新型コロナウィルスは80年代のエイズ禍に酷似。最大の対策は正しい知識。
評価:
キャスリン・マコーリフ
¥ 2,530
コメント: 超文系人間ですけど、読んでて、世界の不思議に触れられる恐ろしく面白い本。世界の仕組みは哲学的な形而上学的なものと、世界や宇宙の形而下のものとに分かれると思う。今ある生命体から世界の一端を知る本。

 面白がっては悪いんだけど、新型コロナウィルスのニュースはなかなか面白い。たぶん、私も平凡な日常に飽いているのだろう。だから、明日にでも、この病気の影響で、不愉快な利権の温床、東京オリンピックが中止になることを待望してたりする。

 

 倍々ゲームで伸びる感染者の数も、在中国邦人帰還の不手際も、こんなもん、水際対策できるわけがないのに、いまだ厚労大臣?が「水際で食い止める」とかぬかしてる。(でも、担当者が一人自死して、ご冥福をお祈りします。こんなことで死ぬことない。死ぬくらいなら仕事辞めよう。生きてなんぼだよ(゜.゜))

 あくまで推測だが、たぶん、すでにコロナウィルスは2次感染、3次感染を起こして、相当数の「キャリア」を日本国内で生んでいる。

 余談だが、ウィルスの人間支配をまじめに考えたことのある私は、なんて高性能なのかしら、と一瞬このウィルスの拡張政策に感銘を受けた。ちなみにインフルエンザの初期症状として、「人を社交的にさせる」というのがあるらしい。更に発症を遅らせて、ウィルスの拡散を狙うなんて、ほんとすごい!と感動してしまう。

(出典:キャスリン・マコーリフ『心を操る寄生生物』)

人間は精液に支配されている?ジョンウンの先っぽから出ている惚れ薬!【五時に夢中@0713】(マチダタイムス)

 

 だって、まじめに考えてごらんなさいよ。

1/7 コロナウィルスと特定

1/9 中国で最初の死者

1/13 タイで初めて確認

1/20 初の国内感染者(バス運転手 8-11.12-16 バス乗務)

 そのあと、バタバタっと、同乗のガイドや日本人男性にも広がるわけだけど、中国の春節は1月25日で、百貨店の1月の売り上げが出たけど、どこも1月の売り上げは前年増で、それなりに1月通して中国人客が多かったと報告している。

 しかも、日本滞在後に1月19日に韓国に入国した中国人ガイドが、2/1に韓国人12人目の感染者として報告されている。

となるとさ、どう見ても1月中旬ですでに相当数の感染者が国内にいたことになり、潜伏期間に感染するなら、「水際対策」なんてまったく意味ないよなあと思えてしまう。

 

 そもそも海外旅行の帰国者で、体調に異変があって、自己申告しても、入国管理局は隔離したりしない。別室で問診をして、せいぜい咳止めを処方して、出歩かないでくださいと言って解放するそうだ。理由は簡単。新型コロナウィルスは現時点で、インフルエンザに酷似しているうえに、検査キットも、明確に効果がある薬も生産されていないからだ。

 今たまたま合わせたフジの「Mr.サンデー」で、武漢で自主入院した女性が、入院後36時間ではじめてあらわれた医者に、「検査しようにも検査キットがない、武漢には3万人以上の検査前の患者がいる」と言ったと報じていた。これは、日本でも同じこと。

 

 解熱剤を飲んで通関して後、発症した中国旅客に対して、人間細菌兵器だのなんだの、ネトウヨが騒いでいたが、そもそも無理なのだよ。アメリカのように中国便を全て停止(?)でもしない限り、必ず世界に拡散する。

 じゃあ停止するとしよう。排外主義者はちょくちょく、中国韓国との断交を大声でがなり立てるが、日本経済の中国依存度から考えるとそんなこと最初から不可能。日本企業のマーケットも、サプライチェーンもどちらにも中韓が濃密に関係している。

 なのに、それを嘘で糊塗しようとする政府のこっけいさや、経済と天秤にかけて「やった振り」しかできない日本政府の判断能力にうんざりするのだ。

 日本の政治家って、自己アピールで猿の一つ覚えのようにヒステリックに排外主義を叫ぶのがお好きね(-。-)y-゜゜゜

 

 冷静に考えて、すでに相当数の感染者がいるが、朗報もある。

 このウィルス、重篤化率が非常に低いのだ。つまり、仮にかかっても、栄養と睡眠をとって安静にしていれば2週間程度で自然治癒する可能性すらある。というか、むしろ「タチの悪いインフルエンザ」と判断されて、抗生物質や総合感冒薬を処方されて快癒してしまった例もあるんじゃないか?

 そう考えれば、この肺炎は、うつることよりもうつすことに注意しなければならない病気なのだ。

マスクや消毒液の買い占めが起こっているが、マスクは感染者がひとにうつすのを阻止することには効果があるが、健康な人の感染を阻止することはほぼ不可能だと専門家が言っている。だから、健康なあなたはマスクをしないほうがいい。

 マスクをすることで、マスクの外部についた細菌が結果として顔に付着し、体内に入るリスクすらあると言っていた。

どうやら、このコロナウィルスは空気感染よりも飛沫感染らしいので、マスクよりも、こまめな手洗いが大切。

 インフルエンザ予防でよく言われることだが、電車のつり革を握った手で決して顔に触れてはいけない。まして手を洗わずにものを食べてはいけない。それはウィルスをくちに運ぶ行為なのである。

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カテゴリ:social | 23:41 | comments(4) | - | -
伏見憲明『新宿二丁目』生成の秘密/machida_syujiが選ぶ3冊2019(2)
評価:
伏見 憲明
¥ 902
(2019-06-14)
コメント:40代以上のオカマで、新宿2丁目に出入りして長い方は、読んでると街路が目に浮かぶようなレポートです。

ジェローム・ポーレン
¥ 2,860
コメント:教科書っぽいなと拒否感ありましたけど、(あと図書館で借りにくい(゜.゜))手に取ってみようと思います。

 昨日書いた記事についてですが、協賛者として取り上げられた著名人たちが、1人をのぞいて全員未承諾だったこと、社民党京都府連も許可なく名前を掲載されたことを、今日の毎日新聞、京都新聞などが報じています。

 京都市民、声をあげて嘘つき候補 門川大作にこそ、NOを突き付けてください。

 

千葉雅也『デッドライン』/フランス現代思想によるセクマイ腑分け小説/machida_syujiが選ぶ3冊2019(1)

 さて、昨年読んだ本で紹介したい本を3冊、とりあげる恒例企画第2弾です。

 北丸雄二さん(薔薇族かBADIにも連載を持っていたアメリカ在住のジャーナリスト)が、荻上チキさんの『session22』で『LGBTヒストリーブック』を紹介しているのをRADIKOで聞きながら、この稿を書いています。なかなか興味深い。

 最近の若い世代はカムアしてる人も増えて、いいことだなとは思うけれど、私自身はLGBTSがほんとに社会に受け入れられている、なんて今も思っていない。でも、10年前、20年前、30年前、ほんの新しいLGBTQ解放運動の歴史の延長線上に我々の今があるのだと改めて痛感します。そして、そういう歴史を知り、LGBTQのアイデンティティに、どうあれ、それぞれがプライドを肉付けしていく作業が、すべてのセクシャルマイノリティの地位を底上げすることにつながるのだと思います。

 

 で、LGBTQの歴史!なんて大上段な話ではなく、新宿二丁目の歴史ってのも予想以上に興味深かったのです。

伏見憲明『新宿二丁目』(新潮選書)

 世界最大のゲイタウン新宿2丁目はどのように生まれたのか。その萌芽は江戸時代にさかのぼる。

 新宿の発祥は江戸時代の宿場町。1698年(元禄11)浅草の商人 高松喜兵衛らの請願に基づいて、「内藤新宿」という宿場が置かれたのが始まり。宿場と言っても、当時の宿場は品川宿、板橋宿、千住宿のいずれも一大遊興地で、吉原のみに認められていた公娼地以外にそれぞれの宿場で飯盛り女や茶屋女を私娼として置いていたらしい。

 高松喜兵衛が幕府に金5600両を上納し許可を得て、今の四谷三丁目交差点から新宿3丁目の交差点くらいの1キロ余りに738軒の「風俗」がひしめいて活況を呈していました。

 しかし、風紀粛清により、1718年の廃宿、その54年後に田沼意次のもとで再開され、戦後の赤線時代まで続く。1958年の売春防止法施行まで、新宿2丁目は「女を男に売る街」だったのです。

*ちなみにWIKIによると、江戸時代、男を売る陰間茶屋は日本橋人形町や湯島天神周辺に集積されていたらしい。

1949年(昭和24)の新宿二丁目「買売春地図」 [性社会史研究(遊廓・赤線・街娼)](三橋順子)

 

 ちなみに、日本最初のゲイバーは昭和初期に現在の新宿文化センターあたりに開店した「夜曲」或いは「ユーカリ」であったそうだ。興味深いのが少年探偵団でおなじみ(つまり少年性愛傾向が作品に如実に出ている)の江戸川乱歩が、詩人の萩原朔太郎を連れて昭和6年(1931年)にユーカリを訪れていたことが往復書簡から明らかになっている。

 ただ、当時の「ゲイバー」は今の2丁目よりも新宿寄りの新宿3丁目(要町通り)周辺(現在の末広亭周辺)に出店する傾向があった。

 今もまだある1951年の創業の『どん底』というバーの50周年記念に美川憲一が祝辞を寄せていますが、

『どん底』の地下、ゲイバー『ラ・カーブ』にも連れて行ってもらったわ。アラン・ドロンが初来日して、お店を訪れたときは、週刊誌に載ったりしてもう大騒ぎだったみたいよ。  三丁目って所は、あの頃からわりとゲイバーが多くてね、いまでこそ二丁目が、ゲイバーのメッカみたいに言われているけれど、ゲイバーは三丁目の方が先。『ラ・カーブ』と、その近所にあった『蘭屋』、『しれ』は、ゲイバーの走りみたいなものだったのよ。

 当時の街や店の雰囲気を偲ばせる。

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カテゴリ:gay society | 15:12 | comments(0) | - | -
京都市長選で 現職市長がヘイト広告!/京都市長選は新人福山和人氏に一票を

kyotosichousenHate 2月2日投票日の京都市長選で、自公・立・国・社が推薦したかどかわ大作氏のヘイト・フェイク広告が物議を醸している。令和のレッド・パージか?と思うような反共コピーは言うまでもないが、悪質なのはこの全面広告、一見すると全部同じ広告に見えるように構成されているが、実は門川氏の確認団体である「未来の京都を作る会」と、公共広告機構(AC)と、かどかわ氏、3つの合同出校になっていて、読者が、あたかも、千住博や夏木マリ、榎木孝明らがこの候補を応援しているように誤解させることを意図して構成されている。

 (こういう悪質な広告を潤沢な資金を出して企画できるのは、官房機密費を使った電通と官邸以外に考えられないだろう。)

 

 精神科医の香山リカ氏が確認をとったところ、千住博氏はこの件について、「これは門川大作氏の事務所が全く私の了解を得ずに勝手に掲載したもので、断じて私の本意ではなく、大変遺憾に思います。」という公式発表を出した。

senjuhirosi

 ほかにも、LGBTにも人気のある夏木マリ氏も、この広告が掲載された後、自身のFBなどに以前にアップした門川候補と写った投稿をすべて削除したというから、ほとんどの「推薦者」の了解を取らずに掲載された可能性が高い。

 

 立民や社民党の内部からも、府連が推薦しているとはいえ、どういう経緯でこの広告に、立民や社民の名前が合同掲載されたかについて批判が上がっているが、れいわ新選組を警戒する枝野の動きは鈍い。これが耳たぶ枝野の本性なのかと、考えざるを得ないし、結局立民も、国民も自民の手のひらで分断されて、結果として自民の補完勢力になって、国民を害しているのである。

 

 さらに、この広告はフェイクニュースでもある。

 現職のかどかわ氏の対抗馬は弁護士の福山和人候補(58)=共産党、れいわ新選組推薦=と前京都市議の村山祥栄候補であるが、福山氏は共産党の推薦を受けただけで、共産党員でも、共産党が擁立した候補でもない。それを「共産党恐怖」に結び付けようという趣旨が、もはやファシズムを想起させる。

 これは、そのまま、「女の市長はNO」、「オカマの市長はNO」、「障害者の市長はNO」と読み替えられないだろうか?

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カテゴリ:social | 14:29 | comments(1) | - | -
「改正会社法」で日本が海外投資家に売り飛ばされる/室伏謙一
ロナルド・ドーア
中央公論新社
(2011-10-22)
コメント:室伏謙一さんご推薦。少し古い本ですが、読んでみようと思います。

中野 剛志
講談社
コメント:帯には「アメリカに学んではいけない」と書いています。

murohusi04 今朝のモーニングクロスで「世界の富の6割が2100人に集中している」というニュース。

 

 これに関連して1月20日のオピニオンクロスで政策コンサルタントの室伏謙一さんが「コーポレートガバナンス改革は日本経済衰退の元凶」と題してほとんど議論もされないまま成立してしまった改正会社法を批判していたので紹介します。

(見逃し配信終わってしまったのだけど、ググったらアップしてる方がいました。)

 

 まずコーポレートガバナンスとは何か

 検索すると 「「会社は経営者のものではなく、資本を投下している株主のもの」という考え方のもと、企業経営を監視する仕組みと出ます。これが不十分だから日本企業が成長しないんだという話がありますが、それは大きな間違いで、ざっくりいうと「コーポレートガバナンス改革」とは資本の国際的な移動を自由化し、外国人株主が日本の株式市場に参加しやすくすると言うことがメインポイント、結局のところ米国の投資家のための法律改正なのです。

murohusi03  その結果何が起こるか?

 貪欲な金持ちの株主が企業への支配力を高めると、企業の短期利益重視主義、株主資本主義の圧力が一気に強まります。

 その結果、起こったことが左のグラフ。

売り上げが伸びない。

設備投資も伸びない。

従業員給与も伸びない。

なのに、経常利益と株主配当だけが激増しています。

 経常利益が上がっているのは、従業員給与をあげない、人員を削減する、設備投資をしないからで、その結果、社会的に見てどんなことが起きるのでしょうか?

・イノベーションが起こらない

・経済が成長しなくなる

・低賃金化、雇用の不安定化⇒貧困化、少子化

・企業の利益処分の変化は賃金が上がらない理由

(H27 労働白書)

 「無駄をなくせ」と言いますが、その無駄な部分、30年前の無駄な基礎研究や、無駄な教育や、無駄な余裕が、昨今の日本にノーベル賞をもたらしているのです。効率だけ求めれば、教育や福祉は焼け野原、人材育成もままならず、すべての中間層が最底辺に追いやられます。

 つまり、この法案で、投資を通じた海外投資家の日本企業支配が、政治と結託して日本国民の税金や資産を食いつぶそうとしている構図が見えてきます。

 

 以前、堤未果さんの『日本が売られる』や『貧困大国アメリカ』を取り上げた時にも触れましたが、アメリカ企業や投資家はアメリカ政権内にバックドアを持っています。つまり自分たちの利益になるような政策を実現させるために、日ごろから頭角を現しそうな政治家に「餌付け」を行い、「有識者会議」たる選挙を経ない政策決定機関に特定業界の代表者を送り込み、政策決定に影響を及ぼしています。これが見えにくい形で日本に魔の手を伸ばしてきたのが、この改正会社法なのです。

オバマケアとTPPが日本の医療を壊しに来る(マチダタイムス)

日欧EPA発効で国産牛乳が消える!/堤未果『日本が売られる』(マチダタイムス)


murohusi05 これについて、「会社とはだれのものか」と問われた弁護士出身の森法務大臣が「会社とは株主のものだ」と言い放っていて、置き換えると「会社とは、これから日本に資本投下してくれる大金持ちだけのもの」と言っているのに等しい。

 そうじゃないだろ、会社は、株主、経営者、社員、地域、国家すべてのステークホルダーが、きちんと議論して、よしとすべき経営を目指すべきなのに、政権も政治家も企業も、資本家という強欲な金の亡者の使い魔(パシリ?)に堕しています

 

 この強欲資本主義の末路は、企業が適正な社会負担をせず、労働者を使い捨てにして、地域社会のコミュニティを分断して、医療や教育という社会資本への投資負担を最大限拒否して、利益のためには公害を出そうが、過労死が出ようが、自殺が増えようが、戦争が起ころうが知ったことではない。

 例えばカジノや薬物汚染のせいで犯罪が増えても、それは警察や自治体の税金で一切の対策をせよという社会だし、仮にオーストラリアの森林やアマゾンの密林を伐採した結果、温暖化が進み、熱波や洪水や自然災害が頻発しても、それまたビジネスチャンスだと言い張るようなディストピアでしかありません。

 

 上場企業なので、どこまで当てになるのかわかりませんが、伊藤忠商事が 近江商人の伝統である『売り手によし、買い手によし、世間によし』を示す『三方よし』 」に企業理念を戻す、というようなニュースがありました。

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カテゴリ:social | 16:20 | comments(0) | - | -
LGBTSのドキュメンタリー「らしくMyStory」@TOKYO MX 1/16から

rasikuProject  イギリス王室のニュースが喧しいが、これについて私が思うのはただの一つ。

「ハゲの遺伝子最強!((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル」

ヘンリーもウィリアムも若いのにねえ。(゜.゜)

 

 今、前の『デッドライン』の記事を投稿したばかりなのですけど、今しがた気づいたので、別記事として投稿します。

 

 東京MXで今日16日から隔週水曜深夜にLGBTSをテーマにしたドキュメンタリー『らしくMyStory』が始まるそうな。

 レポーターがオグネエさんで、東ちづるさんとかにやってもらったほうがいい気が私はするけど、まずはどんなものか見てみたいと思います。

 短い番組なので、ネットにアーカイブができるだろうし、多分MCASで見逃しの配信もあると思います。

 ご興味のある方、アクセスしてください。

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カテゴリ:gay society | 13:35 | comments(0) | - | -
千葉雅也『デッドライン』/フランス現代思想によるセクマイ腑分け小説
評価:
千葉 雅也
¥ 1,595
コメント:薄い小説ですが、さらっと読んで楽しい小説ではないです。アイデンティティをうっすら揺らがされる。

 放置気味ですいません。

 恒例で「2019年の3冊」とかやりたいなあとも思っているのだけれど、年末に大量のマンガを借りてきてしまって(それこそ、ちはやふる、だの、キングダムだの)トイレ本(ウンコしながら読む本)がそれに占有されると、改めて自分の遅読ぶりに気づかされる日々。要はよほど魅力的な本じゃない限り、わざわざ座ってちゃんと活字本なんか読まないってことだ。(;゚Д゚)

 紙媒体ってアマプラやネトフリに負けるわけね。

 

 昨日芥川賞・直木賞の発表があって、オープンリーゲイの哲学者 千葉雅也さんの小説処女作で、野間文芸新人賞をさらった『デッドライン』が惜しくも受賞を逃した。

 この本は年末になんとか読了。鮮度が落ちないうちに(?)紹介したい。

 これが、どこまでほんとで、どこから虚構?と思わせる2000年代初頭のゲイシーンを鮮やかに切り取って全編なかなかに生々しい。

 「米」ってどうなるの?とそいつに聞くと、ずーっとラッシュが効きっぱなしな感じで、ケツ掘られるとションベン漏らしちゃうよ、という。随分気楽に言うが、そもそもあれは、数ミリグラムの差でオーバードーズに陥りかねない幻覚剤のはずだった。それを弱く使うことで媚薬にしている。
 吸収を良くするために、まず空腹状態でグレープフルーツジュースを飲む。それから耳かき一杯の量を経口摂取し、1時間後に「通過儀礼」が始まる。悪寒やめまいが来るが、何も考えないようにして我慢するしかない。そこを通過してやっと性的な感覚が異常に高まってくる。効きすぎてヤバい状態に入ったら、デパスなどのベンゾ系抗不安剤で「落とせる」と言われている。
 掲示板には「腰から下がドロドロに」なり途中で自分から相手のゴムを外して朝まで何発も種付けされた、といった話が、まことしやかに書き込まれていた。
 恐ろしかったのは、もう生でやっちゃえ、と一線を越えることだ。あってならないが、そうなったらサイコーだ。(P31)

 ゴメ(?gome ?5me)はねえ、使ってる人とやったことあるけど、私自身はやったことないです。そういえば沢尻エリカ所持の違法薬物はこれだったっけ?この小説のこういうリアリティに同時代を新宿の暗がりで過ごしたことのあるゲイはいやおうなく引き込まれるだろう。

 

 主人公は現代フランス思想を研究する大学院生。修論の締め切りが迫っている。

 彼はカミングアウトはしているものの、ノンケの友人や大学の仲間との間になんとない「断絶」や「違和感」を、そして(同性同士の友人のホモソーシャルな関係に)「憧憬」を強く感じている。

  安藤君ともう一人、大概遅刻して来るリョウは僕を苗字だけで呼んでくれる。苗字で呼び捨てにされると、恥ずかしさが一瞬湧き上がる。でも、それに新鮮な喜びがあった。なぜなら僕はずっと互いを呼び捨てにするような男同士の関係性の外に置かれてきたから。篠原さんは「くん」付けで、その方が安心するけれど。(P10 )

 一方で、ハッテンバの暗闇で男を渉猟し、街で見かけるノンケに対して「こんなにイケメンならイケメン同士で付き合えるだろうに。ゲイは数が少ないという実感がなかった。街で見かける男のほとんどがノンケだなんて、嘘みたいに」感じている。

 

 主人公は、ゲイとして、ストレートとして、揺らぎながらいる現実の存在としての自分が、重なりあったり、離れたり、研究内容であるドゥルーズやガタリといった「フランス現代思想」によって、腑分け?されているように感じた。

 どう生きるか。という素朴な問いがのしかかる。それまでの僕に生き方の悩みがなかったわけではない。大学に入って一人暮らしを始め、実際に同性愛を生きるようになって、不安を感じる時に現代思想は助けになってくれた。世の中の「道徳」と は結局はマジョリティの価値観であり、マジョリティの支配を維持するための装置である。マイノリティは道徳に抵抗する存在だ。抵抗して良いのだ、いや、すべきなのだ。そういう励ましが、フランス現代思想のそこかしこから聞こえてきたのだった。(p107)

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カテゴリ:art | 11:18 | comments(0) | - | -
今年をひっくり返そう。あけおめ、そごうの年賀広告に驚嘆
評価:
鈴木 哲也
日経BP
コメント:無印・西武・パルコ・ロフト・チケットセゾン・クアトロなど、今はバラバラになってしまったけれど、流通史上に名を遺す経営者はこの人以外思い当たらない。金儲けより面白さ。そういうDNAが昔の日本にはありました。

josoukouhaku  あけましておめでとうございます。

 年末、もう一本書こうと思ったら、とてもとてもそんな時間はなく、正月は正月で、両親のお守りと言うか(うちの場合はとりあえず健在なのでご機嫌取りに近いけど)、親戚のメイドと言うか(これも女兄弟がいるのでそう使われてるわけでもないけど、動かないと間がもたない)バタバタしてるうちに無事過ぎました。最近はこの喧騒がありがたいのか、ありがたくないのかわからん。

 『きのう何食べた』みたいにパートナーがいれば、2人でのんびりした正月などあるのでしょうけど、縁遠いもので、正月に男を連れ帰るなんてこと、多分、この一生でかないません。なので、親が逝ったら、或いはどちらかが動けなくなったら、この家族正月は終わるのです。面倒くささと、寂しさ回避と半々でしょうか。正月なんて消失してしまえばいいのに…(゜-゜)

 

 ゲイ的に取り上げておきたいトピックは、やはり紅白歌合戦でしょう。

親と過ごすと結局当たり障りのないコンテンツとして、NHKの紅白歌合戦を見るのです。もちろん、氷川きよし、こと、キーちゃんの出番にワクワクしてたのですけど、思ったよりあっさり、普通にかっこいいロックスターみたいな感じでよかった。

 油断してましたが、そのあとが凄かった。紅組で、聖子とMISIAのメドレー

 でも、年末の雑事をしながら聞いてたので、オンタイムで全く気付かなかったのですよ。1曲目で年越しうどんの片づけで台所に立ったから。MISIAの2曲目に2丁目界隈の有名人が大挙出演している( ;∀;)、なんてことに気づいたのは、翌日のブルボンヌさんのTW見てようやく…。(;゚Д゚)

録画しといてよかったよ。( ̄▽ ̄;A

 

 なるほど見返すと、シルクドソレイユみたいにキラキラ踊ってるのは2丁目オネエさま軍団じゃありませんか!しかもコーラスを星屑スキャットがしてるし、出場者はみんなレインボウフラッグを振ってるし、ミッツさんじゃないけど時代も変わったなあと思いました。まあ、こんな国で、なんで、同性婚はおろか、夫婦別姓すら前に進まないの???って強く思いますけどね。

 みんな自民の老害政治家のせい!ヾ(*`Д´)ノ

 

 新年の忌むべきニュースは、世界最大のテロ国家アメリカが、恣意的にイラクに「国家として」先制攻撃し、大統領候補とまで目された司令官を暗殺して一挙に、すわ第三次世界大戦?と色めきだったことでした。成り行きが気になります。

 

 が、まあ、いなかでテレビ情報にだけ触れてると、そんな恐ろしいことが起こっていることなんてニュース速報ですら流れない。トランプの金魚のフンの先っぽのアベシンゾーは、多分、どうしたらいいかすらわからなくて正月休みを続行。正式なコメントは何一つ出してません。さて、この「愚相」はまた、アメリカを全面的に支持するとか言うんでしょうかね。

 反吐が出ます。

 

 さて、元旦、こんな、どうしようもない日本、変えませんか?とも読める、攻めた広告が世間をうならせました。

ご存知の方もいらっしゃると思うけれど、まずはご一読!

sogou2020

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カテゴリ:himahima | 22:30 | comments(3) | - | -
観衆のジェンダー意識を「トランス」させるほど魅力的/氷川きよし・ビリー・ポーター・中村七之助
日本コロムビア
(2019-11-26)
コメント:演歌の枠から離れたらヴォーカリストとしての圧倒的な力を感じる。ボヘミアンラプソディが収録予定の「氷川きよしスペシャルコンサート2019〜きよしこの夜Vol.19〜」は多分3月発売です。

billyporter 今年、『いだてん』でブレイクしそこなった中村勘九郎と中村七之助率いる中村屋の密着ドキュメント『密着!中村屋ファミリー2019』を見た。最近、(大)家族番組は見なくなったのだけど、この番組は面白い。

 年端の行かぬ子どもに問答無用で厳しい修行をさせるなんて!と思わなくもないのだけれど、就学前から子役で英才教育?をしないと芸術を極めるなんてことはできないのだろうと見入ってしまう。無邪気な子供が大人に囲まれて、責任を与えられて、それに応えて成長するのは見てて清々しい。

 まあ、歌舞伎界でも、こういうふうに、親の意思と子どもの意思が一時的とはいえ、滑らかにつながるのは稀なのだろうけれどね。

 

 この番組のもう一つのお楽しみが、勘九郎、七之助(+子供2人)のブリーフ1丁の半裸姿がお茶の間に流れる事である。

 で、私、勘九郎より七之助がタイプなのかしら、と時々思う。子供目線が入ってる気がするが、イケメンで優しくて何でもできる素敵なお兄ちゃん感が半端ない。

 そしてもう一つ、女形としての七之助の魅力も凄い。メディアで増幅されてるから、この人が本当に今最も輝いている女形なのか(もちろん玉三郎はまだ存命ですが)はわからないけれど、舞台での所作にハッとさせられる色気を感じる。

 彼はノンケらしいが、歌舞伎役者は代々両刀使いが多いと聞く。実際、存命の役者の中に、ゲイでしょ?となんとなく認知されてる方は少なくないが、男とか、女とか、ゲイとか、バイとかで括らずとも、堂々と芸道に精進する姿はシビれる。

女専門の海老蔵は異端?「両刀使い」がひしめく伝統ゲイ能界

 

 性別を「トランス」するという意味で、今年大きく話題になったのが右のビリー・ポーターだろう。

 アカデミー賞授賞式でタキシードドレス、さらにはトニー賞授賞式では子宮ドレスで話題をさらった。

 この、顔の大きなおじさん、どっかで見たぞと思ったら、なんてことない日本でも公開された『POSE』のプレイ・テル役でエミー賞の主演男優賞も受賞している。

洗練は甘い毒~『POSE』80年代のLGBTQコミュを描いたドラマが放映開始(マチダタイムス)

「私のゴールは登場するたびに歩く政治的アートになること。期待に対して挑戦すること。」

 記事では「ジェンダーフルイド」(ジェンダーは揺れ動くもの)が声高に叫ばれてる中、なぜ、授賞式で男はタキシードじゃなきゃおかしいの?というポーターの問題提起が取り上げられている。

 痴漢や性被害に遭った女性に「そんな恰好をしているんだから襲われるんだ」というお決まりの男性擁護の言い訳言辞があるが、女性たちは「世の男すべて」を喜ばせるためにおしゃれしているわけじゃない。自分の大切な人のために、自分自身を肯定するためにおしゃれをしている。大好きな自分のために、自分が着たい服を着て、自分がなりたいものになる。自分と自分の愛する人が納得するなら、批判や妥協の余地はない。タキシードスカートのポーターは世界の単細胞の男たちに向かって「スカートという記号に欲情するあなたは、このあたしにも欲情していただける?」と挑発しているかのようだ。

 ビリー・ポーター(ある意味マツコ・デラックスらも)のドレスは社会の許容を広げるための、社会に対する挑戦なのだ。

 

 同じような「挑戦」が今年、日本で初めてあったことも特記したい。

氷川きよし「男らしさ強いられ自殺も考えた」生きづらい胸の内を初告白(デイリー新潮)

 氷川きよし、カミングアウトか?と一瞬ネット界隈でざわついたが、結局、そういう問題ではないのだろうと思う。

…デビューさせていただいてからも、演歌の世界で、男の世界で生きていこうとやってきたけれど、なにか違うと思っていて……。私には私の生き方があるし、みんなはみんなの生き方がある、それでいいんじゃないかって。

 ある意味、ファンの理想像に応えるショービズの世界で生きてきた彼のことだから、ここまでたどり着くのに大きな闘いがあったのだと思う。それでも、40を過ぎていつまでも周囲の期待に縛られすぎないことが芸道に添うことだという判断もあったのだろうが、吹っ切れた彼のパフォーマンスが本当に素晴らしい。

 

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カテゴリ:gay society | 15:28 | comments(0) | - | -
来年はダイバーシティ元年/東京はまだ?横浜で同性パートナーシップ制度開始!
中川李枝子
福音館書店
¥ 1,400
コメント:懐かしの名作絵本『ぐりとぐら』はファンも根強い。ネットにちょっと笑えるパロディも出回っていてそれをネタ元にデザインを作ってみました。

nioriopi2019_3 今日流れてきたニュース

氷川きよし初告白 「男らしく生きてって言われると、自殺したくなっちゃうから…」(週刊新潮)

 噂?は昔から聞いてましたし、やっとこういうのを許容する雰囲気が芸能界にも出てきたのかなと思います。

 ログや見逃しが見つからなかったのですが、12月9日のモーニングクロスのオピニオンで新居日南江さんが「同性パートナーシップ、東京都はまだ?」というテーマでプレゼン。

 2015年に渋谷で始まった「同性パートナーシップ制度」は29自治体に広がりを見せ、ついに12月から国内最多の人口を抱える横浜市が導入に踏み切ったそうです。

MARRIGE FOR ALL JAPAN(出典)

東京は、渋谷、中野、世田谷、江戸川の4区+府中市(東京全体の人口約20%)にとどまっていますが、県としてやっている自治体(茨城)があるにもかかわらず、オリンピックを控えた東京からこの動きを広げようという話が全く出てこないことに対して問題提起をしています。

 東京は2020年に向けて、セーフシティ、ダイバーシティ、スマートシティを目指している(という態だ)そうですが、まあ、東京、というか、日本全体が化石化したように動きが鈍い。

 話がそれますが、この12月、ようやく未婚ひとり親支援が寡婦控除と同水準にされることが決まったそうですが、(これも昨日モーニングクロスで中島加誉子さんが、自民老害が最後まで抵抗したのを公明が押し切ったと解説してました)日本のダイバーシティは全部が周回遅れ!

未婚ひとり親支援、寡婦控除と同水準に 自公税調(毎日)

 

2020griko    そういえば、東京ディズニーランドが世界一安い、デフレが国民をどんどん貧しくしているという報道がありました。増税と非正規化で国民の実質所得を切りさげてきた結果、世界で一番「安くてコスパのいい国」になってしまった。外国人観光客が増えるのも当たり前な話です。

 結果として何が起こっているか?

 少ない税金をコネで回す利権政治です。

 自民党がどうして、シングルマザーの支援に差をつけたがるか?

それは「一夫一婦制で家族制度を守る」「未婚での出産の抑止」なんてきれいごと言ってますが、(それを生まれてくる子のハンディにするシステムはおかしい!)結局、本来なら公平に分配されるべき税金の配分を投票率の高い旧来の既婚大家族コミュニティに手厚く分配してそこから票を買い取ろうという買収構造があるからにほかなりません。

 

 同性パートナーシップの件も来年選挙ですし、小池百合子が動くかわかりませんが(そういえば、前の選挙で小池が掲げた「7つのゼロ」が結局公約実現ゼロに終わりそうなので、選挙前に検証が必要です)LGBTとしては、2020年こそ、同性婚問題が大きく動くことを期待したいです。

 

 そんな気持ちを込めて、新しい共用賀状デザインを追加で考えました。

(🄫ぐりとぐら)

来年こそ、安倍晋三というネズミを駆除〜年賀状は贈り物になると思うキャンペーン12周年〜(マチダタイムス)

 

  私も政治から離れられないなあ

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カテゴリ:gay society | 11:15 | comments(0) | trackbacks(0) | -
美少女アニメが嫌いだから『BEASTERS』にハマったのか、私は?
評価:
消費増税反対botちゃん
ビジネス社
コメント:絵柄の好みはともかく、ほんとわかりやすいです。藤井先生ファイト!

評価:
板垣巴留
コメント:来春の舞台化も決定。日本発ライオンキングみたいになるかな。

 予想通りでしたが、消費税増税後の消費の落ち込みが半端ない。

そりゃそうだろうと思うよ。9月で閉めた店や会社、私の周辺だけでも10店ですまない。営業を続けている店もどこもかしこも多分苦しい。特に飲食業は深刻だと思う。

 私自身、9月まで3,4割だった外食率が10月以降、一挙に1割以下に減りましたもん。仕事から帰って普通に簡単なご飯作ってます。

 で、私が外飯で使ってた近所の定食屋さんはみんな健気で料金据え置きにしてるので、行ってあげなきゃいけないのだけれど、自炊習慣がしっかりついちゃったのよ。料理が楽しくてさ。

 友達と飯食う以外はほぼ自炊で、総個人消費支出多分平常で10%以上落としてる。落とせる家計内容だからいいけど(要はこんな国に極力税金払いたくない。)、子供や病人、老人を抱えてる世帯は爪に火をともして生きてると思うよ。

 消費税廃止論の藤井聡先生が監修してる『こんなに危ない!?消費増税』を読了。

知ってたことばかりだけど、わかりやすかった。

 消費税が、法人税減税の補填に使われてきたこととか、大企業の実効税率がどんどん下がっているとか、有識者会議のメンバーが大企業から出された御用学者、御用経済人ばかりだったとか、日本がハイパーインフレになるという脅し文句は現実を反映していなくて、IMFの言うことを聞いてPBバランスを改善しようとしたギリシャとアルゼンチンだけが景気縮小の末に財政破綻した、とか、知っておいて損のない話ばかりなので、興味ある方はぜひ手に取ってほしい。巻末に何ページかスキャンして貼り付けておきます。

 

 で、よくできてるなあと思いつつ読んだこの本も、ゲイの私にはなかなかはかどらない部分がありました。『もしドラ』の時も思ったけどね、なんで主人公が線の細い戦闘美少女で、そこにいかつい大人が次々と敵として表れて、そいつらをバタバタ倒していくというフォーマットを逃れられないのかと。

 中学・高校時代、さまざまな勉強マンガで受験対策をした私としては、マンガという形式(もはや様式美?)が少なからぬ若年のハートをつかむシステムであることはわかってるよ。特に、話題になってる、読解力の足りない?若い読者の興味を最後まで引きつけるには。でも、わかってはいるけれど、美少女と簡易なストーリーに時々拒否反応が出てしまうのよ。年配のオカマの私としては。

 大抵の物事って、こんなに簡単じゃないよね?いや、この本について、大筋は間違ってない。ターゲット設定も、騙されたら相当馬鹿だが、自民党のプロパガンダマンガ(自民党2019だの、『トンデモ野党とメディアの非常識』とかね)あたりを意識してると言われればそうなのだろうと思わなくはないが、それでも、こんなんで、右に行ったり左に行ったりするなら、この国に将来はあるのか?と思われてしまう。若い子が全部バカだとまで私も思ってないのだけど、この国の国民は、政治問題を忌避し続けるとどうなるかという社会実験をやってるようにすら思える。香港を見ればわかるように、そうやって逃げ続けていれば、ハイエナなりオオカミなりの食い物にされるのは必定。政治は難しいと忌避せず、まずは向き合うことから始めてほしいなあと改めて思う。

 

 beasters_ga『こんなに危ない!?消費増税』を読んで、あらためて気づいたことが一つ。私は日本を代表するカルチャーだとされてる「ネオテニー文化」が嫌いなのね、と思った。つまり、ガキに興味がない。嵐も、AKBも、ディズニーも、少年ジャンプも、セーラームーンも興味がない。きれいな顔をした目が顔の30%くらいあるキャラクターがにこにこ勧善懲悪を説く世界に吐き気がするのだ。そして、大人になっても延々それを見続けて、それらのコンテンツの売り上げに貢献してる者たちにも。だから日本人って、こんなに幼稚なのかと。

 

 なかでも、漫画原作の恋愛コンテンツにうんざりする。見てないけど『天気の子』だって、適当に超常能力与えられた美男美女が中二病的になんかする映画でしょ?とか、偏見抜きで見られない。リア充男女への恨みつらみ、というか、ハロウインへの嫌悪感と通底するものさえある。

 そんな私が、珍しくアニメにはまった。フジテレビ水曜深夜でやってる『BEASTERS』である。

 

 紹介しようと思ったのが3週間ほど前なのでもう10話くらいまで進んでしまったのだが、実に面白い。原作はマンガ大賞をとったときから読みたかったのだけれど、私はマンガに購入も課金もしない、しょぼい大人(;'∀')なので読みそびれていたのだ。youtubeを漁ると、海外のオタクが結構まめにアップしてくださるので、探せば無課金でも最初から見られるはずなので探してください。

 

 擬人化された肉食獣と草食獣が生活・共存をする世界で、全寮制の「チェリートン学園」へ通う動物たちの群像劇。主人公はハイイロオオカミのレゴシ人見知りで内気で不器用、自分が肉食獣のオオカミであることにコンプレックスを抱いている。

 彼が恋するのはウサギのハル。このウサギ、見かけによらず超ビッチ!学園の生徒を肉食・草食問わず手玉に取り咥えこむ。もっとも、それは圧倒的弱者であるウサギの彼女の生存戦略であり、その内にある寂しさと優しさに惹かれた、演劇部の花形で、学園のカリスマ的存在のアカシカのルイと恋仲になっている。

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