(2017-08-17)
コメント: 矢部さんの本は借りて読んだ後、あまりに多くの折り目が付くので結局買う羽目になります。1人でも多くの日本人に広く日本のおかれた現状を知ってほしい。

 北朝鮮がグアムにミサイルを飛ばすという話がある。

 それについて、モーニングクロスで専修大准教授の恒木健太郎さんが、「日本がもしグアムを狙ったICBMを迎撃したら、今度は明らかに日本がアメリカ以上の標的になるジレンマがある。それを考えると、日本には対話以外のオプションは残されていない」というようなことを述べていた。(録画を消してしまったので要旨です)

 戦後一貫してアメリカ追従であった日本だがここにきてアメリカとの利害が明らかに一致しなくなっている。アメリカは、北朝鮮のミサイルで日本や韓国で甚大な被害が出たり全面戦争になったりしたとしても、昔、ヨーロッパでヒトラーがポーランドやフランスを蹂躙してもなかなか参戦しなかったのと同じ道理で、米兵の命を賭けてまで日本を助けたりはしない。また、日本の首脳部にもたぶん、戦争するなら日本ではなく韓国とやってくれよと願っている節があるが、そのくせ対話路線を放棄していない韓国に比べて口だけ番長が長を務める日本とアメリカに無駄に好戦的で無責任な言動が目立つ。あの人たちはまじめに国防を考えたことがあるのだろうか?


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 前稿で予告した、矢部宏司さんが8月8日(火)のJWAVE JAMTHEWORLD で語られた内容について、講義ノート風にまとめていきたいと思う。

 矢部さんは本ブログで何回も取り上げた日米安保の専門家と言っていいんだろうか。もともとは広告代理店勤務だったのだけど沖縄の現状を見て義憤にかられ(?)2011年に『本土の人間は知らないが、沖縄の人はみんな知っていること―沖縄・米軍基地観光ガイド』を刊行。2014年に日米戦後史を俯瞰した『日本はなぜ、「基地」と「原発」を止められないのか』などで私に驚愕の日本のおかれた現状(惨状)を突き付けてくださった方である。この人もアメリカ寄りのメディアが支配している日本でテレビや新聞に大きく取り上げられることはほぼないが、さすがのJWAVEなのか、さすがの堀潤なのか、新刊紹介を兼ねてのご出演となった。

 新刊『知ってはいけない──隠された日本支配の構造』は前書き部分と各章のまとめに漫画を多用している。ご本人によると漫画を多用したのは、日米の歪んだ現状についてかなり認識は進んできたけれどちゃんと知ってる人はまだ数十万人で、1000万人くらいの人に知ってほしいと前書きと各章のまとめ漫画を公開したとのこと。(巻末に公開されている漫画を全部引用します。講談社サイトに矢部さんの投稿とともに紹介されているのでさらに詳しく知りたい人は投稿と矢部さんの著書にあたっていただきたい)

 箇条書きに近い形でポイントを抜き書きしたので興味のある所をぜひご覧ください。文字に弱い人は漫画だけでもぜひ。

 15日までは堀潤×矢部宏司のJAMTHEWORLD(8月8日)タイムフリー機能で聴取可能です。エリア外の人も是非!

 

・矢部さんは条文中心に読み解きを進めている。(条文には情念がカットされているのでフェアに読み解ける)

 

・戦後、沖縄返還以降、本土は「基地出ていけ」と沖縄に基地を押し付けて、見て見ぬふりをしていたものが、現在急速に「本土の沖縄化」が始まっていて、それは本土のメディアは沖縄のメディアほど報道しないだけでいろいろな問題が起こっている。

 

 例えばJWAVEのある赤坂には六本木ヘリポートという米軍基地があり、首都圏上空には横田空域(高さ7000mのヒマラヤ山脈のような)という米軍の管理空域がある。そこに国外から米軍関係者は自由に入ってこられる。そして都心までヘリで飛んできて広尾のニュー山王米軍センターにやってきて日米合同会議という秘密会議を毎月やっている。(米側は軍人、日本からは官僚が出席)

 

・なぜこのような見えない体制が継続されてきたかといえば、冷戦期にはこれが非常に「儲かった」からだという。(例えば朝鮮特需)兵器を扱えば儲かる!という成功体験を日本の支配層が忘れられないから盲従しているのではないか。

 

・米軍が展開している他国の状況と日本は完全に異なる。具体的には他国が米国で結んだ「地位協定」は相互協定なので国名を記載しないのが通例であるが日本の地位協定は一方的に「日本がやらなければならないこと」ばかり書いてある。その最たるものは、米軍が国境を自由に出入りできることで、条文には自由に出入りできることのみならず、どんな危険な行動をとってもかまわないと航空法特例法に記載されている。(いわゆるオスプレイ問題含む)

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被爆ピアノコンサート「未来への伝言2017」の違和感
矢部 宏治
講談社
¥ 907
(2017-08-17)
コメント:この5年、私の曇った目からもっとも鱗を叩き落した研究者の新刊。読みます。

 お久しぶりです。パソコンが壊れまして、優先順位と暑さで放置しておりました。m(_ _)m

しばらく書かないでいるとどうでもいい記事を書く気力はなくなるの( ̄▽ ̄;Aどんどん筆が遠のいておりましたが、生きてるのかな?死んだかな?とか思われかねないので、久々に普通にまじめな記事を書きます。

 

 招待をもらってコンサートに行ってきました。

被爆ピアノコンサート 未来への伝言2017

出演:谷川賢作 おおたか静流 ほか

主催の方には申し訳ないけど誰かを誘うのに躊躇いがあって結局1人で行ってきました。被爆ピアノ(今気が付いたけど被曝じゃないのね。これは放射能は浴びていないという意味でしょうか)というのは

 

ピアノはミサコさんという少女の家で使用されていたもので、爆心地から1.8kmと至近にもかかわらず、コンクリート造りの家だったことで、ピアノは傷だらけになったが、奇跡的に残ったという。

 

だそうです。このコンサートでは休憩時間に、観客がこの被爆したピアノに触れることも弾くことも可能とのこと。このピアノを再生して調律して反戦反原爆の象徴として全国を回っている矢川光則さんの物語は再来年映画化され公開が決まっているとか。

 いいコンサートでした。いろいろ考えさせられました。でも、感じた違和感も少なくなかった。この稿はそれについて述べます。

 

 谷川賢作さんはお察しの通り、谷川俊太郎さんのお子さんで、会では俊太郎さんの詩に曲をつけたものが複数歌われました。そのほかにおおたか静流さんの『花』や『悲しくてやりきれない』などの歌唱、クラーク記念国際高等学校の学生による演奏や歌唱など、いずれも聞きごたえのあるものでしたが、なんかもやもやしたものが去らない。そしてそのもやもやしたものの答えは谷川俊太郎が書いて、放送禁止になったという「原爆を裁く』という詩にありました。

「原爆を裁く」 被爆ピアノコンサート未来への伝言2015 YouTube)

男:12月7日 東京地方裁判所 原爆の国際法違反を世界で初めて認める

(三味線間奏)

(合唱)では、誰かの首を括りましょう

群衆:誰かを牢屋にぶち込みましょう・どうして牢屋にぶち込むの?誰かを!誰かに罰金を払わせましょう。罰金だ!お金です。お金で償わせましょう。いくらだ?いくらよ?いくらだ。誰かを!誰かを!

(三味線間奏)

(合唱)法に背けば、罪になるはず。罪になったら罰がある、はず!ただ悪いのは原爆を落とした人?ではない??

群衆:落とせと命令した人だ!・そうだ!そうだ!落とした人の責任なの?うるさい、だまってろ!そうだ、そいつが悪いんだ!

いや、もっと悪いのは原爆を作った人だ。作った人?そうだ作った人間だ。そうだそうだ!どうして原爆なんて作ったの?どうして?何のためだ?とにかく悪いのはそいつだ!そうだそうだ…

いーや、もっともっと悪いのは(全員で)戦争を始めた人だ!

いや!いや、いや、いや、いや、いや、いや…

(ピアノと三味線の乱打)

(合唱)罪を憎んで人を憎まず …原爆の首を括れ!いますぐ! 

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都議選は野党に投票してください。ますます中国化・北朝鮮化する日本

 ごく短く。

 日本在住の中国の友人から、「今日は、中国清王朝復活の日。外国のネットとつながるサービスが全面禁止、欧米番組の放送禁止、同性愛は変態とにされ、SNSの言論削除。何十年の努力は一瞬で消えた」という絶望的なメール。

ググったら以下のニュースがヒット

2017年7月1日 10時54分
【AFP=時事】中国当局は6月30日、インターネットの動画内容に関する新たな規制を施行し、動画ストリーミングを行うサイトに対してさまざまなプログラムを削除するよう命令を下し、国内のインターネット法規制をさらに厳格化した。
 同国当局が今回の規制で標的にしたのは、映画やドラマ、アニメで「同性愛など『異常な』性的関係や行為を描いた」作品だという。
 新しい規制では、ネットの動画サイトは全動画を最初から最後まで視聴する少なくとも3人の「プロの検閲者」を雇用し、「政治的・芸術的な正しい基準」を満たしていない内容を削除しなければならない。
 また当局ではネットのプロバイダーに対し、「国民に焦点を当て、社会主義的な価値観と中国の文化を促進する」プログラムの作成を呼び掛けている。→全文

  日本だって他人事じゃない。小林よしのりのゴー宣道場に安倍政権の悪行が掲載されている。

連日増え続ける安倍政権の悪行!

共謀罪、維新のチンピラに猿芝居をさせ、あの土屋正忠の動議で強行採決。

・その共謀罪に、すぐさま国連から「プライバシーの権利に悪影響」との指摘が要回答で届く。
・都合よく北朝鮮のミサイル報道。いいからさっさと撃ってこいや。
・テレビで松本人志を使い、「冤罪やむなし、メリットの方が多い」などとパーチクリンな援護をさせる。松本は松井一郎も番組に呼び、森友問題の矮小化に尽力。
山口敬之、強姦報道を前に内閣情報官の北村滋に助けを求めていたことが新潮の続報で明らかに。
・眞子さまご婚約、陛下のご意向を伝える報道に対し、「政治利用するな」などとおよそ生きる価値のない妄言を吐く。
加計学園、同じく獣医学科の新設を希望していた京産大の方がどう見ても優れているのにあからさまに特別扱いされていたことが明らかに。(加計学園問題を告発した前川氏を貶めるために多分盗聴と警察を使って集めた個人情報や行動を読売新聞にリークし、印象操作をしようとした(町田追加)
・森友学園、理財局のみならず国交省も結託していたことが明らかに。しかも補助金不正受給に関わる案件。
・古市憲寿、東浩紀など、何故か必死で「森友・加計なんてどうでもいい」的な発信をする。東浩紀は、民主主義が権力に公正を求め続ける必要性を意図的に無視しているとしか思えない。
・「政治風刺をしない日本のお笑いはオワコン」発言をした茂木健一郎、風刺ができない芸人達に逆恨みされ
 袋叩きにされ、謝罪に追い込まれる。

沖縄基地問題、この間ずーーーっと無視され続ける。
 これでは中国や北朝鮮を笑えない。いまの日本は「中国化する日本」であり、「北朝鮮化する日本」だ。
LGBT関連だって、いつ「変態」「キチガイ」に逆戻りさせられるかわからない。
 明日は東京都議会選挙です。
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いまごろ~?の性犯罪の刑法厳罰化~日本はセックスで「勇気」を測る未開社会~
山本潤
朝日新聞出版
¥ 1,512
コメント:三輪さん推薦の13歳で父親からレイプされた女性のレポート。体験談のみならず現実にどういう対処ができるか、などにも言及。

 父の日だったんですね。一応うちの父には「母の日」に一緒にものを贈ってあります。両親が老いるほど「記念日の思いやり」は下手な薬よりよほど効くので、忘れた方は「遅れてごめん」式で電話でもしてみてはいかがでしょうか。結局人を元気にするのは自分がどれだけ人から思われているかというよすがだけだと思うことがあります。一方で、自分個人について言えば、誰からも覚えられること、慕われることなく堂々とゴミのように1人で死んでやる!とか変な矜持をもったりもするのですけどね。

 

miwahusakoreipu01 性犯罪の刑法が110年ぶりに大幅に改定されました。

先週の木曜のクロスの三輪記子弁護士のオピニオンから拾うと主な変更点は4つ

1)男性も強姦罪(→強制性交等罪)の被害者になり得るようになった(今までの強姦罪は女性のみ想定)

2)懲役が5年以上に厳罰化

3)強姦罪については被害者からの告訴が不要の非親告罪に。

4)これまではの強姦罪は暴行や脅迫がマストだったが、監護者(親や、コミュニティの上位者)からの被監護者(18歳未満の子供)への被害は暴行や脅迫がなくとも罪に問えるようになった。

の4点。

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 一方、反対の立場を主張する人(日弁連の意見書)は、これまで強姦罪とされてこなかった肛門性交やオーラルセックス(今までは強制わいせつ罪)を5年にするのは急激な厳罰化なので3年でいいんじゃないか、また非親告罪になっても、被監護者の意見を聞かないで処罰するのは国家の権力の行き過ぎなんじゃないのか?という意見があるのだけれど、三輪さんはこれに反対の立場。

 

miwahusakoreipu02 三輪さんは膣と、肛門や口への侵入行為は何れも身体への侵入で、それはその人の命は損なわなくても心を損なうものである以上、分けるのに合理的な理由がない、また監護者と被監護者の間の性暴力はそもそも真摯な同意はパワーバランスがあるので「真摯な同意」は想定できないはず。親が子を、監督が選手を(内柴~!)、上司が部下を(上司じゃないけど、詩織~!)など、反抗すらできない状況での性暴力が相当数行われていて、今までだと反抗をしてないと性暴力と認められない状況があったので、厳罰化に賛成したい、という意見でした。

*追記:19日モーニングクロス、小高千枝さんのオピでは監護者は現時点では18歳未満に限られるようで、問題は残っているとのこと。パワハラには適用できませんものね。

 

 で、なんで、こんな話をし始めたかと言えば、実は「肛門性交」の話がしたかったんだけどさ、多分、そこまでこの稿ではたどり着かない気がするので、とりあえずゲイ的に今回の改正の我々に与える影響について多少話したいと思います。

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1996年まで存在した国家による断種犯罪~優生保護法とコンビニ人間(村田沙耶香)~
評価:
村田 沙耶香
文藝春秋
コメント:芥川賞とると思ってなかったもんで、ずいぶん読むのが遅くなりましたが、読みやすいし、示唆に富む村田ワールドが広がっています。村田沙耶香さん、他にもプレビュー書いてます。

 23日のJWAVE jamtheworld(堀潤)で、ほんの20年前まで存続していた「優生保護法」による強制不妊手術・強制断種を取り上げていた。

 衝撃の内容。概要について5月1日の東京新聞で報道があったようなので、引用したい。

強いられた不妊手術 優生保護法「国は謝罪と補償を」
2017年5月1日 朝刊
 「不良な子孫の出生を防止する」と定めた旧優生保護法(一九四八〜九六年)の下、障害や遺伝性疾患を理由に不妊手術などを受けさせられた人たちがいた。このうち、ハンセン病患者には国が謝罪・補償をしているが、他の人たちは取り残されたままだ。十六歳で不妊手術をされた宮城県の女性(71)による人権救済の申し立てを機に、謝罪・補償を求める声が高まっている。 (小林由比)
 「子どもを産めなくされたのを知ってから苦しみが始まり、今も苦しい毎日です」。三月下旬、参議院議員会館で開かれた集会で、女性が人生を振り返った。
 貧困家庭で育ち、妹弟の世話などで学校に通えなかった。中学三年の時、できたばかりの知的障害児施設に入所させられた。住み込みで家事手伝いをしていた十六歳の時、何も知らされず、卵管を縛って妊娠できなくする手術を受けさせられた。
 実際は障害がないのに、県の更生相談所で受けた検査の結果、「軽症の魯鈍(ろどん)(動きが鈍いこと)」などとされ、「優生手術の必要を認められる」と判定されたことが根拠になったとみられている。術後、生理時の痛みがひどくなり、仕事も続けられず、結婚もしたが、自分の体のことが気掛かりで離婚に至った。(記事末に全文)

 リンクしてますのでyoutubeぜひ聞いてください。衝撃的!

ラジオによると1996年まで続いていた「優生保護法」下で行われていた国家の蛮行について弁護士の新里宏二さん、研究者の利光恵子さんが具体例について述べている。番組から抜書きすると

・20年以上前、聾唖の女性が、親から盲腸の手術と騙されて受けさせられた。(リスナー)

▽新里弁護士語る

1948年から1998年までの50年間で、「遺伝性の精神疾患またはその他の精神疾患を患ってる」ということで同意を得ない形で約16500件の不妊手術が行われている。

 

・児童養護施設で里親のところで知能テストを受けさせられて、それが低い場合に強制的な不妊手術が行われるケースがあった。この知能テストも、父母が病弱で、児童が働いていたりして知能テストの結果が思わしくないと言うだけの理由で「精神薄弱」として本人にも知らせずに強制的な断種が行われていた

 

・この法律の目的は「不良の子孫の発生を防止する」ためで、一応は審査会や親の同意を必要としたが、地域を含めて「不良な子孫を防止するんだ」として、民生委員が通報するような形で大量の断種を国が主導する形で行われた。なお、これに本人の同意はなく、親は周囲から圧力をかけられて最終同意をするケースが多い。

 

・ハンセン病の隔離と断種については国が謝罪を行っているが、国はこの「優生保護法」については法律に基づいて正当だとして、謝罪も補償もしないという態度で一貫している。ハンセン病は被害者の一部から弁護士への救済を求めたことでようやく明るみに出たが、優生保護法による断種の被害者は現在も多くが孤立している。

 

・ドイツやスウェーデンでは2000年を前に既に補償がされているが日本ではまだ声が吸収しきれておらず国会で議論できる素地がない。被害者はどんどん声をあげてほしい。

▽被害女性から直接話を聞いている利光恵子さん語る

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私が金正恩だったら
評価:
鳩山友紀夫,白井聡,木村朗
(2016-06-11)
コメント:与党寄りの言論に批判されがちですが、民主党政権が潰えたその理由は何だったのかという考察を元首相と気鋭の著述家を交えて鼎談しています。目から鱗の新事実が次々と。

dandoumisairuchuui 私が金正恩だったら、まずは核兵器と大陸弾道ミサイルの精度を上げて、サイパンとハワイを射程に入れることに心血を注ぐだろう。仮に核が載らなくても大丈夫。最悪の場合、通常のミサイル攻撃を「アメリカの同盟国らしい」日本各地に54基もある原子力発電所に数発のミサイルを打ち込めば西側に壊滅的な打撃を与えることが出来る。実際に攻撃をしないとしても、それをできる能力さえ示せればそれは日米の攻撃を躊躇させる一定の抑止力を持つだろう。

 

 私がトランプだったら、サイパンとハワイを狙われてると言う都合のいい情報を広めつつ、「攻撃の正当性」を喧伝しながら、平壌と核施設を爆撃するだろう。極東のどこかの国や、中東のどこかの国を遠くから攻撃するだけで自分の支持率が劇的に改善するなら何の迷いがあるだろうか。まあ、それを考えれば沖縄に海兵隊を置いておくリスクはあるが、極力常駐の兵士を減らし、空母に主力を移しておけば、最小限の被害を最大限の被害のようにフェイクニュースを流して国際社会の支持を一挙にひきつけることもそう難しくはないだろう。

 沖縄市民が巻き込まれる?そんなことアメリカ本土が守られることに比べればどれほどの損失と言えるだろうか?更に日本の国土が破壊されることは、日本が復興のために内部留保を吐きだしてGDPを増加させ、結果として日本株を持っているアメリカ資本が利益を拡大するチャンスになるではないか。日本がどうなろうと、日本国民がどれだけ死のうが、それはアメリカの国益より優先するものではない。

 

 私が金正恩だったら、みすみす衛星から見えるような位置に核施設を置いたりしないだろう。実質的な核保有国のイスラエルには原発はない。核関連施設の内情も公にはされず査察もうけていない。だから、まともな防衛の専門家であれば、核施設とされている場所に核を置いたりしない。可能な限り分散し、原子力潜水艦に積み込み常時数十基の核ミサイルを海上に散在させるだろう。そして、攻撃を受けたら直ちに敵の最も脆弱な部分を核ミサイル、或いは普通のICBMで破壊するだろう。

 敵の最も脆弱な部分?それは日本全国の原子力施設に決まっているではないか。ミサイル迎撃システムとか笑わせることを日本も韓国もほざいているが、原子力施設を守っている迎撃ミサイルシステムは皆無だ。日本なんて馬鹿な国、滅ぼそうと思えばいつだってできる。


 私がトランプだったら、北朝鮮のミサイル攻撃が届くアメリカ本土はほぼないのだから、アメリカ国民に北朝鮮という虫けらを叩き潰す強いアメリカをアピールする大チャンスである。そのためには日本や韓国が相応に人命を喪失し国際社会からの同情や怒りが十分に得られてから参戦するのが得策である。日韓国民が死ねば死ぬほどアメリカの正当性と英雄性が高まるだろう。

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バビロンの窓から世界が見える。世界の変化に目を凝らそう。
評価:
須賀 しのぶ
祥伝社
¥ 1,998
コメント:本屋大賞第4位(予想)かな。主人公がもっと非道な方がフィクションとしては私好み。現実にヒーローはめったにいない。

評価:
こうの 史代
¥ 700
コメント:映画も見たくなったのですけど多分見ません。理由は映画ファンの熱狂が気持ち悪いから。時代の狂気に翻弄された市井の人々を描いた作品を別の狂気が礼賛するのはどうも(゜_゜)。でも原作はいい本です。

 アメリカがシリアにミサイル。

「シリアの子供たちを守るために」という、トランプのイケシャーシャーを通り越して厚顔無恥極まりない建前について今更非難しないけど、さて、戦争になるのだろうか、と思う。

 

 明日本屋大賞の発表で、何度も言います。大賞は恩田陸『蜜蜂と遠雷』で決まりです。

 でも、気になるものは読むようにしてるので本屋大賞にノミネートされ、恩田陸と直木賞を争った須賀しのぶ『また、桜の国で』を読んでいろいろ考えさせられました。面白かったし、いろいろと考えさせられる佳作でした。

 舞台はポーランド。少年時代にふとした縁でポーランド人の少年と秘密を交わし合ったロシア系日本人の棚倉慎(タナクラマコト)は長じてポーランド大使館の書記生としてワルシャワに赴任する。時は第2次大戦前。ユダヤ人への迫害、列強各国の数々のポーランドへの侵略と陵辱。開戦でナチスに占領されたポーランドと、それに抵抗した市民たちの1944年夏のワルシャワ蜂起を物語の中心に据えている。日本人はお花畑だと言われますが、世界でテロや暴力は日常茶飯で行われていて、ポーランドで起こった絶望的なそれは全く我々日本人の想像を絶するものでありました。私はヨーロッパ未踏の地なのですが、ワルシャワ市街が第二次大戦でナチスに徹底的に破壊され尽くし、戦後、壁の傷一本まで再建されたものだなんて全く知りませんでした。

 

 ポーランドは不遇の国です。古くはモンゴル帝国に蹂躙され、近代にはロシア・プロイセン・オーストリアに分割され、第一次大戦後に独立するも今度はナチスに侵略され、戦後はソ連に支配されると言う日本人には想像もつかない歴史上の辛酸をなめさせられました。ワルシャワ蜂起では市民たちの20万人以上のポーランド人が犠牲になり、ワルシャワ市街の地下には当時の虐殺で殺された市民の処理しきれなかった遺体が眠っているとかいないとか。

 そんなワルシャワを舞台に、主人公のマコトが杉原千畝張りの愛ポーランド心を発揮し、ポーランドと日本の友好のために活躍する物語なのですが、私が引っ掛かったのはその辺のヒーロー化された「日本人」の美談(-。-)y-゜゜゜。著者は歴史専攻で相応な資料にあたって物語を書き進めた形跡があるので全くのフィクションだとも思いませんが、ググったところモデルになった日本大使館の書記生は見当たりませんでした。これが私が時代小説を読まない理由そのものなんですが歴史上の人物(のような架空の人物)が読者に都合のいい行動と価値観をあたかも史実のように披露するその胡散臭さにはやはり警戒を禁じ得ない。それでも、戦時下のワルシャワやソフィア(ブルガリア)の様子など想像力を究めた描写には唸らされました。ポーランドについてもう少し知りたいと思いました。

 

 また、昨年大変話題になった映画『この世界の片隅で』(こうの史代)の原作漫画読了。ポーランド人の悲惨さには及びませんが、戦時の普通の人の生活を描いていてこちらも大変読みごたえのある秀作でした。こちらの方がいろいろと腑に落ちる。ほんとの悲惨な戦争には多分ヒーローは出てこないのです。市民が悲惨な毎日を、悲惨にならぬよう工夫して生き延びて、その苦しさを胸に沈めながら毎日を生きるのです。

 

 春休みで何度目かのタイを訪れました。

 タイと言えば、昨秋ついに人望の塊、プミポン国王がお亡くなりになり、半年以上たつも公式には喪中ですが、表向きはさほどその影響はありません。

 今回の訪タイは体調的にも、時期的にもかつてないほど、だめでした。天気はもとより、このところの多忙と久々のバックパッカー旅行で腰を痛めてしまって、1日ベッドで寝込みました。無理して出かけてみても顔に疲れが出てるとまったくモテんわな。orz…泣いて帰ってきたのですけど、同じ町を定期的に定点観測していると、それなりに町や国や市民が変化していることに敏感に気付きました。

 現在のタイで影響しているのは,国王の死より一昨年、エラワン廟(旧そごう。伊勢丹の斜め前)で起こった爆破テロだったのではないかななどと思いました。

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佐藤多佳子『明るい夜に出かけて』~好きは世界のもと~
評価:
佐藤 多佳子
¥ 1,512
コメント:本屋大賞本命!と言いたいけどノミネートされてない!でも、読めばわかる、なんでノミネートされてないの!と。

 前稿と絡めて書いたけど、冗長で形にならなかった部分をただの書評として紹介したい。

 

 佐藤多佳子のラジオを題材にした小説『明るい夜に出かけて』を読んだ。すごく面白い。

 昨年9月の刊行だけど、なんで本屋大賞、ノミネートされてないのかな?と思うくらい面白い。私、ノミネート作品5,6点読んだけど、恩田陸以外のどれより面白かった。『みかづき』といい勝負。まあ、佐藤多佳子さんも以前本屋大賞獲ってますけど、ノミネートされてたら、この2作とみかづきが大賞を争ったと思う。

 あまり内容を知らないで「ひきこもり」の話かと思って読み始めたら、「はがき職人」のお話でした。

 

 主人公は大学休学して親から離れてコンビニでフリーターをするトミヤマ。

 彼のバイトするコンビニに「カンバーバッジ」2個付けた小動物のような女子高生が現れる。それがサコタ。

 カンバーバッジってのは2012年から2016年まで深夜ラジオニッポン放送で放送されたらしい漫才コンビ アルコ&ピース(アルピー)のオールナイトニッポン(ANN)の最上級のプレミアノベルティで獲るのがすごい難しいらしい。それを見て、ついはがき職人としての本性を現したトミヤマと、彼と一緒にバイトするベテランフリーターでミュージシャンのシカザワ(だいちゃ)やトミヤマの高校時代の友人のANNリスナーのナカガーなどが絡みつつ、人間と付き合うのが苦手な人間、コミュニティに逐われて傷ついた人間が少しずつ世界と折り合っていく物語で、大変完成度が高くて唸ってしまった。てか、ちょっと泣いたね。

 

 私、アルコ&ピースって名前くらいしか知らなかったんだけど、思わずRADIKOで検索してラジオ聞いちゃった。

正直おっさんにはやっぱリアル「アルコ&ピース」はちょっときつい。それにキンピク(琴線がぴくっと)するかどうかは世代ってものがあるようで、異国の話みたいに思えた。でも、活字を通して改めて深夜ラジオを自分の存在そのものと思って耳を澄まして聞いているリスナーたちの熱量と存在がバンバン入ってきて、すごいなあと思った。


 私、前も書いたけど、年取るとどんどん「好き」がなくなるの。

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RADIKOが凄いもんで、みんなテレビを捨ててラジオを聞こう

 311から6年。

 早いものです。ここにきて「避難解除」が相次いでいるが、なんでもそれは「復興したから」、「除染できたから」ではなく、「東電の損失を確定させるため」というおぞましい理由だそうで、避難解除はされたものの帰還した人は13%~。逆に東電からの賠償や行政からの支援が切られて避難先で生活が立ち行かなくなる人たちが続出しそうな気配。

 ついつい他人事みたいに書いてしまうけど、当事者から言えばほんと他人事じゃないんだよね。

 6年を経て、実態とかけ離れて震災報道が減少していて、と言ってる私も現地に足を運んでるわけではないけど、なんとなくそのままスルーして平常に戻っているような報道、オリンピックやらなんやら、復興したという建前にしたい報道が多くなって気色悪い。自分が被災者にじゃなくてもそれはいやよ。自分の存在が無きものとされる。そんな絶望がこの国には多すぎる。

 

 北朝鮮が先日のミサイルの標的は沖縄米軍基地だったと明言しました。

 安倍政権はトランプ政権との関係を緊密にする(つまりは盲従する)と言っているが、沖縄の人から言えば本当にたまったものではない。米軍がいるから標的にされるなら米軍が出ていってくれれば沖縄が標的にされることはない、そう、当地の人達がそう苦く思っていることは容易に察せられるのだけど、本土のメディアにそういう想像力は全くない。ほんと米軍が縮小してグアムまで撤退してくれれば済む話なんだよね。まあ、そのうちICBMはグアムやハワイやワシントンを射程に捉えるだろうけれど…。その戦争の最初の標的地が沖縄にされていることを、よかった、東京じゃなくってと思ってる人がいるっぽいんだよな。

 なんか、あまりに無責任すぎて体温がどんどん下がる感じ。

 

 テレビが、新聞が、どんどんダメになっている。

 ダメというのは番組内容(報道内容)がダメだというのはもとより、生理的にその暴力的な情報の一方通行にうんざりしてしまうのだ。マイアイドル堀潤氏のモーニングクロスを放送する東京MXさえ、最近はニュース女子沖縄ヘイト問題をやらかし、開き直りともいえるその見解にどんどん魅力を失っている。電通が関わるとメディアは全部死ぬのか?

 それで、メディアを変えてみようかと思った。ラジオである。

 さてと、皆さま、ラジオは聞きますか。

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戦争の反対は「共存」~堀潤の「伝える人になろう講座」に参加してみた。~
評価:
¥ 3,175
コメント:ぜひ見てください。ヒトラーの言う正論に惹かれてる自分が明らかにいるのね。彼の弁舌、そして国民にどうアピールすれば自分が映えるかを知悉していたという点では神がかっていたと言います。是非自身の目でお確かめを!

tutaerukouza01 トランプ政治、なかなか興味深く見ています。まさかマジでイスラム教徒入国禁止措置をとるとはびっくり。そもそもアメリカはもともと多文化の国です。外来者を追いだせと言うならネイティブアメリカンを残してまずは白人から出て行きましょうと言う国が、こうまで国家に根付いた多様性を全否定する政策に出るとはびっくりです。

 私は、アメリカがどんどん弱体化して、滅んでいくことを望んでいますから、アメリカの国力を確実に弱めるこの政策には逆説的に大賛成です。中でもIT技術者に中東移民が多かったらしくグーグルもアップルも声高に異論を唱え始めましたが、仮に下層労働者が移民だったとして、失業したアメリカ白人は彼らの仕事の穴埋めをするのかね?するわけないよね。

 彼らは大した教育も技術もなくても、俺はアメリカ人なんだから尊重しろ!高い給料と素敵なホリデーを保証しろ!と言ってるだけなわけだから、置き換えられる下層労働はどんどんAIやロボットに置き換わっていくのでしょうけど(最近西友のセルフレジを見てびっくりした)最終的にロボット国家でも作るつもりなのかね。そうなると「アメリカの雇用」が守られるはずもなく、さてやはり溢れる白人労働者たちは今度は共産国家でも目指すことになるのでしょうか?

 アメリカで文化大革命とか起これば楽しいですねwそしてヨーロッパからユダヤ資本が一斉に逃げ出したように、アメリカから海外資本が流出すればアメリカなんて大英帝国ノスタルジーだけをよりどころにしているイギリス並みに縮小します。なんと素敵なことでしょう!私はネクストナチスはアメリカの可能性があると考えています。あの国を自由と民主主義の国だと考えるなんて噴飯もの!

 同じような分断は日本でも当たり前のようにあって、中華・朝鮮にルーツを持つ人たちを排斥して自分の値段をあげようとしてるらしいけれど、そんなんで国際競争力高まるわけないじゃないかよ。フェイクニュースに振り回されるネトウヨの人達はせいぜいアメリカの実験を見ながら自分たちの値段を上げるのが民族主義や血統主義ではなく寧ろ教育だということに立ち返っていただきたい。

 

 で、昨日アップしたばかりですが、書き残している記事を仕上げてしまいます。

折も折、モーニングクロスの堀潤氏が恵比寿新聞と共催(?)している「続・堀潤氏と学ぶ伝える人になろう講座」を先週水曜夜、聞きに行ってきました。

 この講座、情報がFBメインで発信されてるので、私気付くのが遅かったのですけどもうかれこれ1年くらい前から毎月開催されているようで、わ、もっと早く気付くべきだった!と思いました。何しろ11月のゲストはブルボンヌさんだったんですよ!オカマとしては見逃した感半端ないわ!

 会場は恵比須ガーデンプレイスの地下にあるオープンロビー「COMMON EBISU」なんと会費無料!参加者は高校生から70代まで、今回の講座は3時間超に及びました。頼む、入場料取ってくれよ!というくらいの濃い内容でした。(毎月第3水曜だそうです。興味ある方はFBで恵比寿新聞をフォローしてください。なま堀潤はとても素敵でしたw)
 テーマは「多文化共生」で、ゲストは職業ドイツ人のマライ・メトライン夫妻(夫は日本人)

話題はもちろんトランプから始まりました。

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