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三浦しをんはホモが好き(笑)~祝、本屋大賞受賞~
mahoro 短く。
本屋大賞が発表になった。私の大好きな三浦しおんが受賞。うれしい。
  受賞作『舟を編む』は三浦作品にしては小ぶりなのによく取ったなあと思った。大賞を争った『ジェノサイド』が暗い作品なので時代的に忌避されたのではないかと思う。(記事末に候補10作品、順位を転載)
 三浦作品の中では、 何度も取り上げてる『風が強く吹いている』が最高に面白い。また、この春、直木賞受賞作の『まほろ駅前多田便利軒』も読了したが、探偵とその友達の話で、BL色がとても強くてそこはかとホモ心をくすぐる。映画化の主演が瑛太と松田龍平で、私の文庫の表紙が映画のスチールだったので、てっきり探偵の多田が松田で、流れてくる同級生行天が瑛太だと思っていたのに、今サイトを見たら逆だった。映画もぜひ見てみたい。

 受賞作『舟を編む』は大渡海という辞書編纂の物語。言葉を扱う本屋や編集者には人気があって当然だが、主人公馬締(まじめ)が「愛」の語釈について、後輩の岸辺にやり込められる以下のようなやりとりがある。とってもゲイフレンドリーで心温まるので、引用して稿を閉じたい。
 岸辺は勝ち誇り、胸を張った。
「さらに変なのは、恋愛的な意味での『愛』について説明した△慮貅瓩任后『異性を慕う気持ち。性欲を伴うこともある。恋』となっていますよね」
「なにかおかしいでしょうか」
馬締はすっかり自信をなくした様子で、岸辺の顔色をうかがっている。
「なんで異性に限定するんですか。じゃあ、同性愛のひとたちが、時に性欲を伴いつつ相手を慕い、大切だと思う気持ちは、愛ではないというんですか」
「いえそんなつもりはありません。しかし、そこまで目配りする必要が・・・」
「あります」
 岸辺は馬締の言葉をさえぎって断定した。「まじめさん、『大渡海』は新しい時代の辞書なんじゃないですか。多数派におもねり、旧弊な思考や感覚にとらわれたままで、日々移ろっていく言葉を、移ろいながらも揺らがぬ言葉の根本の意味を、本当に解釈することができるんですか」
「ごもっともです」
・・・
そういえば西岡さんに言われたことがあります。『その言葉を辞書で引いた人が、心強く感じるか同かを想像してみろ』と。自分は同性を愛する人間なのかもしれない、と思った若者が『大渡会』で「あい【愛】を引く。そのとき『異性を慕う気持ち』と書いてあったら、どう感じるか。そういう事態を俺はちゃんと想像できていなかったんですね」
(→結局語釈は「他者を慕う」で決着。)

評価:
三浦 しをん
コメント:面白いけど三浦作品にしては小ぶり。本屋、編集関係には受けると思う。

評価:
三浦 しをん
コメント:映画化された主演が瑛太と松田龍平なんだけど、どっちがどっちの役か考えながら萌えました。

『全国書店員が選んだ いちばん!売りたい本 2012年本屋大賞』選考結果
大賞 三浦しをん『舟を編む』(光文社)
2位 高野和明『ジェノサイド(角川書店)
3位 大島真寿美『ピエタ』(ポプラ社)
4位 中田永一『くちびるに歌を』(小学館)
5位 小川洋子『人質の朗読会』(中央公論新社)
6位 沼田まほかる『ユリゴコロ』(双葉社)
7位 宮下奈都『誰かが足りない』(双葉社)
8位 三上延『ビブリア古書堂の事件手帖 ―栞子さんと奇妙な客人たち』(アスキー・メディアワークス)
9位 万城目学『偉大なる、しゅららぼん』(集英社)
10位 百田尚樹『プリズム』(幻冬舎)

追記)
ランキングの中では、私は3位の大島真寿美『ピエタ』が傑作だと思ってます。音楽ものですが、洋画を見ているようなおそろしく素敵な作品でした。町田、10冊中、5冊すでに読んでますが、ぜひお勧めしたいのは、1位、3位。
 5位は小川作品にしては弱い。9位万城目学はとっても面白いけど、大賞と言うほどじゃない。沼田まほかるはいずれとりそうだけど、湊かなえと同じく、イヤミスで、楽しい気分にはなれない。救いがあるだけ「告白」よりはましですけど。
 そういえば、昨年の第2位の窪真澄『ふがいない僕は空を見た』の窪さんが出した新作『晴天の迷いクジラ』を今読んでますが、チクチクして、ドキドキして、面白いです。

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| 藍色 | 2015/10/06 4:14 PM |
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「舟を編む」三浦しをん
玄武書房に勤める馬締光也は営業部では変人として持て余されていたが、新しい辞書『大渡海』編纂メンバーとして辞書編集部に迎えられる。個性的な面々の中で、馬締は辞書の世界に没頭する。言葉という絆を得て、彼らの人生が優しく編み上げられていく。しかし、問題が山
| 粋な提案 | 2015/10/06 4:12 PM |