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オカマおひとり様で老後1〜金の話〜
評価:
入江 敦彦
洋泉社
コメント:そんなことねえだろうとは思いますが、金と力は権利運動には欠かせないもの。ゲイのロビー活動を堂々と行えない政治家がいないことは嘆かわしいことです。

 なかなかうまくまとまらずお待たせしてます。長くなりそうなので、1金の話、2住まいの話、3友だちの話で順次UPします。

 まず、散々、前の2稿(A/B)で、一人で孤独死すんのは怖いぜぇぇぇと脅かした私ですが、実際のところ、死ぬときは一人です。それはゲイかノンケか問いません。それどころか、上野センセは、配偶者のいる人も家族をやってる時間は短く、40代後半くらいから、配偶者と離別したり死別したりして、或いは子育てを卒業してシングルに戻る女性が増えていると書いています。最初から「子ども」という選択肢が残念ながらない私たちですから、子どもの独立を待つ必要は全くないのですが、最後の最後は一人であろうという覚悟は、相方がいようがいまいが必要です。
 仮に相方がいても、相互の『老々介護』に甘んじてくれるかどうかは定かではありませんから、2人とも一緒に年をとっていく中でも、体の動くうちに何らかの手段をとっておくことは大事かと思われます。
 上野センセは言いました。
“シングルは強い。なにがって、自分の時間(と、できれば自分のおカネ)を、自分自身のためにつかえるってのが凄い。”

 あら、そんなの、ゲイの私たちはずっとやってたことだわ、自分で稼いだ金で、自分ひとり身繕い、酒を飲み、夜な夜な遊び、一生青春型のライフスタイルを送り続けてきて、何を今更…と思わなくもありません。英社会のゲイパワーを取り上げた『ゲイ・マネーが英国経済を支える!?』という本が話題になるくらいに、ゲイは消費主体であり続けてきたのです。
それはゲイの消費が
?独身貴族(ある意味「オタク」と相似してます)といわれる人同様、子育て消費に向かう経済力を自身に向けることができたということ。
?それは閉じたる「オタク消費」ではなく、恋愛市場を活性化させる女性消費に近いものであったことからだと思われます。
 しかし、ここで立ち止まって考えましょう。ゲイの消費パワーは生涯を通じてストレートよりも強いのでしょうか?仮に今の時代、育てた子どもが親の面倒を見ないことがざらにあるとはいえ、ストレートの人たちは、長期間と相当のお金をかけて、墓守や、あとの面倒を見る人たちを育てているのです。
 とすれば、一通りの子育ても家のローンも終えたノンケには『家族』という形で一応のセーフティネットが形成されることを見逃してはなりません。実際にはその「債務」を払わない子どもが多いとはいえ、子育てとは自然に育ち行く一種の「債権」の形成だと考えることは可能です。(親殺しが多発する今、それが債務になることもままありますけど^^;)
 単純に消費で見た場合、老後にかかる経費は純粋なシングルと、扶養してくれる子ども家族をもつストレートでは後者のほうが総じてかかる費用が少ないといってよいかと思います。つまり、消費で見ると、ゲイ(単身者)の消費力ピークが中年ー壮年期にあるのに対して、順風満帆にいった場合のストレート(なかなかそうはいきませんけど)のピークは老後に来るのです。

 上野センセは言います。
“「後家楽」(夫を送った後の後家の楽しみ)を楽しむための条件は健康と時間、それに自由になるおカネと、もうひとつ、自分のための空間だ。”
 ここで私たちは知るのです。
ゲイは、若い時期から「後家楽」を楽しんできたのではないか。されば、私たちはの「後家楽」は増えていくものではなく、減っていくものではないでしょうか?と。

 年金を含めた社会保障が当てにならない今の時代、どれくらいの収入と貯蓄があれば安穏と老後が送れるか、などという議論は生々しいので避けますが、それでも今の30代40代が退職を迎えるころに、政府の言うような“現役時代の3分の2(注?)”の年金が受け取れるなどという甘いことは夢想しないほうがよいでしょう。国民の多くが隠居できず、一生働き続けるものだと覚悟を決めるべきです。
 ということは、「おひとり様の老後」を予想する私たち、現役世代のシングルは、極力早い時期に、そのための「収支計画」を立てていかねばならないということなのです。

注?:厚生年金加入者のモデルケース(夫がサラリーマン・妻が専業主婦)でめざしているのが、夫婦の年金を合わせて、夫の現役時代の可処分所得の6割程度と いうもの(内訳は、夫の年金が4.5〜5割、妻の年金が1.5〜1割。夫の 収入が高いほど妻の年金の占める割合は低くなる)。モデルケースが世帯扱いなので1人の場合はもっとシビア!
http://lounge.monex.co.jp/column/moneyplan/2002/12/11.html

→次項(オカマおひとり様で老後3住まいの話)に続く
(町田注)結局書きあがりませんでしたm(_ _)m時期を逃してお蔵入り。

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ゲイ・マネーが英国経済を支える!? (新書y 190)
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入江 敦彦

おひとりさまの老後
おひとりさまの老後
上野 千鶴子
カテゴリ:gay society | 21:05 | comments(0) | trackbacks(1) | -
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