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貧乏くさい日本がついに先進国から零れ落ちて貧乏国へ
評価:
内田 樹,鳩山 友紀夫,木村 朗
¥ 1,080
コメント: アジアと仲良くせよという鳩山さんの言う正論が改めて身に染みる一冊。私たちの世界からアメリカを排除して再構築すればずいぶん世界がまともになると思いませんか?

評価:
ブレイディ みかこ
¥ 1,458
コメント:なんらかの個別記事を書かないなら、間違いなく2019年お勧めの3冊として紹介する予定。2019年、最も刺激的で示唆に富む1冊!8月31日の久米宏のラジオにご本人登場!土曜までRADIKOで聞けます。

 あれも、これも、あれも、これも、あれも、これもひどすぎてため息しか出ない。

 それぞれ、怒りに変えたいのだけど、これだけ問題点が別府の温泉のように路面から噴出すれば、どれが一番大きな問題なのかさえよくわからなくなる。これが安倍政権の狙いなの?とマジで思う。ポイント絞って論じるには勉強が足りないので割とスルーしてましたが、この1か月あまりに酷いことが起こりすぎた。

 

 徴用工問題→ホワイト国除外→GSOMIA破棄による日韓不和で対韓貿易や観光に頼っていた地方都市から絶叫とも悲鳴ともつかない叫びが聞こえる。で、それは100歩譲って、お互いの国の政権の事情でこういうあほな喧嘩をしているのだろうと冷めた目で観察しておったのだが、まあ、この件に関する日本のメディア、特に地上波テレビが狂気を発している。

 

 別にさ、2国間の政権内部にそれぞれ事情があるわけだから、それを専門家呼んで解説するならわかるけれど、まともな検証もしないで、韓国ヘイトが正義とばかりの放送を地上波で垂れ流すのは、ほんとどうかと思うわ!

 私もツイッター経由の翻訳メディアくらいしか先方の報道はチェックしてないけど、向こうはいたって冷静ですよ。野球の試合に行った高校生が日本のロゴを外したユニフォームを着ていったなんて話に、韓国民は「反安倍であって、反日本ではないのだから安心してきてください」というメッセージを流している。

 それに対して、日本のほとんどのテレビ報道が日本人の大半がハングルを読めないことをいいことに、「反安倍」を「反日報道」だと歪曲して報道し、挙句に自分の国の醜聞はまともに取り上げられないくせに文政権の側近の起こした収賄かなんかを何時間もかけて解説する。これを腐敗、あるいは洗脳と呼ばずしてどう呼べばいいんだろう。

 こんなくだらない隣のお国のどうでもいいニュースをやるなら、消費税増税がどんなにひどい案配で突入しそうになっているかという話とか、福島原発の汚染水がとうとう保管しきれなくなって、危険だから保管してたものをタンクが足りないので太平洋に放出します、と言ってる支離滅裂を、外国人受け入れにつけ入って金をくすねていた政務官が政治家をやめずにいる厚顔無恥を、北方領土を戦争で取り返せと言ったクズが、風向きを見て今度は竹島を取り返すのに韓国と戦争しろと言った妄想批判を大々的に取り上げろ!!!!!!

ってほんとに言いたい!

 

 9月に録画デッキが逝ったあおりもあって、テレビを見る時間を減らしている。それでも、たまにまともな報道をしているチャンネルはないかとザッピングすると現実世界じゃないかのような報道とお気楽番組しかやってない。いつからこうなったんだろ。

 そもそもさ、一回ちゃんと取り上げたいんだけど、消費税増税、皆さん、粛々と受け入れすぎじゃありませんか?決まったもんはどうしようもない、というそういう従順な羊の感性が、ヒトラーのような独裁政権を喜ばせるんですよ!そんな日本人はすぐジンギスカンにされてしゃぶれるところはしゃぶられ、しゃぶれないところは焼かれて灰にされちゃいますよ。

 

 で、地上波におけるこの嫌韓報道大キャンペーンを見て、ほんとに日本って

貧乏くさい国だと思ったの!終わってるよ、この国!

鳩山友紀夫、内田樹、木村朗3人の鼎談による『株式会社化する日本』に内田樹氏の興味深い指摘があった。

nihonKyousouritu2019内田:

 本質的に安倍政権はとても「貧乏くさい」政権だと思います。めっちゃ貧乏くさい政権なのですが、今の日本社会そのものが貧乏くさくなっているので政権と波長が合うのです。
 80年代やバブル期の右肩上がりの時代あの頃はとにかくみんな金儲けに夢中だったので他の人間のことはあまり構わなかった。…そういう余裕がバブル崩壊から後なくなってしまった。社会全体がどんどん貧乏臭くなってきた。みんなが他人と自分を比較してどちらが「いい思い」をしているのかうるさく詮索するようになってきた。人のことを放っておいてくれなくなった。貧乏になると人間は他人がやってることが気になるんです。
 そうやって90年代からまずうるさく「格付け」がなされるようになった。その格付けに基づいて公共的なリソースを傾斜配分するようになった。「どうやってパイを大きくするか」ではなく「パイの取り分をどうするか」の方に頭を使うようになった。これが「落ち目」の国の特徴なんです。生活保護受給者へのバッシングなんていうのはもう典型的な「落ち目」の兆候です。
貧乏そのものは別に恥ずかしいことじゃない。散文的な事実にすぎない。でも貧乏臭いのは恥ずかしい。それはマインドの問題だからです。パイの配分の仕方とか。他人の財布の中身ばかり気になるのは貧乏じゃなくて貧乏臭いのです。
 今の日本は貧乏くさい社会です。だから僻みとか、嫉妬とか、何かで受益してるように見える他人を憎んでその足を引っ張ろうとする。そのことを本人たちは「社会的フェアネスの実現」だと思い込んでいる。でも、日本人の質が変わったわけじゃないんです。ただ貧乏くさくなっただけなのです。でもそれに気づいていない。…「ネポティズム/縁故主義」というのはまさに政権の貧乏くささの象徴だと思います。

  この論はものすごく腑に落ちたのね。

 実際、日本には今のままだと先細りの未来しかないんだよ。

先月末、

日本はもはや後進国であると認める勇気を持とう(NEWSWEEK)

という記事が出て一部をざわつかせた。私の嫌いなソフバンの孫ハゲのスピーチが元ネタなのでどうなの?とは思うけど、多分、このくだりは揺るがない。

 日本の労働生産性は先進各国で最下位(日本生産性本部)となっており、世界競争力ランキングは30位と1997年以降では最低となっている(IMD)。平均賃金はOECD加盟35カ国中18位でしかなく、相対的貧困率は38カ国中27位教育に対する公的支出のGDP比は43カ国中40位年金の所得代替率は50カ国中41位障害者への公的支出のGDP費は37カ国中32位失業に対する公的支出のGDP比は34カ国中31位(いずれもOECD)など、これでもかというくらいひどい有様だ。 …

 2017年における世界輸出に占める日本のシェアは3.8%しかなく、1位の中国(10.6%)、2位の米国(10.2%)、3位のドイツ(7.7%)と比較するとかなり小さい。

 ほんとにひどい。これでよく先進国のふりができるね。

体感的に、俺らすごく貧しくね?と思っていたことが脱兎の勢いで裏付けされている。

 で、私は貧しいのはいいと思うのね。私はさほど豊かではないし、この夏もエアコンをつけないという選択を死ぬかもという不安を抱えつつ何とかクリアした瀕死のおっさんだが、それは好きでやってることなのさ。東電に最大限金を払いたくない。生活だけじゃなくて環境にも目配りしたいから極力エアコンに頼りたくない、少しの小銭でもあれば、山本太郎なり、国境なき医師団なり、少しのカンパになればいい、とかね。

 ある程度究めれば、貧乏自体はそんなに苦にならない。だって、「贅沢」って一人でしてもつまんないでしょ?喜びを分かち合う作業にそんなにたくさんのお金は要りません。そういう不安を抱えてる人はライフスタイルか付き合いう友人を再確認したほうがいい。貧乏な君とは付き合いたくない、と思ってるそいつはそもそも友達じゃありません。

 でも、貧乏くさいのはほんとにいけない。自分の目先の利益、手元の小銭を残すために、小銭がない相手の非をあげつらって、小銭の出し惜しみをしようとする。

 あいつらはちゃんと老後の資金を自分で用意してこなかったのだから、飢え死にしても当たり前!そういう価値観を政府が率先して広めているこの異常さ!余裕がないって、こういう惨めなことなんだなと思う。

 

 ブレイディみかこ『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』を読んでいる。

この本、強烈に面白いから、余裕のある人ぜひ読んでほしいのだけど、その中に英国の小さな町で、大雪が降ったある日、ホームレスの人たちが困って死んでしまう!とあっという間に草の根の支援があちこちで巻き起こるのに舌を巻いた。もちろん、英国はただいま分断の真っ最中で、日本と同じように困った人を切り捨てようという動きが顕著なのだけれど、それでも、2018年段階でこれだけ支援が地域レベルで巻き起こる社会はなんて健全なのだろうと思ったよ。

 振り返って、わが日本、困ってる人に手を差し伸べようという社会的な動きなんてありますか?大災害を別にすれば、宗教的な習慣を差っ引いてもあまりの貧しさ、貧乏くささ、利己主義の蔓延に頭を抱えたくなりませんか?

 

 消費税の話も、施行前に書きたいと思っているので、この稿はこの辺で切りをつけようと思っていますが、貧乏くさい社会には貧乏くさい子供が育ちます。貧乏くさい子供は貧乏くさい大人になり、そういう貧乏くさい国民が、LGBTのために一銭の税金を使ってはいけない、とか、在日特権を廃止しろ!とか、小学校の不登校の子供の面倒を見るのは効率が悪い、とか言い出すのです。

 その先に何があるか、勘のいい方はわかりますよね。

・・・

 ナチスのガス室((+_+))

 

 私は今でさえ十分に息苦しいのに、ほんとどうにかしてくれよと思います。

政治家が本当に政治家なら、お前らの取り分がどうこうじゃなくて、全体のパイを広げるアイデアをしっかり出してくれよと思います。それは少子化対策であるし、隣国と仲良くするアイデアだし、効率で排除された人をきちんと社会復帰させる方法だと私は思います。

 この惨めな母国に今のままだと未来はありません。

「韓国よりましじゃん」とか思ってるクズなあなたがいたら、まずデータを見ましょう。議論なんてそのあとです。

 

追記)

 前も書いた気もするけど、私は10年以内に韓国にGDP(もしくは1人当たりのDGP)が追い抜かれる可能性が高いと思っています。

 だって日本は20年以上立ち止まってるんだもん。

 徴用工問題や慰安婦合意でのちゃぶ台返しに、地上波報道を真に受けて、韓国非道!卑怯者!と思ってる愚民がたくさんいるのも察してますが、これは国力の問題なのよ。

 徴用工問題を1965年の合意でよしとするかどうかは、結局国の信頼関係と国力バランスがあります。

1965年ごろの韓国の1人当たりGDPは約109ドル程度、日本は920ドル、2018年は日本の1人当たりGDPは39200ドル、韓国の1人当たりのGDPは29742ドル、日本の80%程度まで迫っている。

 佐藤優さんのラジオを聴いていたら、 国力の上昇に応じて過去の戦争などの不当な損害賠償や被害申告を改訂しようという動きは別に韓国に限った話ではなく普通に起きる動きなのだそうです。その証拠にポーランドが今ドイツに追加戦時賠償を求めています。実にその額、ドイツのGDPの2倍!

 佐藤優氏によると、北朝鮮と友好条約を結ぶうえで、日本は徴用工や慰安婦問題を再度両国と結びなおさなければならない可能性が高いとのこと。そうしないと朝鮮戦争終結後に世界で1か国だけ取り残される可能性が高いのだそうな。

 

 これを逆手に取るという方法は1つあります。原爆や東京大空襲の戦時被害補償をアメリカに、戦後のシベリア抑留の補償をロシアに求めることです。まあ、アメリカの属国で政治家にあほしかいない日本でその機運が盛り上がるかは別問題として、いつまでもアメリカの子分でいる必要なんか私はないと思いますね。

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